現在、憲法改正(特に第9条)の議論がやっとオープンになってきましたが、改正にはまだ相当の時間がかかるでしょう。我が国において短期的(10年ほど)に「徴兵制」が実施されることはまずないでしょうが、長期的には誰にもわからないというのが歴史の示すところです。
韓国で徴兵忌避の問題が顕在化しているように、現代の先進国において「徴兵制」を維持することはとても難しくなってきていますし、No.1さんがおっしゃっているように、現代の国際軍事情勢では「志願兵制」(日本の自衛隊も含む)の方が現実的でしょう。
しかし、イラクでのアメリカ兵による捕虜虐待のように精鋭化された専門家兵士である個人(志願兵)は道徳的責任が希薄になる(麻痺する)、他の専門部門(軍隊内部)や組織(完全志願兵制軍隊)そのものに責任を転嫁しがちになるというのも避けられない事実であり「志願兵制」にはそういった面も全くないとは言えないでしょう。
大切なことは国民一人一人が国防(対テロ戦も含む)について真剣に考える必要があると言うことです。実際、私たちが自衛隊や隊員のことについてどれだけ考えているでしょうか。日本は歴史的には無意識のうちに軍人というものをある面「穢れ」として考えてしまう一面があると思います。私は憲法をきちんと改正し「自衛隊」を「軍隊」として法的に規定する必要があると思います。その上で私たち一人一人が我が国の自衛隊(志願兵制)というものを少なくとも無意識・無関係のものとしないようにすることが大切でしょう。
「有事法制」の私たちとの関係というこについては詳しくありませんが、国民生活との関係が不備・あいまいということは既に指摘されているところです。ただ少し想像力を働かせれば現在の沖縄はまさにある面での有事体制のもとに県民生活が一部制約されています(米軍占領下での土地接収が続いていることや、軍事訓練による騒音被害など)。実際の有事(戦争状態)においては現在保証されている国民の権利の一部が制限されてしまうことは間違いないでしょう(そこが具体的に国民にわからないことが問題なのでしょう・・)。
とりとめもない私見を述べさていただき申し訳ありません。