質問者からのお礼を拝見しました。
>有料コンテンツとかでなければ読んでみたいです。
⇒追加文書は以下のとおりです。昔の自前の学習法です。
かなり能率が上がった経験がありますので、お勧めする次第です。
文法、訳読、単語と作文などに分けて述べます。
文法の学習:理解することと覚えることとはまったく別物です(語学が苦手な人はよくこの2つを混同していると言われます)。人間の脳は、見て理解したというだけでは、覚えられないのです。理解したことを覚えるためには、何をしたらよいか。それには、「ノートを作る」ことが役立ちます。ただし、単にテキストなどを書き写すのでなく、自分でいろいろ考えたりまとめたりしながら書くことが重要です。なぜならそれは、「自分語」に置き換えるという作業に他ならないことなのですから。「自分語」にする、まさにこれこそが覚えることにつながります。
ノートはぜいたくに使いましょう。あとで書き込みを加えたり、重要部分に下線や色をつけたり、用例を補充したり、見出しや注をつけたりしましょう。…と、そんなことをしているうちに、それが頭に入っていきます。ノートは「自分で作る参考書」と言われます。なので、「心をこめて作成するほどに」よく覚えられます。覚えることを目的にすると逆に覚えられず、応用したりまとめたりしながら自分語化する作業をしていると、いつの間にか覚えられます。人に説明することができるようになったら、自前の問題を作ってみましょう。それに自分で答えてみましょう。自問自答です。資格試験などで山を張れるようになります。出題者の心理が分かり、落とし穴に落ちなくなります。
英文訳読:「2つの方法」を併用するのが理想です。
(1)内容の濃い論文やエッセイなどは「熟読」しましょう。本文をノートに書き写し、単語は徹底的に調べ、文法的な説明をつけ、構文を完全に理解し、訳文を考えてみましょう。それも、直訳と意訳の2種類くらいの訳文を作ってみましょう。文法知識の応用編としての側面があります。応用能力が身につきます。
(2)ストーリーのある小説や物語などは「速読」しましょう。分からない単語の2つや3つは前後の関係から推測して、ストーリーの筋・物語の展開をつかむ、つまり、全体の概要だけを理解することを心がけて、なるべく多く速く読むようにしましょう。
ということで、分からない単語を全部調べるかどうかはその英文をどう読もうとしているかで違ってきます。じっくり「解剖」している場合なら、バッチリ調べましょう。「筋」だけを追っている場合なら、知らない語の1つや2つは飛ばしましょう。速く読むほどに、いろいろな英文に馴れることができて、「英語脳」が養われます。
英単語を覚え、作文力を上げる:暗記が苦手という人は多いです。でも、方法論(勉強の仕方の考え方)を工夫すれば、かなり得意になれるはずです。既述のとおり、「覚えよう」とするとなかなか覚えられないものです。逆説的ですが、「覚えることを目的にしないで勉強すればよい」のです。その際、五感のうち、なるべく多くの感覚を動員すれば楽しく進められます。楽しくやれることは大事な要素です。「継続は力なり」と言います。
ところで、今のような映像時代の特徴は、「社会的には情報過多なのに、個人的には摂取不良」です。「情報過多」に対応するために、単語帳などは買わずに辞書一冊だけ座右に置きます。「摂取不良」に対応するために、出来合いの料理(参考書やアプリ)を食べずに自分で料理することをお勧めします。次にその料理法を説明します。例えば、重要な5000語(たいていの辞書で*がついている)を料理の素材にします。料理を盛りつけるお皿は、この場合は「ノート」という入れ物です。まず、何を作るかを決めます。例として、「意味上対になる形容詞」という名の料理を作ることにしましょう。
(1)辞書とノートを用意します。
(2)アルファベット順に、*がついている形容詞を探します。
(3)ノートの1行に1語ずつ書き取ります。
(4)意味は代表的な意味を1つか2つ書きます。
(5)aからzまで、一通り終るのに数日かかるでしょうが、「すべての品詞を順に覚える」よりはずっと楽で、何より大事なことは、「飽きがきません」。
(6)一通り終ったら意味の右欄の空白部に反意語を補充します(他の行にあるもののみでいいでしょう)。例えば、「dark 暗い」まで進んだときはすでに「bright 明るい」の記入があるはずなので、「bright 明るい」(⇔「dark 暗い」)のようにします。
(7)同じように、重要語(***などとなっている)については、説明や用例を補充する。
(8)完全にでき上がってノートに盛りつけられたのを見ると、すごい愛着がわきます。
(9)いや、それより大事なのは、その料理が完成したときには、すでにその大半を味わっている(頭に入っている・覚えている)ということです! なぜ「覚えようとするとなかなか覚えられない」のに、このように「まとめるとよく覚えられる」のでしょう。それは、「まとめながらノートに書き込む」ことが、「自分語にする」ことに他ならないからです。「覚えようとするのは、いわば、一瞬スライドで写して見る」行為に似ている一方、「自分語にするのは、脳ミソというメモリチップに焼きつける」ということなのです。それは同時に、英作文などの応用のための基礎力がついていることをも意味します。
確認と要約です。「ただ書き写すのではありません。自分語にしながら書きます。」以下に、「自分語にしながら書く」とは、どういうことかを箇条書きします。
(1)1つの事項を必ず複数のテキストや参考書を参照しながら(つまり、1テキストのまる写しでなく)自分の頭でまとめる形にして書く。
(2)ノートはぜいたくに使って、例文や注も添える。
(3)「応用」を考える。例えば、例文の時制や主語を置き換えて作文してみるとか、関連する文法をまとめたり、「試験問題になりそうなこと」を考えてみる、などです。
(4)「体系化」を考える。例えば、英語seeの説明ならseeとlook、さらにはhearとlistenなどを「相関の束」として整理するとか、当該項目とそれに連なる上位項や下位項、補足事項などをまとめて「小宇宙」にする。
(5)項目のタイトルや小見出しを追加したり、できれば、ノート全体の目次を作成する。
以上の作業は一見大変そうですが、やり始めると結構楽しくできます。まあ(4)(5)あたりは省略しても構いませんが、とにかく「楽しみながらやれる」というのが大きな武器で、あっという間に大学ノート1冊が終わります。そして、これが最も言いたいことですが、終った時にはほとんど8-9割は頭に入っているから不思議です!そう、「ノートは心込めて書くほどによく覚えられる」と言われます。繰り返しますが、終った時にはほとんど8-9割は頭に入っています! 確かに、ノートは心込めて書くほどによく覚えられます! 時間がかかるように思われるかも、「急がば回れ」です。結果的には、この方がずっと近道だっとことを知るはずです。
私は以上のような方法で結構楽しくやってきました。たいていの受験勉強で能率もそこそこ上がったと実感しました。そんなわけで、この方法をお勧めする次第です。ご健闘をお祈りします。
お礼
ペパーミントティー良さそうですね。 参考にします。