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家庭浄化槽の性能とは?
山間地に家を建てることになり、合併浄化槽を付けなければならなくなりました。 私としては、周りの自然環境に配慮して、より性能の高い物をと考えていますが、何をもって判断していいのか良く分かりません。 処理水質や成分等、どこまできれいにすれば胸を張って暮らしていけるのでしょうか? 教えて下さい。 宜しくお願いします。
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水源地域に住んで本当に胸を張るなら何処まで水道水水質基準値に近いかでしょう。 http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kigyojosui/suisitu/suiBAA.html 少なくとも「水質汚濁に係る環境基準」と 「生活環境の保全に関する環境基準」の河川:類型AAあるいは地下に浸透させる場合は「地下水の水質汚濁に係る環境基準」 併せ満足すべきです。全てを分析する必要は無いにしても個人で費用を負担するのは容易ではありませんが! http://www.keea.or.jp/qkan/water.htm こうなると、ホウ酸で眼を洗うことも、フッ素入りの歯磨き、クレゾールで殺菌も無闇に使えないし、合成洗剤でなく石鹸にせねばならないかもしれません。 No3 kichibeさんのお答えと「エコロンシステム消化槽」のサイトをみて感心し、このような浄化槽が広く認知されれば良いと感じた一人です。ただ心配に思うのは水処理の世界では往々にして「物質消滅」して、物質の収支が分からないことが多々ありあます。 嫌気消化では有機物は微生物によって次第に分解され、最終的に炭素、水素、酸素は水やメタン、硫黄は硫化水素、窒素はアンモニアになります。水以外はガスです。恐らく硫化水素は土中の鉄分と反応して硫化鉄になり固定されるでしょう。しかし、土中の鉄が使い果たされると硫化水素は吸収されなくなり、さらに供給が続くと2価鉄イオンとなって水中に溶け出します。アンモニアは土中で水に吸収され酸素があれば次第に亜硝酸や硝酸に変ります。これらは植物の栄養になりますが、供給と吸収のバランス次第です。 嫌気消化後、低分子の有機物を含む水は専用接触ろ材や特殊培養土中の微生物でさらに分解されるのでしょうが、酸素供給源がないのでここも嫌気状態かもしれません。もちろん、周辺の地層や地下水流などで異なるでしょうが、1年間に流入した有機物が何処にどんな成分になって自然に戻されたかをぜひ知りたいものです。「エコロンシステム消化槽」のホームページに具体的データが公表されていません。さらに公的機関の検証や認証があれば説得性があるのですが。 私はし尿や下水沈降物の嫌気消化槽で発生する汚泥処理に携わったことがあります。40-50℃で40-50日後でも未消化の繊維、種子(ゴマ、スイカや葡萄など)、砂、その他が残ります。有機物は長年月には分解されるでしょうが、遺跡などで出土する木材や木簡が1000年以上残っているのは酸素のない嫌気性土壌中だからです。「エコロンシステム消化槽」は低温度と予想され分解速度は非常に低いと考えられ、未分解物が汚水槽暗渠内に堆積していると予想されます。魚の骨、土やクレンザー、洗剤のビルダーなど無機物もありましょう。流入量次第でしょうが何年の寿命があるのでしょうか?そのために清掃口があるのでしょうか。 曝気式浄化槽は自治体指定の会社がたいした作業もせず高額な検査費をとり、別に汚泥引き抜き料、電気代や殺菌剤など掛かります。4人家族で11年間、ランニングコストはゼロだったのは極めて魅力的です。話は違いますが農水省の進める「農業集落排水処理施設」を建設するより、各戸に このような浄化槽をつけたほうが少ない投資と維持費で出来るような気がします。研究開発 40年で200基の実績しかないのも気になりますが、私が同じ立場ならそれらを納得できるまで説明して貰うでしょう。
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水処理の過程で 自己完結 汲取不要 維持管理不要 はありえません ほとんどが技術不足でまだ完全なものはありません 土壌処理等放流しないか一部放流するものは土壌内に 浸透するので地下水を汚染する可能性もありちきんと 分かる人が維持管理検査しないとだめです 放流しない方式は他にバイオトイレもあります。 富士山等にも設置されているようですが 問題もあるようです又一般住宅にはお勧めできないです バイオトイレの情報は下記で「バイオトイレ」のキーワード で検索すのがよいでしょう Google http://www.google.co.jp/
- 参考URL:
- http://www.google.co.jp/
お礼
ありがとうございます。 私は技術に対して、まったくの無知なのですが固定概念を持たずに、色々な装置を見てみたいと思います。 バイオトイレも実物を見に行きます。
- kichibe
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>>NO.3の参考「URL」が間違っていましたので訂正いたします。 http://members.jcom.home.ne.jp/ecocolo/
- kichibe
- ベストアンサー率0% (0/1)
