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第二次世界大戦時の中国の政府
初歩的な質問かもしれませんが、中国の歴史に疎いので質問させていただきます。戦記物を読んでいたら、中国には南京政府があり、また、重慶政府のほか、汪政府という名称もでてきます。これらの政府は、どのような政府で、政府どうしの関係は、どのようなものだったんでしょうか?
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E6%B0%91%E5%9B%BD%E3%81%AE%E9%A6%96%E9%83%BD こちらにあるように、中華民国の首都はコロコロと変わっています。私もWikipediaを読んで「こんなに変わってるんだ」と驚きました。 清朝末期から中華人民共和国成立までの中国は、カオスです・笑。 まず各地に「軍閥」というのがありました。中国は昔から各地の権力者が地域を実効支配していて半独立状態にあるっていうのがよくありました。三国志の董卓や袁紹、曹操や劉備なんかもそんな感じです。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E9%96%A5%E6%99%82%E4%BB%A3 この軍閥が一応蔣介石の元で形式上は統一政府なんてことになるわけですが、蒋介石も現実的には「一番勢力が大きな軍閥」みたいなもので、全員を支配できるほど強い権力はありませんでした。 おまけに蒋介石政権の腐敗のひどさといったら現在の中国の比ではありません。どんぐらいひどかったのかというと、日中戦争(第二次世界大戦)中にアメリカから中華民国に対して多大な支援物資が供与されたのですが、彼らはそれを横流ししていました。その横流しがどこになるかというと、巡り巡って人民解放軍とか大日本帝国軍とか、要は戦争相手に横流ししてるわけですから戦争よりお金儲けのほうが大事。これは私、中国人の基本的な価値観だと思います。中国人は命の次にお金が大事。 各地域の親分みたいなのがそれぞれに自分の金儲けに熱心になっていて、やりたい放題になっていたのが清朝が崩壊してから中華人民共和国が成立するまでの中国です。 とにかくね、中国ってのはカオスなんですよ。戦争ってね、鉄が大量に必要じゃないですか。日中戦争のときに日本はどうやって鉄鉱石を確保していたかというと、中国にある大冶鉄山から鉄鉱石を購入して、揚子江沿いに下って北九州の八幡製鉄所に運んでいたのです。 つまり日本は敵から鉄鉱石を買って戦争していたんですよ。売るほうも売るほうだ。日本は1940年に東京オリンピックを行う予定が、日中戦争で国際社会から批判を受けて中止になってしまったわけですが、その直接の原因となった軍事作戦が、日本軍の武漢への攻撃です。そう、あの武漢。「武漢と東京オリンピック」はものすごく因縁があるのです。 その武漢への軍事作戦をなぜ行ったのかというと、その大冶鉄山への補給ルートが危険に晒されたからです。まあ、敵から鉄鉱石を買って戦争する人もどうかと思いますが、いくら金になるからといって自分の国を攻めてくる相手に戦争の重要物資を売る人もどうかしてます。
お礼