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水溶液中の陽イオンと陰イオン
電解質の水溶液に電極を入れて電圧をかけると、陽極には陰イオンが、陰極には陽イオンがそれぞれ引き寄せられ、電極との間で電子のやりとりがおこる。~電気分解~ ところで、この電気分解中に陰極付近の水溶液をすくい取った場合、その中には陰イオンより陽イオンを多く含んでいることになるのでしょうか。
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noname#160321
回答No.1
>>電解質の水溶液に電極を入れて電圧をかけると、陽極には陰イオンが、陰極には陽イオンがそれぞれ引き寄せられ、 ここの掲示板でも幾度も指摘されている様に、この様なことは起こっていません。 実際に起こっていることを例えば銅イオンの陰極上での還元による金属銅の析出で説明すると、陰極上で銅イオンが金属銅へと還元されると陰極の近傍では銅イオンの濃度が下がります。すると今まで溶液内に均一に存在していた銅イオンが陰極近傍だけ減ったため陰極近傍から外へ出て行く銅イオンと外から陰極近傍へ寄ってくる銅イオンの釣り合いが崩れ、「拡散」によって陰極近傍へ銅イオンが供給される形になります。 電極周囲2分子程度の厚味にしか電場は存在しません。 >>この電気分解中に陰極付近の水溶液をすくい取った場合、その中には陰イオンより陽イオンを多く含んでいることになるのでしょうか。 陰極近傍2分子の厚味程度でしたら陽イオンが多いとも言えます。そんな1ナノメートル程度の厚さの液体を取り出すのは困難ですし、取り出すとき電極の陰電荷や溶液中の陰イオンとの間に莫大な静電力がかかりますので、イオンを中性でない状態で取り出すのは事実上不可能です。
お礼
私の認識がまちがっていたようですね。 なるほど、そんなにわずかの厚みで、しかも莫大な静電気力がかかるなら無理ですね。 ありがとうございます。