私も11年前に、現在の家を建てるときに、同じように悩みました。 色々な装置を見にも行きました。その結果、一般に普及している浄化槽ではなくて、 土壌微生物を利用して汚水を処理する『エコロンシステム消化槽』という装置を採用しました。 この装置は、電力・薬品・汲み取りを必要とせず、 し尿・雑排水を飲んでもいい位まできれいにして、川や側溝に流さず敷地内に還元、 富栄養化の原因であるリンや窒素も処理して住宅のすぐ横で全てを完結させてしまうというものです。 また、採用にあたっては、維持管理費がほとんどかからないと言うのも魅力でした。 我が家では4人家族で11年間、ランニングコストはゼロです。 うそのような話ですが、本当です。 この装置を採用している人達は、全国でも少数派ですが、 みんな胸を張って暮らしていると思いますので参考にしてみて下さい。 http://members.jcom.home.ne.jp.ecocolo/ どの装置を採用するかは、自分の目で見て判断し納得するしかないです。
お礼
ご回答、ありがとうございます。 高性能浄化槽の情報は、少しだけ知っていました。 しかし、こういう種類の装置があることを、まったく聞い た事がなかったので、凄い性能だとは思いますが、なかな かすぐには理解できません。 参考URLで、隣の県に設置してある所をみつけましたので 見学に行ってみます。 自分の足と目と耳で、納得のいく装置を捜します。
1の方の回答はまったくその通りだと思います それに補足するとして一般的な合併浄化槽の処理水の 基準はBOD(有機物汚濁の指標)20mg/Lでこれは下水 処理場の基準とほぼ同じです、ただその基準は地域、特に山間地などは川などの源流にあたるので厳しく設定 されている所がありBOD 10mg/で更に窒素やリン分 も除去しないといけなくなります 浄化槽の選定については一般の人ではなかなか分かり ずらいので建築屋さんや設備屋さんに詳しく聞いたほう がいいと思います
お礼
ご回答、ありがとうございます。 水質の基準が全国一律でないという事を、初めて知りました。 業者さんや地元の人に話しを聞いて、その土地に合った装置を付けなければいけませんね。 また、窒素やリンの処理が大きな問題であることが、よく分かりました。
- hagfish
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合併浄化槽をつけるということは下水道が完備されていないということですね。下水道が設備されていないところではトイレは溜め込み式ですがその他の下水はすべて垂れ流しになります。最近は環境規制が厳しいですからね個人向けの処理施設の設置が必要になります。最近の合併浄化槽は高性能でして下水処理施設並みの能力があります。高性能なものをつければつけるほどいいのは言うまでもありませんが、注意点がひとつどんな浄化施設でも100%きれいにはなりません。つまり、どんな良い装置をつけても汚水の排出量が増えれば汚い水を垂れ流すことには違いありません。つまり、高性能な装置をつければ環境に貢献しているというのではなく、さらには日々の生活で無駄な水は使わないなどを注意することのほうが大事だと思いますよ。それができて初めて胸がはれると思います。 下に書籍を紹介しておきます。
お礼
ご回答、ありがとうございます。 一番最初の大事な事を忘れていたようです。 家族で話し合って、水の使い方を十分に考える事から始めてみます。
お礼
ご回答、ありがとうございます。 胸を張って暮らしていくというのは、容易な事ではないのですね。 今できる事を考えて、少しずつ実行していかなければと改めて思いました。
補足
「エコロンシステム消化槽」については、私も気になっていましたので、kei533さんのおっしゃる ように、ある程度は説明していただこうと思い、開発元に直接連絡してみました。 質問への答えは、次のような物でした。 1、40年で200基の実績しかないのは、なぜですか? これは、親子2代で研究開発40年という事で、お父さんは、高速道路のパーキングなどの大型のものを造っておられたそうで、息子さんは17年前に、どうしても家庭用のものがやりたいと別会社を起こし、より性能の高い新しい技術を組み込んだ物を造りはじめて200基という意味だそうです。 2、「エコロンシステム消化槽」の汚水槽内は低温度と予想され分解速度は非常に低いと考えられ、未分解物が汚水槽暗渠内に堆積しているのでは? この質問に対しては 、『 ”汚水槽内は、案外とあったかいんですよ。土の中は温度が変化しにくいですし、お風呂などからお湯も流れ込んでいますし、発酵熱もあります。北海道にも8年前より40基ほど設置していますが、今のところ汲み取りした事はないです。これから先は解かりませんけどね?相手は自然ですから”』という答えでした。 3、何年の寿命があるのでしょうか? お父さんが、実験用に造った小型の装置が、無動力・汲み取りなしで37年間稼動中というのがあるそうです。息子さんは17年 4、清掃口は、何のためにあるのですか? 第一に、自然災害などによって、装置が破壊された時に中のものを、取り除くためとの事。 第二に、ビニールやプラスチックなどの無機物が混入した時に、取り除くためとの事。 第三に、ある程度の年月がたつと槽内の汚水は液肥化するため、ここから汲み取って肥料として利用するのだそうです。 実際には、装置の上で野菜や花を栽培すれば下から栄養分が上がってきて、かってに肥料になるため、わざわざ汲み上げて利用する人は、あまりいないそうですが。 5、なぜ、具体的なデータが公表されていないのか? ホームページへのデータ開示は、業者側が自分達の都合のいいように改ざんすることが可能であり、ユーザーである我々にとっては、あまり意味がないと考えておられるようです。 とにかく現場に行って、住民の方に話しを聞き、装置を見て水を見て、それでも納得いかなければ自分で水を持って帰って分析してみて下さいというスタンスなのです。 (感想)少しごう慢にも感じましたが、よほど自信がないと言えない言葉だなーとも思いました。 (感想) 開発者の方でも、ユーザーを観察して選んでいるのでは? 以上、あまり難しいことは私自身が良く分からないので、質問できませんでしたが、今度、見学に行く事にしましたので、勉強します。 kei533さんのおかげで、この装置に対する興味が数倍増しました。 この装置の性能が8割方でも本当なら、温暖化を初めとする環境問題に物凄く貢献できるのではないかと感じます。