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「前」と「先」について
①(会社で)お先に失礼します。 ②(エレベーターで)お先にどうぞ。 このシチュエーションでは「前」を使うと不自然です。 ③ 食事の前に 勉強する。 ④ 食事より先に勉強する。 これはいずれも言い換えができると思います。 いろいろなサイトの説明などを読んでみましたが、どうにも 理解できません。 「前・先」は 位置や順番、時間を表すということですが、 ①②はなぜ言い換えができないのでしょうか。 どなたか、「先」「前」の違いを教えていただけませんでしょうか。 また、これを外国の人にも説明したいと思っています。
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>> 「前・先」は 位置や順番、時間を表すということですが、①②はなぜ言い換えができないのでしょうか。 理由は二つあり、一つは例文の①と②は慣用句的な表現な分、主語が省略されているから。もう一つは意味合いが限定されないからですね。 貴方がおっしゃる通り『前』も『先』も、位置、順番、時間を示す語句です。しかし全てに対して用いる事ができる分だけ、そのいずれかを文脈的に明示しなければ不自然になります。 例えば『食事の前に 勉強する。』の『◯◯の前に××』という使い方の場合、位置でも順番でもあり得ます。 しかし『食事』という行動には空間的な『位置』は存在しないため、自然と順番の意味なのだと理解できます。 一方で例文の①と②は主語が省略されている事と、人間やエレベーターという物理的な存在が絡む分『前』と言うだけでは位置なのか順番なのか判別がつかなくなるため、表現として意味合いが発散してしまいます。 このため、単純に言い換える事ができないわけです。
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「違いの雑学」より引用 http://www.st38.net/chigaino-zatugaku/z0224.html 先と前の違い - 概要 - 先とは、順番や方向において、前方を意味する言葉である。前とは、位置関係のおいて、後ろの対義語として、自身が向いている方向、向かおうとしている方向を指す言葉である。 - 詳しい解説 - 先とは、順番や方向において、前方を意味する言葉である。例えば、「行列が先に進む」といえば、行列が前の方に進んだことを言っている。 ただ、時間軸においてこの「先」という言葉を使うと、用い方によって、未来と過去どちらのことも述べることができる言葉である。例えば、「お先真っ暗」と言った場合、この「先」は未来のことを指している。しかし、「先に述べた通り」と言った場合、この「先」は過去のことを表している。このように、順番や方向、また時間軸に対して用いられる言葉であるが、用い方や、見方によって、先が未来を指すのか過去を指すのかが変わってくる用語と言える。 前とは、位置関係のおいて、後ろの対義語として、自身が向いている方向、向かおうとしている方向を指す言葉である。順番や方向に対して用いられる場合は、前述の先と同じ用い方ができる。ただ、時間軸の位置を述べる際は、「前」と述べると、それは過去のことを指している。例えば、「行列が先に進む」と「行列が前に進む」は同じ意味であるのに対し、「この前」と「この先」は全く逆の意味である。 ・・・だそうです。
お礼
kon555様 詳しくご説明いただき、ありがとうございます。 ご説明のおかげで、言い換えができない理由がよくわかりました。 ご回答にお時間をいただきまして本当にありがとうございました。m(__)m