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阿木津英の短歌について
私は今学校の授業で短歌について調べています。 その授業で阿木津英の短歌 『産むならば世界を産めよものの芽の湧き立つ森のさみどりのなか』 という歌について調べる課題が出されたのですが、 その短歌の正確な意味がどうしてもわかりません。 もし御存知でしたら教えていただけませんか。 よろしくお願いします。
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この短歌の意味は、以下のとおりです。 __________________________________ 今までだったら、女性は子供を産んでいればよかったけれども、これからは何かもっと新しい世界(子供を産んで育てるだけの世界ではなく、女性が主体となって別な生き方を切り開いていく新しい世界)を産みなさい(つくりだしなさい)。 木や草やさまざまなものの芽が湧き立つように芽生えている森。その若草や若葉の緑のなかで、わたしはそう言いたい。 __________________________________ 以上です。 阿木津英は、「男は男らしく、女は女らしく」といった男女の差別(このことをジェンダーといいます)がきらいでした。たとえば、男は外で働いて、女は家で家事をするべきだ、といった考え方です。あるいは、男の子は外で遊んで、女の子は家の中でお人形さんで遊んでいればいい、といったことです。 つまり阿木津英は、女だって、男と同じように、あるいは男以上の「個人」として生きていくべきだと考えたのです。 だからこのような短歌をつくりました。 どうして「ものの芽の湧き立つ森のさみどりのなか」なのかというと、新しい芽が芽生えているそういう場所こそが、これから新しい世界を産み出すんだと言うのに、もっともふさわしいからです。
お礼
御回答どうもありがとうございました。 大変助かりました。