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農薬による環境汚染とは?
農薬による環境汚染とはどのようなものがあるのでしょうか? 私が調べた内では人体への影響はわかっているのですが地球環境におよぼす影響などがわかりません。 どなたか教えていただけませんか?
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人体に悪いということは当然他の動物にも悪いということです。微生物、昆虫、魚類、鳥類、哺乳類などに影響が生じ、ひいては生態系全体をかく乱する可能性があります。 生態系がかく乱されると、地球上の植物も含めた生物環境が変わり、地球環境への影響も懸念されます。
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- masa0809
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生協の農産物担当者です。 まず農薬は道具です。No.3さんも書いているように、実は農業自体が自然ではないんですね。環境に負荷をかけて自然界から人間が食料を効率よく調達しようとしています。 しかし、農産物は人間に都合よくできているわけではなく、菌や虫、鳥と人間は作物の奪い合いをします。取り分を大きくしようとして作られたものが農薬です。農薬ができて初めて人類は安定的に食料を調達し、飢餓から脱出したという功績もあります。 農薬と一口に言っても、過去に使用されたDDTやドリン剤のような難分解性のものから、炭酸水素ナトリウム(重曹)や微生物農薬といわれる広く一般に存在するものを利用するものまで様々です。 水虫薬とほとんど変わらない有効成分が農業現場では植物の治癒剤として使用されています(農産物には農薬は危険で、お父さんの足につけるのは必要だといっているのがヒステリックな消費者運動の姿です)。 昨今は、催奇形性のあるもの、発がん性のあるもの、などのほか、環境負荷として難分解性のもの、蓄積性のあるもの、ダイオキシンを含んだものは農薬登録されていません(日本の話)。 現在の農薬は適切に使用されている範囲では人間にとって有用であると思われますし、環境に対する負荷も小さいはずです(「適切に」です)。 ただ、環境負荷は農薬に限らず、様々な物質に一様にあります。環境負荷を正しく見るならば「農薬」ではなく、特定の化学物質で論じなければ意味がありません。
お礼
ありがとうございました。
- metalic
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農薬はそもそも生物への作用をさせるための薬品ですから、環境中に排出されると他の方が書かれたように、生態系全般への影響があります。 このため、現在使用されている農薬は環境への影響が小さいものに限定されています。 (目的外の作用が少ない、環境中ですぐに分解するなど) 難分解性、生物蓄積性、長距離移動性などをもつ、地球環境の面で影響が心配される物質が、国際条約で規制されており、(POPsといいます)この中に一部の農薬が含まれています。日本ではその指定農薬は全て現在は使用されていませんが、世界的にはまだ規制していない国もあるようです。 http://env.safetyeng.bsk.ynu.ac.jp/ecochemi/pops_net/japanese/about_pops.html ついでに、現在日本人が環境中から摂取するダイオキシンは過去に使われた農薬の不純物に起因するものが多くを占めているということも知っておくといいでしょう。
お礼
ありがとうございました。
- tiltilmitil
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「環境」をどの程度までの意味で捉えるかにもよります。農業自体、本来その場所にない植物を大量に発生させるという意味では生態系に多大な影響を与えているのです。それを補助する農薬はもちろん環境に大きく影響しています。 「人間に有益か」という条件さえ外せば、あらゆる農薬が環境に影響を与えています。
お礼
ありがとうございました。
お礼
大変参考になりました。