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ビスコースレーヨンについて
教えてください。 ビスコースレーヨンの製法でセルロースキサントゲン酸ナトリウムをうすい水酸化ナトリウム水溶液を加えて、「溶解させる」とあるのですが、 1.溶解する仕組み 2.なぜうすい水酸化ナトリウム水溶液を利用するのか 宜しくお願い致します。
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構造式は、折れ曲がった六角形が長くつながった分子です。 この六角形から3つの -OH が出てますよね。2つは、六角形に 直接で、残り1つは、折れて(つまり-CH2-)、より外にあります。 この外に出た-OH が、隣のセルロース分子同士で水素結合して 溶けようとしないわけです。六角形ごとに繰り返し強く結合。 この外の-OH は、内側-OH よりも反応性・水素結合性も強いわけ で、キサントゲン酸にすることで水素結合を切断し、Na塩で、 水溶性を上げているわけです。 キサントゲン酸は、ジチオ炭酸のエステルという構造で、 酸性・中性では分解します。炭酸も塩やエステル以外では CO2 が抜けやすいように、キサントゲン酸も CS2 が抜け ます。酸を使ってセルロースに戻しやすいからそうしてる。 うすい水酸化ナトリウム水溶液は、中性だと、ギリギリで 不安定で、濃いと水酸化ナトリウムの溶解度に負けて 溶けにくくなるし、そもそも無駄に濃くしない。
お礼
lupin__X さん ご回答頂きありがとうございました。 大変助かりました。