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日本の儒学者について教えて下さい!
江戸時代~明治時代までの儒学者は日本古典の古事記等は読書したりしましたか? それと、折衷学派とは何ですか? よくわかりません。
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>江戸時代~明治時代までの儒学者は日本古典の古事記等は読書したりしましたか? もちろん読んでいます。象徴的な事例を3つ挙げます。 1.水戸藩では光圀の時代以降ずっと日本史の編纂事業を行っていました。(最終的に完成したのは明治39年です)この修史事業に当たっていたのは安積澹泊(水戸黄門漫遊記の格さんのモデルとも言われる)ら儒学者たちです。日本史の編纂のためには日本書紀や古事記など日本の古典を読むことは当然欠かせません。水戸藩では京都の公家が所有する史料や高野山・東大寺などの史料を写本として収集する活動も行っています。 2.江戸時代の儒学者は国学者と日本の古代史上の諸問題についてしばしば論争を行っています。儒学の論理で判断するにしても、相手方の主張を理解しその弱点を突くには日本の古典を読む必要があります。 3.荻生徂徠という江戸時代の物知りの儒学者は「南留別志(なるべし)」という随筆の中で次のように述べています。日本の史書だけでなく源氏物語なども読んでいたことがわかります。(以下引用) 一、源氏物語を見れば病に薬用ふる事はすくなくて、大かたは、祈祷をのみしたるやうなり。今も田舎のものはかくのごとし。鬼を尚べる風俗の弊なるべし。 一、延喜式にのせたる薬種を見れば、今の世の医術に用ふる品にあらず。千金方、外臺秘要などの流なるべし。異国も宋朝より医術一変したり。(引用終わり) 折衷学派は儒学の一派で、古学・朱子学・陽明学などの既存の学説のいわば「いいとこ取り」をする学者たちの総称です。このため朱子学のように決まった学説という性質のものではなく、学者によって内容が異なります。
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- fujic-1990
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儒学者なら儒教関連の本は読んだでしょうが、古事記などは読まなかったのではないでしょうか。記紀類と儒教は無関係ですから、趣味として読んだかもしれませんが研究対象として読んだとは思えません。 「折衷学派」とは、林家朱子学、崎門学派、陽明学派等々 の学流門派の特定の学説や注釈にこだわらず、先行思想家の諸説の良いところを折衷して聖人の教えを理解しようとする儒学者の一派のこと、だそうです(主に日本史大系より)。