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日米戦争と原油
前から思っていた事なんですが、世の中にはたくさんの日米戦争は何故起こったのか?という本が出回っています。しかし、もし、当時、原油をアメリカだけに依存せず、半分以上を別の国から輸入していたら、どうでしょう?日米戦争は、起こっていたでしょうか?
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どこから輸入するにしたって、枢軸(独伊)側か英米側かでいえば英米側の国から輸入するしかなかったので変わらなかったでしょう。 アメリカじゃないとしたら、日本の同盟国であるドイツと戦争しているイギリスか、そのドイツに占領されたオランダです。「アメリカが売ってくれないから売ってくれ」と頼んで二つ返事でオーケーをくれる国ではありません。 あとあまり知られていないのですが、石油の他にもうひとつ日本を追い詰めたアメリカからの輸入品がありました。それが「屑鉄」です。鉄鋼を大量生産するためには屑鉄が欠かせません。当時の日本はその屑鉄の輸入を100%アメリカに頼っていたのです。 第一次世界大戦以降の戦争というのは「爆薬を詰め込んだ鉄の塊をいかに多く相手に投げつけるかのゲーム」になりました。だから戦争には石油も必要なら鉄も必要なのですが、その鉄の大量生産のために必要な屑鉄が手に入らないと、長期的に大戦争はできなくなります。 他にも、薬莢で使うニッケルや電話線などで使う銅などの金属も日本国内では手に入らないので、買い取るか軍事侵攻して占領するしかありません。当時の日本は外貨も十分に用意できない金融弱小国であったことは、お忘れず。だから「買う」といっても買えるだけの十分なお金(米ドルや英ポンド)を持っていないのです。 日米戦争はなぜ起こったのかというと、本質的には「アメリカが戦争をやりたがっていたからだ」になると思います。 なぜアメリカが日本と戦争をやりたがっていたのかというと、ナチスドイツとイギリスの戦争にアメリカが(というよりルーズベルト大統領が)参加したかったからであり、当時のアメリカにとっては日本は「鎧袖一触でやっつけられる相手」と見くびっていたというのがあったからだと思います。 実際、もし真珠湾攻撃ではなく日米艦隊決戦が行われていたらアメリカ海軍が勝利したのは間違いなかったと思います。
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- takepan_toki
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難しかったかもしれません。 確かに「原油が尽きる前に」が開戦の要因の一つではありましたが、それだけではありませんでした。 特に大きいのが中国の権益を巡った争いです。満州国や日中戦争からの撤退も考えなければならなかったと思います。
お礼
中国人の権益ですか。なるほど。一筋縄では行かないみたいですね。ありがとうございました。
お礼
なるほど。明快ですね。くず鉄は盲点でした。確か、現在、何かは忘れましたが、ある材料をとある一国だけに輸入を頼るのは第二次世界大戦の教訓から危険だから、他の国からも輸入するべき、というのをニュースか何かで見た記憶があります(レアアース?)。真珠湾攻撃ですか…数年前にお亡くなりになった、長野県の有名な零戦パイロットの原田要さんが、最後の真珠湾攻撃の生存者だと思っていたのですが、吉岡さんという、艦上攻撃機で参加した方が、ご存命でいらっしゃるそうで、大変、驚いた事がありましたね…ありがとうございました。