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ローマのコロシアムについて
突然ですみません。 今趣味で三文小説を書いていて、そのネタとして古代ローマのコロシアムについて調べています。古代ローマのコロシアムでどんなことが(具体的には、どんな娯楽が開催されていたのか)行われていたか、ご存じの方いらっしゃいますでしょうか?また、分かりやすい資料などありましたら、是非ご教授ください。 変な質問で恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
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# コロッセオ基礎知識: コロッセオの座席には現代の劇場と同じく、1つ1つに個別の番号が割り振られていて。入場口のチケット売り場で座席番号付きのチケットを貰い、その番号の席に座って観戦するシステムでした。番号は当たり前ですが当時のローマ数字で表記されていて、例えば "CN-VII GD-X LOC-IV" みたいに刻まれていて、この場合だと「第7セクションの10列目4号」を意味します。あ、座席はVIP席以外は石版で出来ていて硬いです。常連さんは座布団を持ち込む人も居たみたいですが、何故か多くのローマ市民は何も敷かずに硬い石版の上に直に座る事を好んでいたらしいです(謎)。 席順というか、いわゆるVIP用のS席は会場の一番下の段の砂被り席が特等席で、逆に段が上に上がるほどランクが下がって行きます。ラノベの『オーバーロード』では剣闘士の試合を皇帝が最上段のVIP席から観戦する描写がありますが、これは実際の古代ローマの場面に置き換えると完全な誤りとなります。何故、上に上がるほどランクが下がるかと言えば。古代ローマ時代にはオペラグラスとかワイドスクリーンとか無いですから、実際にイベントが行われている舞台から離れるとよく見えなくなるし、声なども聞こえなくなるからです。特等席はよく見えよく聞こえる一番下で一番近い場所です。 因みに当時のローマ市民からはコロッセオでは無く「アリーナ(arena:砂場)」とか「カヴェア(cavea:座席)」と呼ばれていました。有名な「パンとサーカス」の言葉通りで、ローマ市民であれば誰でもコロッセオでの催事は無料で観戦できましたが、どこのランクの席に座れるかは、観客の身分で完全に決まっていて。特等席は言うまでも無く絶対権力者のローマ皇帝。その次は貴族階級の元老院のメンバー。その次はローマ軍団所属の騎士階級で、2階から上の一般席にはローマ市民権を持つローマ市民の男性、4階から上は属州民とかローマ市民権を持つ者が庇護する女性で、一番上の日除けも無い最上階がいわゆる立ち見席で奴隷階級とかです。子供もこの席でしか観戦を許可されません。 またローマのコロッセオの一般向け座席の幅は40cmしか無いので、満員電車並にぎゅうぎゅう詰めにならないと観戦する事は出来ませんでした。逆に1階部分のVIP席には余裕があり、まあまあ普通にくつろぎながら観戦する事が可能でした。皇帝用S席は言わずもがな。負け戦の時に人身御供で殺される "ウェスタの巫女" も皇帝席の側で観戦が許可されていました。一応、宗教関係者はVIP待遇だったみたいです。 最盛期にはローマのコロッセオでのイベントは100日間とかに渡って開催される事が普通になってたため、コロッセオの場外には縁日の如くたくさんの飲食物を販売する露天が立ち並び、観客はそれを買って持ち込んで飲み食いしながら観戦するスタイルが一般的でした。場外にはいわゆる "テキ屋" も居て、格上の席のチケットを闇売買したりしていました(一般階級が貴族席に紛れ込まない限りは誰も気にしません)。また皇帝は人気取りのために、前述の座席番号を利用した「本日の幸運なローマ市民」を抽選で選び、当選した市民には豪華食事や珍しいペット動物、或いは金貨や高級アパートの権利書なども賞品として与えられました。 # イベント基礎知識: いわゆる「剣闘士ショー」が開催されていた事は超有名なので詳細は割愛。その時々によりますが、概ねイベントの進行手順は以下の通り… + 音楽隊による演奏 + 小人とか動物の曲芸 + 猛獣vs罪人 + --昼休み-- + 下っ端の剣闘士ショー + メインイベント ~みたいな流れでした。映画の『グラディエーター (2000/Gladiator)』とかでは、最強剣闘士がライオンと命懸けで戦うシーンがメインイベントみたいに描かれていましたが…まああれは嘘というか脚色で、当時のローマ市民感覚だと人にせよ猛獣にせよ「タイマン勝負」は格下のイベントで、本命は数百人規模の戦士が入り乱れて戦うバトルロイヤル!特に過去の栄光のローマ軍団が、外国の軍隊を打ち破った歴史的な戦いを再現した戦争ショーが一番人気でした。この時に人気のある剣闘士がローマ軍団長を演じる事が多かったみたいです。後、ショーと言いつつガチなので、外国軍役の剣闘士らは皆殺しになりました…。 これとは別に「戦車レース」も人気のイベントでしたが、開催はコロッセオでは無くて他の戦車レース専用の闘技場で行う事が多かったみたいです。また戦車レースはローマ人にとっては特別な意味があったみたいで、乗り手はちゃんとしたローマ市民から選ばれました。賞金も出たみたいですが、名誉を勝ち取るという意味合いの方が強かったみたいです。護民官とかの選挙前に、立候補予定者が自分の名前で御者をスポンサードしてレースに出る事が多かったみたいです。
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- Nakay702
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>古代ローマのコロシアムでどんなことが(具体的には、どんな娯楽が開催されていたのか)行われていたか、ご存じの方いらっしゃいますでしょうか?また、分かりやすい資料などありましたら、是非ご教授ください。 ⇒一言で言えば、各種の格闘が行われました。 例えば、次のサイトをご覧ください。 《コロッセオは古代ローマ時代の残酷な娯楽施設! https://kubogen.com/journey-italy-011》 一部引用しておきます。 《その歴史と戦いを知る コロッセオ(コロッセウム)は古代ローマ時代につくられた円形闘技場。 ローマ観光では外すことのできないシンボルです。 今となっては、この闘技場で戦うことはないですが、昔は多くの戦いがコロッセオで行われ、多くの血が流れました。 コロッセオでの戦い コロッセオで催された、殺し合いという名の競技に出場していたのは人や猛獣です。 猛獣同士、剣闘士同士、猛獣と剣闘士で殺し合いが行われ、剣闘士(グラディエーター)には、奴隷や戦争で捕虜となった人、犯罪者などが選ばれました。剣闘士として戦いに急に出されることもあれば、剣闘士としての訓練をしてから出場することもあったそうです。 しかしその訓練も相当きつく、拷問のようなものだったみたいで、その訓練を乗り切っても、命をかけて猛獣や他の剣闘士と戦わないといけなかったので、生きた心地がしなかったでしょうね。ちなみに剣闘士には女性もいたそうで、なかには腕試しとして自ら剣闘士に名乗り出る物好きもいたようです。 また、コロッセオは戦いだけじゃなく、犯罪者の公開処刑の場としても使われました。》