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問題

Ni錯体A:Ni(tmeda)(acac)(NO3)の合成方法は Ni(NO3)2+tmeda+acacH+Na2CO3→Ni(tmeda)(acac)(NO3)+NaHCO3+NaNO3 ↑ この方法みたいです。 そこで質問なのですが、 炭酸のpKaが2つあって、pKa1=6.11,pKa2=9.87見たいです。 1.上の化学反応式Na2CO3でacacHを脱プロトン(脱水素イオン)できる理由とは何で しょうか? 2.Na2CO3はほぼ完全にNa^+とCO3^2-に解離するという前提で下式の反応の平衡定数を述べよ。acacHの酸解離定数を数値で算出する(pKaが計算に必要となる)。acacHの酸解離定数はpKaで8.8程度(水中)である。 acacH+CO3^2-→acac^-+HCO3^

みんなの回答

  • nious
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回答No.1

CO2 の pKa1=6.11、pKa2=9.87 温度が分かりませんが pKa が少し小さい。 文献値:pKa1°=6.35、pKa2°=10.33 (25℃) 程度です。 温度が高いのか、活量補正をしているのか、それとも両方なのか。 閑話休題、 結局 (2) の答えが (1) の理由になります。 酸解離:acacH ⇔ H^+ + acac^- [H^+][acac^-]/[acacH]=Ka=10^(-8.8) CO3^2- は 加水分解:CO3^2- + H2O ⇔ OH^- + HCO3^- を起こす塩基です。[H^+][CO3^2-]/[HCO3^-]=Ka2=10^(-9.87) 両者が ブレーンステッド・ローリーの酸塩基反応 を起こすとき、 この場合は「弱酸の遊離」と呼ばれる反応です。 acacH + CO3^2- ⇔ acac^- + HCO3^- Ka/Ka2=([H^+][acac^-]/[acacH])/{[H^+][CO3^2-]/[HCO3^-]} =[acac^-][HCO3^-]/[acacH][CO3^2-] =10^(-8.8+9.87) =10^1.07 =11.7>1 平衡が右に偏るため、反応は自発的に右に進行します。 定量的に進む程大きくはありませんが、 acacH + CO3^2- → acac^- + HCO3^- と書けば (1) の質問の理由、 弱酸の遊離が原因ですね。