ドイツでの「フォン・○○」という名前の扱い方
ドイツ人の苗字に付く、貴族の血統であることを表す「フォン」についてお伺いします。
実は現在、「フォン・○○」という名前のドイツ人(歴史上の人物ではなくオリジナル)が出てくる小説を書いているのですが、いざ書き始めると、日本人の名前には無い概念なので、どのように表記すれば良いのか、とても困っています。
本来は「フォン・○○」の一塊が苗字ですが、貴族制度が廃止された現在では、日常生活ではあえて「フォン」を省いた名前を名乗っている人もいると聞きました。
では、現代ドイツでは、「フォン・○○さん」本人が、あえて「フォン」を省いた名前を名乗ってこない限り、その人の苗字には、機械的に、必ず「フォン」を付けて呼ぶのでしょうか。
それとも、親しさや、相手に対する感情(大嫌いなフォン・○○さんの苗字にわざと「フォン」を付けない)、あるいは立場の違い(軍隊等の上下関係が厳しいところでは目下の人の苗字に「フォン」を付けない)等で、「フォン」を付けない場合もあるのでしょうか。
一般的な現代ドイツ人は、「フォン」を、単なる苗字の一部としか考えていないのか、それとも、多少なりとも相手を立てる称号であると認識しているのか、そのあたりの実情が、よく分かりません。
また、台詞以外の部分では「フォン・○○は言った。」と表記するのと、「○○は言った。」と表記するの、どちらが適切なのでしょうか。
・台詞の中で、嫌悪している相手や、心理的にも下に見ている目下の人の苗字に「フォン」を付けるのは普通のことなのか。
・台詞以外の部分で出てくる名前にも「フォン」を付けるべきなのか。
以上の二点について、ドイツでの実情、または、他の小説での例をご存知の方、回答を宜しくお願いいたします。