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吉本隆明の若い頃

 私は10代の学生です。  吉本隆明の本が好きで、何冊か読んでみました。ある吉本隆明論には、(1960~1970あたりの)学生運動の頭脳(文章を書く)という風にかかれていました。  最近の文章は老人思考であり、とても落ち着いた文章や、文章の評論を書いているようですが、彼が若い頃はどういう人間だったのでしょうか。彼の若い頃書いた文章などは今は読めないのでしょうか。  吉本ばななさんが書いた、誰かとの対談の本にも「学生運動の人間をかくまったりしていたりもしました」みたいな思い出ばなしの記述があるのですが…吉本隆明は昔から、いまのような老人的な諸行無常というか、落ち着いた人間だったのでしょうか。(もちろん、当時の学生運動をしていた人間が熱い人間だったとは思っていませんが…)  彼の若い頃のプロフィールや文章を知っている方はなにかお返事ください。お願いします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • gekkamuka
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回答No.6

>彼の若い頃のプロフィールや文章を知っている方はなにかお返事ください。お願いします。  同人誌「試行」において「心的現象論序説」の連載が始まった1970年代初め頃に、勝手に千駄木のご自宅に押し掛けて行ったことがありましたが、ご本人のとても物静かにして丁寧な応接を受けて大いに恐縮した思いが、その頃の若気の至りのほろ苦さとともに甦りました。  1924年生まれの方ですから、往時は40代後半だったのでしょうが、とても若々しく、驕(おご)りとか気負いとかを微塵も感じさせない、そんな温厚な物腰が、お人柄が、今なお思い浮かんで参ります。  

adaypajimy
質問者

お礼

 私の読んだ本にも、文章を書くときの心得として、驕るな、というようなことが書かれていましたし…温厚な人柄なんですね…そこが彼の良いところなんですね。  感情に熱い人なのかと思いましたが…老獪で叡智がありながら、冷静で温厚な文章家であるんですかね…。  自分と年上の人と話しをする時は、変なことを言ってぶんなぐられないように気をつけないといけませんね…。みなさんの青春と思い出は吉本隆明氏にあるんでしょうか。  やっぱり、ご自宅にはよく写真にあるけど…本の山に埋もれているんですかねw  回答、ありがとうございました。  みなさまに->ポイントは、個人的な割り振りでいつもつけていますが、大変役に立つ回答ばかりでした…誠にありがとうございました。

その他の回答 (5)

  • thing
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回答No.5

吉本隆明さんの出発点は、やはり安保闘争においての 敗北からはじまっているように思います。その体験から戦後思想の批判へと展開していくのだと思います。 吉本さんの思想そのものをここで述べるのはわたしにはとても手に余るので参考として、詩人の鮎川信夫さんの本とか、奥野建男さんの本などが参考になるかと思います。奥野建男さんとは学生の頃からの知人ですから、若い頃の吉本さんがわかるかもしれませんね。 また当時の学生に信頼のあった高橋和巳さんとか井上光晴さんの本も読まれればいいかと思います。 吉本さんは、もともと化学者ですから、論理は緻密で鮮明で、その思想の根拠に自他ともに厳しいさがありますよね。うやむやにしてきた戦後の思想に光の投げかけたという意味で、孤高の思想家だと思います。 もし質問者さんが吉本さんの本をこれから読まれるなら以下の本なんかを読まれれば、足がかりになるのではないかと思います。 定本詩集、敗北の構造、共同幻想論、言語にとって美とはなにか、マスイメージ論 など

adaypajimy
質問者

お礼

 ですかぁ…私も戦争の興味から…吉本隆明の本を読んだんです。  戦争のことを考えるホームページを昔につくったんですが、戦争を突き詰めていろいろなことを主張していたのです。  しかし、自分で自分の言っている事が収集がつかなくなり、大きな矛盾に気がついて、一年ほど前に全部消しました。歴史の断片をいくつも集めて、自分の思っている結論に導いた文章を書いても、当時を生きた人間の感情の上に、その主張を上乗せする資格は自分にはなかったと気がついたのです。  余談ばかりになりましたが…ありがとうございました。批判の声も多い中、自分の思うところを書き綴ってきたのですね。

