まず,記憶には「瞬時記憶」「短期記憶」「長期記憶」の3種類があります。「短期記憶」は,通常,数秒から数十秒の期間しか記憶することができず,また,記憶したことを「長期記憶」にしないとすぐに忘れて(消滅して)しまいます。「長期記憶」では,記憶できる量や期間はほぼ無限で,一度「長期記憶」に記憶されたものはほぼ永久的になくならないと考えられています。つまりは,一般的には「覚える」ということは,記憶をこの「長期記憶」にすることを指します。
さて,記憶には「覚えること」,「覚えていること」,「思い出すこと」の3つの過程があります。「思い出すこと(想起)=長期記憶からの情報の検索」は,情報を再現する「再生」と,情報の有無や正誤を認識する「再認」の2つがあります。再認は情報を記憶の中から照合するだけ済みますが,再生は記憶の中から情報を探索し照合するという2段階の過程を経ていると言われています。
しばらくぶりの友達に合って名前が思い出せないとき,「知っている」と思うのは再認で,「名前を思い出す」のは再生になります。また,一般に記述式や穴埋め式のテストは「再生」で,○×式のテストは再認テストになります。
お礼
大学のテストもあるので、自分なりにもう少し勉強しようと思います。ありがとうございました。
補足
ありがとうございます。再生=記憶の探索+再認という課程で成り立つんですね。再生するためには、何か手がかりがあれば、より簡単になるということで良いでしょうか。