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印刷物のフィルムは4色以上あるのですか?
特色のフィルムを作成するという提案をもらいました。 現在4色のフィルムを再利用したいと考えていますが、 より指定カラー(DICカラー)に近づけるためには 新たに特色フィルムの作成が良いとのこと。 4色以外に特色専用のフィルムを作ることはあるものなのでしょうか? どなた様かご存じでしたらお知らせ頂けますと幸甚です。 よろしくお願い致します。
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補足します。同じ網点出力で毎回違う色に上がって来るのは、各色のベタ濃度管理とドットゲイン管理が出来ていないためだと思われます。最近印刷業界ではカラーマネージメント(色彩管理)が進められていますが、まだまだの所がほとんどです。DICカラーガイドの色をCMYKの網点で再現するためのチャートなどが販売されたりデータとしてアドビ・イラストレータ等に搭載されていますが、ベタ濃度がC(1.60)M(1.50)Y(1.40)K(1.85)で50%網点が68%(濃度換算)の時の網%を使用しているはずです。一般的な傾向としてベタ濃度が高過ぎる印刷屋さんがほとんどです。 ベタ濃度管理を行う為にコントロールストリップという幅8ミリ程度のカラーパッチを印刷シート内に印刷して管理しています。もしあなたがデザイナーとして印刷立ち会いする時があったら、濃度管理はどの様にしているかを確認するとかなり揃ってくると思いますよ。 最近では色校正もインクジェットプリンタが使用されるケースが増えてきました。これも印刷機の状態(色再現状態)をデータ化(ICCプロファイル)しているのですが、実際は印刷現場に詳しい説明もせずにデータを作らせたところが多く、色校正と本刷りが合わない状態になっています。きちんとしたデータが与えられればかなり合うはずなのですが・・・。
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>4色以外に特色専用のフィルムを作ることは >あるものなのでしょうか? 画集なんかだと、6色とか7色とか使うことが よくありますよ。 ご存知の通り、通常のカラー印刷というのは シアン・マゼンダ・イエロー・ブラックの 4色の掛け合わせでカラー表現をします。 だから、一見、例えば茶色に見えるような箇所を ルーペなので拡大してみると シアン・マゼンダ・イエロー・ブラックの4色の 小さな点々が重なって茶色っぽく見えていることが 分かる筈です。 厳密な「茶色」ではなく「茶色っぽく見える」というのが要です。 印刷時にCMYKの掛け合わせで作られた「茶色っぽい色」よりは インクの段階で練り合わせた「茶色」を使って印刷した方が 色彩表現的にはキレイになりますよね。 だから、色彩表現を重視するときは「特色指定」をするんです。 >DICで指定したのに相手が出してきたものがCMYKだったのです。 DICの指定が「特色指定」である旨を伝えておかないと 印刷屋さんは普通、指定色に見えるように4色分解してきますよね。 だって、特色作業分、印刷費は上がりますから。 ちなみに金色とか銀色、パール色やメタリック色などは 特色じゃないと表現できません。
- shige117
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通常のカラー印刷ではCMYKの色別に版を作成します。最近では、コンピュータからダイレクトに印刷版を作成しているケースが多くなりフィルムを出すという操作は少なくなりつつあります。 ご質問にある様にCMYKの4色では出せない色や企業指定色などの場合は特色を使用するのが一般的です。その場合、特色用の版を別に作ります。たいていの場合、特色の絵柄はベタにします。他のインキとの重ねを行うことはほとんどありません。フィルムを出す場合は、同様に特色のみのフィルムを1枚づつ特色の色数だけ出力します。 従って4色+特色の印刷となり、5色、6色刷りとなりますね。
お礼
ご回答頂きまして有り難うございます。 フィルムがないケースが多くなってきたとのこと、 とても勉強になりました。 DICで指定したのに相手が出してきたものがCMYKだったのです。 毎回刷り色が違うのでどういう仕組みになっているか気になり伺いました。 大変分かりやすいご説明で感謝致します。
- Rafi
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4色というのはフルカラーの印刷の版かと思いますが、特色は大日本インキ(DICカラー)などが出している特殊なカラーインクを使います。 その為、4判でひとつのフルカラー画像を作成するのとは別に、そのインクを使った場合の版が必要となります。 指定カラーに近づけるのには当然、新規版が必要かと思います。 特色を使う上ではけっこう普通なことです。
お礼
ご回答頂きまして有り難うございます。 DICで指定したのに、CMYKでフィルムを作ってくれました。 特色での専用フィルムがあると伺い、理解いたしました。
お礼
ご丁寧で分かりやすい解説をいただきまして 有難うございます。 これで印刷屋さんと話がしやすくなりました。 お世話になりました。