回答No.4

吉本隆明はあまり読んだことがないので回答する資格があるかどうか覚束ないのですが……。 実家の父の本棚にも、大月書店の薄いストライプの表紙に麦の絵が描いてあるマルクスやレーニンの文庫や、勁草書房の吉本隆明の全集が並んでいました。 私は質問者さんより年代が上なので、おそらく父も質問者さんのお父様より上なのだと思いますが、やはり当時の運動に関わっていたようです。 それを知ったのは私が高校生のとき。 やはり私も「当時」にものすごく興味をかきたてられました。 でも、こういうことは本人にはなかなか聞けないんですよね(笑)。 だからいろいろ本を読んでみました。 その当時の空気はこういうものだったんだろうな、と私が思ったのは、黒井千次『五月巡歴』(講談社学芸文庫)や真継伸彦『青空』(毎日新聞社)、あと高橋和巳のエッセイなどです。 そのほかに連合赤軍の永田洋子の『十六の墓標』(これは読んで気持ちが悪くなった)とか、高野悦子の『二十歳の原点』(これはつまらなかった)なども当時の雰囲気を知るには役に立つかもしれません。 吉本隆明も父親の本棚から抜き出して何冊か読みましたが、詩論にしても短歌論にしても、まぁものすごい。みんなに噛みついています。既存の権威はみんなうち倒さなければならない、そこからしか新しい詩も短歌も生まれてこない、みたいに、牙を剥き出しにしていて、なんだかよくわからないけれどすごい……、と思ったのを覚えています。 確か『共同幻想論』も読んだはずなんですが、こちらは全然覚えていません(わからなかったんでしょう)。 >最近の文章は老人思考であり、とても落ち着いた文章や、文章の評論を書いているようですが 私は新聞や雑誌なんかで断片的に読むだけですが、韜晦しているか、牙を隠しているかのような印象を受けます。何か、“食えないジーサン”という感じ(笑)。 ただ『共同幻想論』はそのうちきちんと読んで見ようと思っています。 断片的な感想で申し訳ありません。

adaypajimy
質問者

お礼

 No1さんのリンクにあった文章から、雰囲気だけは味わいましたが…『共同幻想論』は必読みたいですね…。もしかしたら、父親の本棚にあったかもしれません。なんだかこのタイトルの本が並んでいたようなのを見た記憶がある…。  私が表現した諸行無常は、今の年をとった著作を読んでいたので感じただけで、吉本隆明氏を表現をするのには甘い表現ですね。  2ちゃんねるでも、今でも論じているところがありました。 http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/philo/1064912644/ モーニング娘や、あややで、共同幻想が語られていて、すごい世界ですね。(あややは共同幻想ではないってことだけど…)  私は社会人になりますが…高校くらいの時から、国家というものを意識しはじめました。父親の意思に反抗してか、簡単に言えば「国をささえる社会人になる意識をもつ」というように考えていくようになったんです。  しかし、なんだか今はこう思っていたことに疑問を抱くようになっていて…ちょっとばからしくもなっています。  いろいろ考えた上で、中間位置にいるつもりでいます。身動きが出来ないかんじなのかな。共同幻想論を読んで父親世代が何を考えたのか、私も考えてみようと思います。  あとは、短歌や詩集も目を通そうと思います、。 みなさん本当にありがとうございました。

