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国際機関でのカウンセラーの仕事について

私は将来、国際機関においてカウンセラーの仕事をしたいと思っています。例えば国際機関職員へのカウンセリングや被援助国現地人へのカウンセリングなどです。最終的にはその中から一つを選びますが、今は情報を集めています。これらに進むためには心理学においてそれぞれ、どのジャンルを学ぶのが望ましいのでしょうか? またそのジャンルを学ぶのに良い大学や大学院もご存知でしたら教えてください。場所は国内、海外を問いません。 よろしくお願いします。

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  • MK1
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回答No.1

おいくつの方か分かりませんので、高校生くらいと仮定してお答えします。 まず、国連で働きたいのですか、それともカウンセラー(日本での資格では、心理療法士ということになります。)になりたいのですか。また、国連の機関(本部の他、UNHCRやUNDP、ユニセフなど)の職員として、紛争当事国などでプロジェクトスタッフとしてカウンセラーの仕事に就きたいのですか。 高い目標を持つことはすばらしいことなのですが、3番目の場合は現実的にはかなり高い能力と一通りの経験、明確な目的意識、強い意志を求められます。 それと国連関係で働くには、最低でも英語が堪能でなければ仕事になりません。様々な国の人たちが一緒に仕事をしますから、英語が日常の言葉になります。それは日本国内の国連施設でも同じだと思います。 国連の一般職員は公募される(UNのHP内のシステムカレッジスクール制度を参照)場合もあるようですが、各機関レベルでは少数精鋭の実践第一ですからたいていは実績のある人が国や団体の推薦や紹介でポストに就くことが多いようです。 一つは大学を出て国家公務員として外務省を目指すことでしょう。その間国連を足場に世界で活躍したいという意志を持ち続ければ、夢が叶う可能性は高いでしょう。 もう一つ、カウンセラーへの道は大学で文学部系の心理学部や臨床心理学の講座のある教育学部で心理療法士資格を目指すことですが、そうしたシステムがある大学なら問題ないのではないでしょうか。学科は各大学の入学案内で分かると思います。 さらにイラクやパレスチナ、アフリカ諸国での国連機関の活動などに関心があるなら、まず誰でも関われる国際協力NGOに参加してみてはどうでしょうか。そこではマスコミなどでは報道されていない現地の様子やそこで活動する人たちの話を直接聞けると思います。その中で国連の現地活動の実態もよく見えるので、より深い理解と判断ができると思います。日本国内ならJVC日本国際ボランティアセンターか、シャプラニールが適当でしょう。いずれも大都市には地方支部もあります。また、あなたが英語のネイティブスピーカーなら、OXFAMを推薦します。イギリスに本部のあるOXFAMは世界でもっとも大きな国際NGOです。また、ユニセフなど国際機関でボランティアを募集していれば実状を知るにはいいかもしれませんが、ただ東京以外では難しいかも。 とにかく国連など国際機関で働きたいのなら、知りたいことがあれば自分から積極的に動いて、調べたり、聞きにいったりすべきです。少なくともそのくらいの行動力がなければ、国際舞台ではとても働けません。一方、人一倍のやる気と根性があれば、立場はどうであれ、どこでも受け入れてくれると思います。国際社会はそういう人を待っていると思います。 (参考URL) http://www.ngo-jvc.net/ http://www.shaplaneer.org/ http://www.oxfam.org.uk/ http://www.un.org/english/

woodhill
質問者

お礼

ありがとうございます。積極的に動くという言葉に「はっ」とさせられました。ちなみに僕は26歳で今年の7月まで半年ほどケニアにてボランティアをしていました。年齢的には少し遅いかもしれませんが、あせらずにやっていきたいと思います。ありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • Diogenesis
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回答No.4

