- 締切済み
ロシア語での外国語表記
ロシア語での日本語表記の仕方については、ロシア語を少しでも齧ったことのある方なら誰でも知っていると思います。中国語の表記の仕方も ここで質問して疑問が解けました。 そこで質問なんですが、それ以外の言語、特に 英語やフランス語はどう表記するといいでしょうか? 例えば、San Franciscoは Сан-Францискоで、Jaque Chiracは Жак Ширакになることは分かるんですが、 例えば 英語でuを「ア」のように発音する場合、ロシア語では аなのかоなのかуなのか分かりません。 どなたかご存知の方 回答お願いします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
- ChM
- ベストアンサー率56% (875/1559)
#1です。「お礼」の文面、興味深く拝見しました。私は、諸外国語をかじってはいますが、精通した言語は皆無です。断片的な知識は一応「豊富」だと自負しています。 Helsinkiは、Хелсинкиともつづられますが、Гельсинкиともつづられます(ちなみに、ラテン文字のエルは、лでなくльに転写されるケースが多いようです)。この例としては、 http://www.histdoc.net/history/ru/protrus.html があります。下のほう「Статья 1」「Статья 2」のところと、一番下の斜体部分にこのつづりが認められます。ちなみに検索した限りではГелсинкиのつづりは存在しません。ついでですが http://www.gongadze.org/Helsinki.ukr.htm はウクライナ語です。 ロシア語以外も含みましょうが、ヒット数でもっとも多いのはХельсинкиでした。 Helsinkiには、少なくとも3種の転写方式があることが確認できます。 эについては同感です。ロシア語それ自体に、この文字はそれほど多く使われておらず、私は英語のqのような存在かと勝手に理解しています。ちなみにщ←шчの関係も、英語のx←ksのようなものかと・・・??
- ChM
- ベストアンサー率56% (875/1559)
最初に、誠に失礼ながら、逆に質問させていただきますが、日本語表記について、「誰でも知っている」とのご認識ですが、ご質問者ご自身もその一人であるとして、Иокогамаが何であるか、ご存じでしょうか? 単純に読めば「イオコガマ」ですが、これはヨコハマ(横浜)です。 http://www.cup2002.ru/248.shtml で確認できます。ロシア語のёは一般にヨと転写され、それは正しいのですが、逆も真なり、ではないのです。ヨコハマのヨをёで表すのは(少なくとも)一般的ではありません。また(日本の地名ではありませんが)、New Yorkは、Нью-Йоркです。-Иоркではありません。 ロシア文字のхは、日本の文字(カタカナ)に転写するとハ行になりますが、ハヒフヘホとは異なる発音であることはご存じでしょう。ロシア語にh音は存在しません。よって、それに近い(とロシア人が感じるのでしょう)g音(すなわちг)に代えられます。ドイツ系の名前を持つロシアの思想家ゲルツェン(Герцен)は、西欧ではヘルツェン(Herzen)と一般に呼ばれています。このような例は、ほかにも少なくありません。 余談ですが、гはウクライナ語では原則としてハ行です(h音です。ロシア語のх音ではありません)。ロシアのグレゴリーに相当するウクライナ名はフリホリー(Григорiй。ウクライナ語には「i」字がある)です。 ご質問のuのア表記は、発音記号で「a」などでなく、「v」の逆向きであって、たまたまカタカナ表記ではア(a)と同じですが、異なる音です。よって、uをロシア文字の「а」に転写することはありません。「у」です。アイルランドの首都Dublinは、Дублинです。発音はドゥーブリンです。 日本でも、外国の言葉(地名、人名、一般名詞など)を表記するとき、シェークスピア/シェイクスピア、その作品のロメオ/ロミオ、それにハリソン/ハリスンなどと統一されていないように、ロシア語でも、必ずしも統一されていません。Beethovenの転写は、3種ほど異なったつづりを確認しています。 ご質問に例示の、Сан-Францискоも発音はサンフランツィスコとなってしまいます。このように、表記の一般的基準はあっても、『必ず』このようにする、といった決まりのようなものは、存在していないと考えられます。
お礼
回答ありがとうございます。 横浜に限らず、英語やドイツ語でhで表される固有名詞はロシア語ではгになる場合が多いのは知っています。ロシア語のгは 英独仏でgの音なんですが、オランダ語では 英独のhとスペイン語のjの間のような音で発音するらしいのです。ですから あの有名な「ゴッホ」も現地の発音では「ホーホ」に近いそうです。 そう言えば フィンランドの首都のHelsinkiはロシア語では Хелсинкиになると思いました。 Ньюью-Йоркについてですがёには必ずアクセントが置かれます。しかし、この場合 юにアクセントが置かれるため йоになるのだと考えられます。 ロシア語ではэの文字が何だか敬遠されて еになることが多いような気もします。 そう言えば cも微妙ですね。a,o,uの前では 英独仏伊ともkの音になりますが、iとeの前では 英仏で sの音で、独でts、伊でchの音になりますよね。цで表されるのが最も多い気がします。 ロシア語のгと英語・ドイツ語g、ウクライナ語のгとオランダ語のgは 非常に似通った音と考えられますよね。 そして これらを結び付けるヒントになるのが スペイン語のgiやgeではないかとも思いますね。
お礼
回答ありがとうございます。 日本語をラテン文字で転写するのには ほぼヘボン式ローマ字で統一されると思うんですが、ロシア語の場合は、英語、フランス語、ドイツ語で転写の方法がマチマチですね。日本のように英語一辺倒ではないので、三つ巴的に混在していますよね。