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P/Lには出てこないB/S支出の正確な把握方法について。
B/S支出についてお尋ねします。例えば保険のように、一部分しか経費としてP/Lに表示されず、支出は伴うけど残りはB/Sに表示されるといった類の資金があると思います。 質問1、こういった類の支出は保険以外にどんなものがあるでしょうか。思いつく限り書き出して下さい。(借入金等重要性の高いと思われるものからお願い致します。) 質問2、この様にP/Lに表示されない支出を「全て正確に把握する為」には何をどうチェックすればいいのでしょうか。(保険であれば保険証書を見れば分かりますよね。)宜しくお願い致します。
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beaurahさんの質問されている背景が不明ですので何とも説明のしようがないので一般論で説明します。 1、逆にP/Lに計上されるのは何勘定と何勘定でしょうか。(初歩的な質問で恐縮ですが、確認の意味も込めて質問させて頂きます。) ・P/Lに計上されるのは「費用」科目です。たくさんあるので例示しませんが、借入金のことを気にされているようなので念のために記載しますが、借入金が費用とならない理由を述べることで理解頂けると思います。 100万円の備品を銀行からお金を借りて購入した場合 借方 現金100万円 貸方 借入金100万円 借方 工具・器具・備品100万円 貸方 現金100万円となります この時点では、P/Lに計上されません。 決算時に減価償却(耐用年数5年)すると 借方 減価償却費 20万円 貸方 工具・器具・備品20万円となり 借入金100万円のうち20万円が費用、P/Lに計上されます。 この処理が5年間経過したら、100万円借り入れして購入した備品の全額(税法では全額になりませんがここでは便宜上です)経費としてP/Lで計上され処理されます。 ここで毎月返済している借入金を経費としてP/Lに計上すると、100万円の備品が200万円分経費として計上してしまうことになりますので、おかしなことになってしまいます。 前払いした保険の処理とは意味が違いますが、当該年度分の経費に出来ない分をB/Sで計上しておかないと貸借があわなくなります。 その他の例としては、貯蔵品などがあります。 必要な事務用品をまとめ買いした場合などは、複数年分購入した分は当該年度以降の分を一度資産計上(B/S)することで当該年度の正しい経営成績を計算しようとするものです。 また、決算時にお金の支払いをしていないが当該年度の経費としてP/Lに計上し、負債勘定にも計上する(B/S)未払い金なども同様の使い方をすることもあります。 2、自社のB/Sや決算書であれば仰る様な方法が有効かと思いますが、初めて財務諸表を見る他社の場合はどの様にP/Lに表示されない支出を「全て正確に把握」出来るでしょうか。この科目についてはこれを見れば分かる、という様な感じで御指導頂けませんでしょうか。(例えば保険だったらその会社に保険証書を提出して貰う。借入金だったら銀行の借入金明細票を見る、といった具合に。) ・他社のB/S、P/Lでは「全て正確に把握」することは困難です。聞き取り調査などされない限り正確な把握は出来ません。あくまで概略で読み取ることしかできませんが、法人であれば、明細書があればもう少し細かい点まで把握できると思います。 なぜなら、借入金一つとってみても、複数の借入金がある場合がほとんどでしょうし、何のための借入金かもわかりません。 ただし、経営分析を行うという観点から見ると、B/S、P/Lを見ると大まかなことは読み取れると思いますが、現状の質問内容では何とも説明のしようがないと思います。 出来ればもう少し具体的に質問頂くと回答しやすいのですが・・・
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- hidekawa
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質問1、こういった類の支出は保険以外にどんなものがあるでしょうか。思いつく限り書き出して下さい。(借入金等重要性の高いと思われるものからお願い致します。) ・単年度に全額支出したが、支出の根拠としてたとえば20年分の保険料を先払いした場合などは、当該年度分のみ経費に参入するためP/Lで経費に算入し、次年度以降分については前払い費用と言うことで資産計上(B/S)します。保険料などは、毎年B/Sから1年分ずつ減少させてP/Lに計上します。ちなみに借入金とは性質が違います。借入金は負債勘定ですからP/Lには計上されません。借入金に絡んで利息を同時に支払った場合は、支払利息などの科目でP/L計上します。 質問2、この様にP/Lに表示されない支出を「全て正確に把握する為」には何をどうチェックすればいいのでしょうか。(保険であれば保険証書を見れば分かりますよね。)宜しくお願い致します。 ・B/Sに計上する最初の年に、記録をしっかりする、メモを決算書などに貼付する、計算書を作成して決算書などに貼付するということが一番ではないでしょうか。
お礼
御回答有難う御座居ます。2点追加で質問させて下さい。 >借入金は負債勘定ですからP/Lには計上されません。 との事ですが、 1、逆にP/Lに計上されるのは何勘定と何勘定でしょうか。(初歩的な質問で恐縮ですが、確認の意味も込めて質問させて頂きます。) >・B/Sに計上する最初の年に、記録をしっかりする、メモを決算書などに貼付する、計算書を作成して決算書などに貼付するということが一番ではないでしょうか。 2、自社のB/Sや決算書であれば仰る様な方法が有効かと思いますが、初めて財務諸表を見る他社の場合はどの様にP/Lに表示されない支出を「全て正確に把握」出来るでしょうか。この科目についてはこれを見れば分かる、という様な感じで御指導頂けませんでしょうか。(例えば保険だったらその会社に保険証書を提出して貰う。借入金だったら銀行の借入金明細票を見る、といった具合に。) 宜しくお願い致します。
質問1の例 社会保険料 個人負担分(預り金勘定を使用) 会社負担分(法定福利費勘定を使用)
B/S系の代表例は、やはり売上原価ではないでしょうか?当期の仕入れと前期末の棚卸資産の合計から、期末の棚卸分を引いたものが売上原価ですから、極端な話、相当仕入れしても、売り上げがゼロであればP/L項目において全く費用化されません。それから、前払い系(経過勘定)はすべてチェックすべきだと思います。地代が良い例です。それから、引き当て系(減価償却費、製品保障費、貸引きなど)。これは、相手勘定が、cotra asset accountですから(英語ですみません)、資産のマイナス勘定で、B/S項目です。それから、繰り延べ資産の償却系。これは、発生主義会計において、当期に一気に費用化できないものに関して資産計上されているものですから、徐々に取り崩して(費用化される)項目です。特許、実用新案権、のれん代の償却など。 もし現金支出だけ考えるのであれば、キャシュフローステートメント(現金収支表)を見るのが良いと思います。それだけでなく、現金以外も把握したい場合は、上記に挙げた勘定を個別にチェックするしかないのではないでしょうか?基本的には、費用勘定に対応する資産勘定をチェックする。資産勘定に対応するものがなければ、買掛か未払い系の負債勘定の項目に相手勘定が隠れてますので、それを分析する。
お礼
有難う御座居ました。
お礼
御丁寧な解説を頂き有難う御座居ました。