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【電気】日本のNFBとアメリカのMCBは同じもので

【電気】日本のNFBとアメリカのMCBは同じものですか? 全く違う構造の仕組みですか? 家庭用ブレーカー盤に使われているものでアメリカはNFBは使わないのでしょうか?

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回答No.1

判る範囲だけでご返答申し上げます。 御承知の通り基本的には同じ遮断構造の配線用遮断器です。 主として家庭用小型の遮断器をMiniature Circuit Breaker (MCB)と呼び、アメリカの規格「NEMA」や「IEC」にて Molded Case Circuit Breaker(MCCB)と呼びます。 一方で、日本国内ではメーカーによりNo Fuse Breaker(NFB)と 呼ぶ場合も御座いますが、一般にはMCBと総称する事が多いです。 ただし、近年では特にMCBとMCCBの最大定格遮断電流の違い もあり双方名称を使い分ける事が増えてまいりました。

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回答No.2

№ 1 の方の回答に補足させていただきます。 今回ご質問の製品が回路を遮断すべき時に動作不良を起こすと何が起こるでしょう。大電流を流し続けるために 電技 解釈 第 170 条でブレーカーは下流の電線の熱的限界を保護できるように決められているので、電線は過熱し被覆が溶けて異相短絡を起して激しく燃焼を始めます。すると、同じケーブルダクト、電線管やケーブルラダーに併設されている他の回路のケーブルを巻き込んで、長さ方向に延焼していきます。家庭では配線が屋根裏を通っているので、すぐさま消火ができず、家屋の消失に繋がるでしよう。つまり、人間の命・財産にも関わる事故を誘発する可能性があるのです。№ 1 の方の回答中にもある様に、この製品を「 配線用遮断器 」 ( JIS で規定されている呼称、Molded Case Circuit Breaker、MCCB ) と名づけられている理由も頷けますよね。ただし、現在は モーターブレーカー という商品名で配線の保護と電動機の簡易な保護を共用できるブレーカーも市販されています。 このように安全にかかわる大事な製品なので、電気用品安全法と電気用品取締法 の規制を受けます。従って、日本で売られている外国製品はこれらの法律の審査・承認を受けているから使えるのです。 なお、日本製の MCCB は JIS ( 旧 ) JIS C8370, C8371 JIS (新) JIS C8201-2-1, C8201-2-2 に準拠して設計・製作されていますが、当然、外国の MCCB は IEC やNEMA に準拠して設計・製作されています。実は上記のJIS (新) の規格番号が従来の番号体系と異なったものとなっているのは、MCCB の IEC 規格 IEC 60898-1, と 付属書1, 2 に製品のグローバル化を目指して、変えられる部分については JIS を改定したからなのです。しかし、全く同じとなったわけではありませんし、NEMA はまた別の米国規格です。従って、根本思想が同一ではないので、微妙な所で差があるというのが現実です。 したがって、日本で売られている製品もメーカーによっては JIS の認定を通しているものもあります。使う上で大事なのは仕様が自分の使うものにあっているかをちゃんと確認することです。 1. 定格電圧 ( 製品によっては 400V クラスの電圧に使用できない製品もある。) 2. 定格電流 ( 過負荷で開路するときの電流です。) 3. 定格遮断容量 ( 短絡電流を遮断する能力です。電源電圧で変化するので注意が必要です。) 4. 短絡が発生した時、負荷側で制限できる I²t 値 特に、素人さんがほとんど気に留めないのが 「 3. 定格遮断容量 」です。定格電流 30A であっても、短絡を起せば、10kA 以上の短絡電流が流れる場合だってあります。各メーカーの カタログを見ると分かるのですが、同じ定格電流 30A であっても、片手のひらで握って持てるほど小さいものから、両腕と胸で抱えないと持てないほど大きなものまである。何が違うか、「 3. 定格遮断容量 」が違うのです。 № 1 の方の回答の中に「 家庭用小型の遮断器をMiniature Circuit Breaker(MCB)」というのが出てきますが、日本の公的規格の中にこの呼称は無いと思います。似たもので、サーキットプロテクター ( Circuit Protector、CP、JIS C4610 ) がありますが、家庭の分電盤にきれいに並んでいる分岐回路のブレーカーです。この製品は勘違いするととても危険です。家庭用小型の遮断器 Miniature Circuit Breaker(MCB)は短絡遮断能力を持っているかはカタログで確認してほしいのですが、CP はごく限られた機種を除いては短絡遮断能力はありません。遮断能力は 1.5~2.5kA 位しかありません。では仮に短絡が起きた時はどうなるかとゆうと大元についている漏電遮断器やアンペアブレーカーが CP と同時に開放することで配線回路を保護しています。それを知らずに CP だけで開路を保護しようとすると短絡が起きた時に CP は開路しますが、遮断能力不足のため ( MCCB でも遮断能力が不足しているときは同じです。) 爆発して粉々に飛び散ります。傍にいれば大怪我します。注意してください。 なお、配線用遮断器は各メーカーさんが自分の製品名として、色々な名前を付けておられるようです。 三菱、寺崎 、東芝 No Fuse Breaker, NFB 富士 オートブレーカー 日立 Fuse Free Breaker, F FB Panasonic 、日幸電機 サーキットブレーカー のように、呼ばれているようです。 なお、MCCBの意味で人によっては MCB を使用する人もいるようなので注意が必要です。 なお、米国では低圧回路の保護の思想が異なっているので、低圧回路用の漏電遮断器というのは製作されていません。( 漏電した時に充分大きな電流が流れて過電流でブレーカーが動作するように回路を構成する。米国ではどんなコンセントにもアース極がついて3極になっているのはそのためです。)

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