ここの「に」はどういう意味なのでしょうか

質問

いつもお世話になっております。

ある助詞についてお聞きしたく思います。

「調理前のものに使うように感じるのは、材料名としてよく料理の本に書かれるからでしょう。」

どうして「ものに使う」になるのでしょうか。「ものと使う」か「ものとして使う」は使わないのでしょうか。

（http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1004082
No.5の方の回答の中で出てきた言葉）

よろしくお願い致します。

回答No.4

shangyan · ベストアンサー

見たことのある文章だなぁ、と思ったら、私が書いた文章でしたね。
曖昧にとれるんだなと感心しました。
おもしろい質問ですね。

「調理前の卵に対して卵白という言葉を使う」という「対象」の意味に関しては
他の方が述べておられる通りなので、
私は「として」と交換可能な「に」について説明します。
その場合、例文の「もの」は、卵そのものでなく、「卵」という言葉ということですね。

ここで使われるのは「ＸをＹに～する」という特殊な構文です。
動詞の動作にともなう状況を表します。

卵白（Ｘ）を調理前の卵白の状態の意味（Ｙ）に使う

で、「ＸをＹに」は「役割」を表します。
この場合の「に」は、おっしゃるように役割を表す「として」と交換することができます。
他に、「家を仕事場に使っている」「食後の1時間を昼寝の時間に使っている」とか、
「映画ＬＯＶＥＲＳは金城武を主人公に作られた」などとすることができます。

他に「ＸをＹに」は様々な意味を表します。
財産を目当てにその男と結婚した（目的）
急な仕事を口実に彼との約束を断った（理由）
地図を片手に世界中を旅行した（所持）
彼はその日を最後に行方をくらました（時間）
1930年代の上海を舞台に繰り広げられた物語である（空間）
などなど、Ｙの名詞の性質に従っていろいろな意味を表します。
共通するのは動作に伴う何らかの状況を表すという点です。

日本語の「に」には本当にいろんな意味がありますね。

お礼

shangyanさん

いつもお世話になっております。
早速のご返事ありがとうございました。
勝手にshangyanさんの文を引用してしまって、申し訳ありませんでした。
完備した構造を拝見してから理解できました。
「ＸをＹに」について、大変いい勉強になりました。
豊富の例を挙げていただいて、助かりました。
これから自分でこの表現を使ってみます。

回答No.5

SortaNerd

「調理前のものと(して)使う」の場合、「使う」の目的語が「卵白(という言葉)」でありそれは「調理前のもの」と同一です。
「調理前のものに使う」の場合は、「使う」が目的語を２つとり、直接目的語が「卵白(という言葉)」で、間接目的語が「調理前のもの」です。この間接目的語を示すために「に」が使われています。
つまり「と」の場合の「調理前のもの」は「卵白(という名前で読んでいるもの)」であると同時に「卵白(という言葉)」でもあり、この二つの「卵白」がいつの間にか同一のものとして混同して扱われているのに対して、
「に」の場合は「調理前のもの」はあくまで「卵白(という名前で呼ばれるであろう物)」でしかありません。

というわけで、どちらも使いますが、
そもそも文の構造が違うのでそのように比べることは意味がないと思います。
個人的には「と」の文は「卵白」を混同しているため変に感じます。

お礼

SortaNerdさん

早速のご返事ありがとうございました。
いい勉強になりました。

回答No.3

he-goshite-

この文章では，No.2さんが回答しておいでのように

「卵黄」（や「卵白」）という言葉を，
調理前の黄身（や白身）に対して，
使うように感じる
ということでしょう。
この場合，
「調理前のものと使う（ように感じる）」では，意味が通じません。
「調理前のものとして使う（ように感じる）」でも，この場合は意味が通りますが，
やはりここは
「～に対して（この言葉を）使う」意味で「に使う」が適切だと思います。

お礼

he-goshite-さん

いつもお世話になっております。
早速のご返事ありがとうございました。
よく分かりました☆

回答No.2

Seer

はじめまして、こんばんわ。
「（卵白・卵黄などの名詞を）調理前のものに（対して）使う」
と補うとわかりやすいでしょうか？
「に」という助詞は、このように「～に（対して）」という意味合いを含んでいる場合があります。
的外れな回答でしたら申し訳ありません。

お礼

Seerさん

はじめまして。
早速のご返事ありがとうございました。
完備した文を拝読してから、すっきりしました。
いい勉強になりました。

回答No.1

acacia7

この文脈からすると「ものとして使う」と同じ意味でとってかまいませんし、「ものとして使う」を使ってもかまいません。

ただし、「～に使う」は「～を対象として使う」という場合が含まれるので「に使う」と「として使う」は完全に同義には使えません。

また同じ意味であっても「～に使う」の方が「～として使う」より砕けたニュアンスを持っています。

お礼

acacia7さん

早速のご返事ありがとうございました。