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回生ブレーキについて
少々技術的な質問になってしまうかもしれませんが、最近の鉄道車両に付いている回生ブレーキは、抵抗制御の電車には使えないものなのでしょうか? 架線電圧よりも高い電圧を発生できれば、可能なのでは・・・・と思うのですが。 電動機(モーター)に違いが有ったりするのでしょうか? マニアックな質問かもしれませんが、分かる方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。
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>回生ブレーキは、抵抗制御の電車には使えない… いえいえそんなことはありませんよ。回生ブレーキ自体は、おそらく質問者さんが生まれるはるか以前からあります。 初期の回生ブレーキは、長い下り坂の抑速用でした。 昭和 5年、阪和電鉄のロコ1000型が最初と思います。阪和電鉄とは現・JR阪和線、ロコ1000はのちの ED38です。国鉄では、上越線の清水トンネルで EF11型機関車で使用されたのは昭和10年のことです。のちに中央線でも使用されています。戦後になって奥羽線板谷峠では EF16型が活躍しました。 これらは直巻電動機に励磁機を付加したものです。 停止用ブレーキとしての回生車が誕生したのは、昭和34年、阪急の 2300型電子頭脳電車です。複巻モーターの分巻界磁を磁気増幅器などで制御していました。同じころ、東急でも 6000型、7000型などが停止用回生車の草分けです。 以後、東急7200、京王井の頭3000、阪急2800、名鉄7500と続きます。 昭和40年代半ばになると、分巻界磁のみをチョッパ制御した「界磁チョッパ車」が現れます。界磁チョッパ車も主回路は抵抗制御です。東急8000、京王井の頭3200、阪急5300そのほかたくさんあります。 昭和40年代後半からは主回路チョッパに移るので、ご質問の抵抗制御ではなくなりました。
お礼
お答えいただき、有難う御座います。 しかし・・・そんなに昔からあるものだとは知りませんでした。 回生ブレーキといえば、チョッパ制御やVVVF・・・というイメージがあったもので・・・。 大変勉強になりました。