>カウンセリングは被援助国現地人への対応、サイコセラピーは国際機関職員への対応の仕事と区切っていいのでしょうか? これは少し違うと思います。 カウンセリングは基本的に「対話による援助」です。 (ボディーワークなどを取り入れているカウンセラーもいますが) したがって,悩みを抱えつつも話が通じて 自ら問題解決を図れるだけの知的水準と健康さを保っている人が対象になります。 一方のサイコセラピーは流派にもよりますが, より病理水準の高い人や言葉の通じない人をも対象とします。 必ずしも医療の一環というわけではないのですが, 病名がつくレベルの人たちを対象にしていると考えてください。 いずれにせよ 被援助国の人々を対象とするには その社会に職業的カウンセリングやサイコセラピーが根づいていることが前提になるでしょう そうでなければ実効性のある援助ができるかどうか疑問です。 伝統的コミュニティの中で特定の地位にある人物が カウンセラーやサイコセラピスト的役割を果たしている社会も多いですから。

woodhill
質問者

補足

ありがとうございます。自分なりに調べていくうちに援助する側の職員へのカウンセリングに興味を持ち始めたのですが、やはり日本ではまだまだ認知されていないようですね。国際的には国際機関や欧米のNGOではじょじょに普及し始めているようですが、そんな活動をしている人物、取り上げているHPや書籍などもしご存知でしたらお教えください。よろしくお願いします。

  • Diogenesis
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回答No.3

#2です。 先ほど書き忘れたことを補足します。 御存知かと思いますが, 日本にはカウンセラーやサイコセラピストの公的資格は存在しません。 この手の資格で最も知名度の高い「臨床心理士」は 資格認定協会指定の大学院を修了しなければ受験資格が得られませんが, これも一民間資格に過ぎません。 臨床心理士がみなカウンセリングの専門家であるというのも誤解です。 臨床心理士は海外のサイコセラピストをモデルとしたもので, 心理査定と心理療法をその主たる業務としています。 心理療法と言いましたが,その中身は 精神分析「的」療法,認知行動療法,来談者中心療法,家族療法,催眠療法・・・ あるいはそれらを折衷的に用いる人など, 理論的立場を異にする臨床家の寄り合いです。 (ちなみに本当の精神分析家やユング派分析家になるための修業は大学院ではできません) これとは別に「産業カウンセラー」,「教育カウンセラー」など, カウンセラーと名のつく資格がいくつもありますが, いずれも特定領域に限定されたもので,すべて民間資格です。 そして何より重要なのは 難関を乗り越えてこのような資格を取得しても, 現状では海外で通用しないということです。 そんなわけで,#2に書いたような結論になるわけです。

woodhill
質問者

補足

なるほど。国際的に出て行くならやはり海外の大学院の方がいいんですね。その方が語学の面でもプラスになりますもんね。しかし、一つ質問があります。 カウンセリングとサイコセラピーの違いがよくわかりません。自分なりに調べてみたんですが、ものすごく簡単に言えばカウンセリングの目指すのはクライアントの悩みの解決をサポートする、サイコセラピーでは失われた適応力を取り戻すサポートをする。となると国際機関の仕事においてはカウンセリングは被援助国現地人への対応、サイコセラピーは国際機関職員への対応の仕事と区切っていいのでしょうか? こんな認識で合ってますか?

  • Diogenesis
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回答No.2

日本ではカウンセリングという言葉がかなり曖昧に用いられており, 一般に心理学と結び付けて考えられがちですが, どこの心理学科でもカウンセリングを学べるわけではありません。 心理学科の学部教育は伝統的に実証的研究法の習得に重きが置かれています。 近年増加している臨床とか福祉とか医療とかいった冠つきの心理学科なら カウンセリングの授業はあると思いますが, 学部レベルでは実践的な技術を磨く機会はないでしょう。 (学部生にクライエントを持たせるなんて危なくてできないので) 大学院レベルでも実習の機会は十分とは言えないのが日本の現状かと思います。 一方,英語圏の国では カウンセリングとサイコセラピーは区別されており, カウンセラーの養成は教育学系大学院, サイコセラピストの養成は臨床心理学系大学院というのが一般的なようです。 いずれも教育カリキュラムは非常に濃密で, 資格取得までに要求される実習経験は日本の比ではありません。 以上のようなことから, カウンセラーとしての活躍の場を海外に求めるのなら 最初からその文化圏の大学院で学ぶことをお勧めします。 外国語が母語並みにペラペラだとしても, 非言語的な部分での文化差の問題は壁として立ちはだかるとは思いますが。 なお心理学には 個人ではなくコミュニティのレベルでの臨床的介入を目指す コミュニティ心理学という領域があります。 日本ではあまり流行りませんが, 海外ではそれなりの成果を上げているようです。 私も詳しくないので,関心があるなら御自分で調べてみてください。