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司馬の『梟の城』は実在の忍者?
最近、司馬遼太郎の『梟の城』を読んだのですが、 作中に登場する葛籠重蔵や風間五平は、実際に存在した人物なんでしょうか? 重蔵は架空の人物と聞いたことがあるような気がするんですが、五平もやはり実在しない空想上の人物なんですか? すごく気になったので、読まれた方でどなたか知っている方がいれば教えていただきたいです。
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- kankasouro
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回答No.1
後年は資料を駆使した重厚な歴史小説を書いた司馬遼太郎ですが、デビュー当時は放恣な空想を駆使した忍者作家として有名でした。『梟の城』に登場する忍者たちはほとんどが虚構の人物です。 ただし忍者の生活や技術などに関しては空想も交えつつかなり綿密な資料調べに裏付けられた作品で、直木賞受賞時には、豊かな想像力と時代考証・史実確認のたしかさの両面が高く評価されています。 この当時、司馬遼太郎はなんと山田風太郎と並び称される忍豪小説家(剣豪小説家をもじってつくった呼び方)で、若いころの彼の作品には膨大な資料のなかにしれっとした顔で大嘘を混ぜているおもしろい小説がたくさんあります。司馬遼太郎がわれわれのイメージする司馬遼太郎になったのは『竜馬がゆく』のヒットからでしょう。
お礼
お返事ありがとうございます。 司馬遼太郎といえば歴史小説のイメージが強く、 しかも『梟の城』の中の登場人物すべてにすごくリアリティがあったので、 重蔵や五平たちも実在の人物かと思いました。 詳しい説明をしていただきありがとうございました。 非常にわかりやすかったです。