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未知菌株の同定
グラム陽性菌と陰性菌のグラム染色性の差は何によってかわるんですか??
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菌をゲンチアンバイオレット(塩化メチルロザニリン)で染色しヨードで処理すると、 ゲンチアンバイオレットとヨードの結合物が菌体に固着し、 アルコールで脱色されないものと、アルコールで容易に脱色されるものとに分かれる。 これを他の赤色の色素(フクシン、サフラニンなど)で染色すると、 アルコールで脱色されなかった菌は濃紫色を呈し、 アルコールで脱色された菌は後染色に用いた色素の赤色に染色される。 濃紫色に染色された菌をグラム陽性菌と呼び、後染色の赤色に染色された菌をグラム陰性菌と呼ぶ。 グラム陽性菌とグラム陰性菌では細胞壁の構造に違いがあり、薬剤の透過性や感受性も異なる場合が多い。 このようにグラム染色性は細菌細胞壁の構造や機能と関連しており、菌の分類や同定に最重要である。 なお,グラム染色の原法では石炭酸ゲンチアンバイオレットが用いられているが、 Hucker変法はクリスタル紫とシュウ酸アンモニウムの混合液を用いる。 後者は、染色中に色素の結晶が析出することが少ないため広く用いられている。 病原菌に限定して述べると、グラム陽性菌は、 (1) ナイセリア属を除く球菌 (2) 芽胞を形成する桿菌 (3) 芽胞を形成しない桿菌のうちマイコバクテリウム、リステリア等 (4) 真菌 などであり、その他の大部分はグラム陰性である。 ただし,非病原菌まで含めるとこの原則はあてはまらない。
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- -ryoichi-
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回答No.2
莢膜の有無だったと思います。