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神経症について2
1. 神経症は、精神病とは一線を画すということですが、それでは、治療も、精神病院ではありませんね? 2. その背後に何かを隠している、というと、つまり、悩みごとなど一般的なもののみならず、その人の人間性、性質・性格など、ということでしょうか? 3. 周囲の人間にとって、本人の症状に合わせない、というのは、それに翻弄されずに、原因・根本から向き合って治療に協力する、と解釈してよろしいですか? 4. また、治療の結果、分裂病やうつ、てんかんが出てくると、はた目には、「悪化した」と取れることもあるという事ですよね。そうすると、かなり判断が難しいですよね。 5. 精神療法は、カウンセリングが主になりますか? すみません、長々と…。
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◆Naka◆ 1.総合病院では「神経科」だと思います。 精神病との大きな違いは、「自分で問題を局地化して考えることができる」という点にあります。 精神病の場合は、小さな一つの事象が、本人にとって大問題となるので、早急かつ強制的な治療が必要となるのです。 2.そうです。そういうものも含まれます。 これはご質問の4との深い関連がありますから、そちらで述べさせていただきます。 3.例えばヒステリーや心気症の人に対して、周囲の人の通常の反応は、最初は同情して病人扱いし、その後はkoyukoyuさんの例のように邪険にする、というのが見受けられますよね。 恐怖症の人は、その症状に対してからかわれることが多いですし、脅迫神経症の人に対しては、理屈をぶつける人がよく見られます。 このように周囲の人たちが、当人の症状を中心にその人を見ること自体が、「振り回されている」ことになるのです。 なぜなら神経症の人にとって、自分の症状は、自分の中で非常に大きな位置を占めるものだからです。 ですから、周りはその人の症状の現れる部分だけに注目して付き合ってはいけない、という意味です。 4.よくある例ですが、本来非常に攻撃的な人間が神経症の症状のおかげで、おとなしくなっているように見える、ということがあります。 同様の例として、神経症が治癒した後、依存症の人間になってしまう、というのもよく聞きます。 つまり、神経症によって本来の性格上の問題や、別の精神的疾病が隠されているだけで、新たに出てきたモノというわけではありません。 kawakawa教授が「患者さんの症状を途中から見ると、判断が困難になるでしょう。」とおっしゃっているのは、その辺にあります。 5.神経症に対する治療は、行動面についてのいわゆる「訓練」を含みますが、これは神経症そのものを治すための本質的治療ではありません。 まず、神経症の中のいずれかの形に帰結させて、その後精神療法に持っていくためのきっかけと考えてよろしいと思います。 精神療法のメインはカウンセリングになります。 その中で、原因や隠されているものの情報を引き出し、それらも含めて解決する方向に持っていくのが課題となるでしょう。
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- kawakawa
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ご質問内容が多岐に渡っているので、最後のご質問に関連した部分以外は簡潔にお答えします。 1.神経科や心療科などです。 2.ストレスやトラウマ、その他生れてから発症するまでの生活や経験など、その背景は非常に範囲の広いものです。 3.そうですネ。患者が落ち込んでいるからといって、周囲も一緒に落ち込んでも意味がありません。患者が興奮したからといって、周囲も一緒に騒いでも意味がありません。 4.仮面鬱病などは心身症ですし、てんかんも精神病ではありません。患者さんの症状を途中から見ると、判断が困難になるでしょう。ですから、信頼できる主治医に従って、治療を続けることが大切です。 5.カウンセリングは出発点であり、診断手段であり、治療手段でもあると言えます。 神経症の治療にはさまざまのものがありますが、患者の嗜好(性格)、神経症のタイプ、社会的環境、治療者の好みなどで方法は変わってきます。 基本としては、医師と患者の関係が強い信頼関係で結ばれることが重要です。そこで、ストレス、不安、恐怖心などの日常環境の調節をして、治療に専念できる環境を作り上げます。他に、不信感・不穏感・危機感の除去に抗不安薬も用います。 神経症の治療は、原則としては、精神療法(トラウマを探り出すための催眠療法なども含む)が中心となるのですが、同時にベンゾジアゼピン系の抗不安薬を用いた薬物療法なども並行して行います。 療法そのものには、暗示療法や解除反応(無意識下の問題を意識化に呼び出し、発散させる)、催眠療法、自律訓練法、行動療法、集団精神療法、遊戯療法などがあります。 集団で(或いは個人で)無我夢中になって野菜や果物を作るというのも、立派な行動治療による療法です。 kawakawaでした。
お礼
明解・御丁寧なご回答、有難うございます。 人の心が様々で、なおかつ、常に揺れ動くものだけに、治療はこれとは決められないものなのですね。周囲が騒がず、落ち着いて状況を判断しつつ、お医者様との信頼関係を築く、それがまず第一段階なのですね。 無我夢中になって野菜や果物を作る、というのも治療になるというのは、興味深いです。お日様にあたって自然に還る、という状況は、想像するだけで、別段神経症を煩っていなくても、ストレスの溜まり易い現代社会に居て、いかにも幸せになれそうな気がします。尤も、そういう意味でおっしゃっている訳ではないでしょうけれど…(笑)。 御回答頂いたこと、是非是非参考にさせて頂きます。有難うございました。
koyukoyuの悪友は神経症だそうです。 1.駅前の「内科/神経科」という看板のところへ通っています。 2.見た目ヒ弱そうです。対人関係が苦手な方かなぁ 3.出会った始めの頃は(自殺)などを心配しましたが、 最近はこっちも開き直って、邪険に扱っています。 4.自律神経失調症->仮面性うつ病->キョウハク神経症などで現在に至る(10年目) 病名は医者がつけました。(当人がその気になってしまった点も否めない) 5.駅前の医院での治療は、薬を出すくらいです。(ほかビデオ貸し出しや座談会の案内) カウンセリングは身の上話なぞを医者に聞いてもらって、いかに安心できるかです。 素直な人なら改善されるんでしょうね。 悪友はそのカウンセリングは、5分でも2000円位とられるのが嫌だそうです。 「薬だけください」といってもらっているようです。 つっこんだお話は、病人か、周りの方なのかを教えてください。
お礼
有難うございます。 確かに、病は気から、という部分もあるのでしょうね。でも、やっぱり病は病でもあるし…。 私は、周りも周りも、大分遠くです。実際にその症状の方とお会いしていないので、ただ、通常の人間が想像できる限りの事を知っているだけなので、ここで質問させて頂いたのです。 つっこんだ話、というと、まだ何かある訳ですね。勿論、そうそう簡単に治癒するものではないでしょうし…。どんなことなのでしょうか??
お礼
なるほど…。自分で問題を他局化して考えられる…。ということは、逆に、「神経症だ」と信じてしまうことで、ますますエスカレートする事もあるのでしょうか? 人の中にいくつもの心理が重なっているように、病の中も複雑に絡み合っている訳ですね。そういう心の状態があり得るという事は想像できますが、実際の治療となると、本当に、確かな目と根気のいる事なのでしょうね。 解り易く書いて頂き、有り難く思っております。 有難うございました。