  • santos
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回答No.3

10代の学生さんですか…。 そのような方には、「安保」だの「ベ平連」だの「学生運動」だのがどう映るのか、ちょっと興味がありますね。  で、結論から言えば、吉本隆明がどんな人かとか、どんな考え方をしていたかとかは、これは著作をお読みになってご自身でお考えになるしかないでしょう。私も「遅れてきた少年」ですので自分が読んで思ったことの範囲しかわかりません。  当時どう受け止められていたか、というようなことを知りたいのであれば、ネットで検索してみましょう。多分星の数ほど吉本について触れているサイトはあるはずです。googleで検索したら、22,100件と出ました。著作リストをあつめたサイトなどもありますよ。  本は、図書館にあるでしょう。本気で探すなら国立国会図書館もありますし。  そこまでではないのなら、ネットでつまみ食いがお気楽で面白いです。  少しでも事情を知っている人なら一月以上は笑って暮らせるくらいのネタがボロボロ。  あと周辺知識として「学生運動」「全学連」「三里塚」なんていうキーワードで検索して見てください。イモヅル式にいろんなことが関連で出てきます。  ハタチになったら居酒屋とかホルモンやとかで50~60のおじさんを捜して一緒に飲んでみてください。ただ、時々当時を思い出して熱くなってしまい、突然殴ってくる人などいますのでご注意。

adaypajimy
質問者

お礼

 全学連といったキーワードとあわせて検索してみることにします。こういうことは、当事者に問い合わせて主観を得れればと思ったのですが…甘かったようです。ありがとうございました。  学生運動に興味をもっているのは、私の父親の青春がそれだったからです。父親とこのような会話すると、突然殴ってくるかもしれないので、普段は政治に疎いふりをしています(笑)  父親は無口なので、祖父のこととか自分のこととかはまったく話さないし、さりげなく聞いても反応をしめしません。父親は社会主義とか安保とかいうよりも、何かの値上げに反対だけだと母親にいっているのですが、真相は父の青年期をみないと分かりません。トロッキー文庫とかいっぱいあります。  優しい性格だとは思いますが、それゆえ異常なまでの正義感で、逆に迷惑したことがたくさんあります。当時の学生はそういう正義に熱い者がある人間が、運動をしていたのだと思っています。ですから、父親より上の世代にはなりますが、吉本隆明の場合はどんなかな?と思ったわけです。  警察から、当時あずかったものが送られてくるそうで「旗かなぁ」なんて言っていました。が…父親の青春を覗き込んでみたくなりました。  母親なんかも「最近の若者は(あの時代のように)社会に意識をもっていない」なんていってきます。ああやって、バリケードくんで立てこもるのが社会への意識ではないかと思います。とは言わないで…あ、そうでもないけどーね、と受け流すだけだけです。  私の学生運動の見解は、学生運動は幻想を追っていただけだと思っています。それでも社会主義国家の内情が見えないので、理想を掲げて運動していた気持ちはよく分かります。私が当時の学生だったらという想像でしかありませんが、衝動的なものもあわさって、運動に関与していたと思います。  と言っても、否定的にならざるをえません。どっかのおやじと酒飲むことになってなぐられるのが楽しみですね。個人的には戦争の事を調べるのが好きで吉本隆明にはいったのですが…日本の近い過去をもうすこし調べていこうと思います。

回答No.2

○吉本隆明に青年を求めるのは幻想です。評論などを読んでも、老獪そのもので敵を見積もる積算術に秀でたヒトですから。だが、救いがあるとすれば、それ以前の「定本・詩集」でしょう。「死臭」ではありません、念のため。わたしの吉本氏への決定的な、イメージは「エリアン」と、「その秋のために」とともにあるのですから。○それにしても、あなたの痛烈な批判はいい。「諸行無常」とか、たぶんそれはないでしょうが。・・・・いずれにせよ、若いときと違う境地になり、もっともらしいことを、親鸞などに語らせるという手法はよろしくありません。こういうのを毛嫌いするヒトも多くいますから。思考のレベル(階梯)のようなところもありますが、他方で「計算」をも感じるのが素人の特権です。

adaypajimy
質問者

お礼

 私は痛烈な批判をしているのではなくて、誉めているのですが…。逆にどこをどうとれば"痛烈"という単語がでてくるのか説明して欲しいくらいです。  自分と感覚のにたところがあるので、今の本で書かれた、自分の感じたことを書いたまでです。老獪というのは感じますが、その老獪ぶりは過去にもあったのだろうかという質問なんです。  諸行無常といったのは何もカッコつけた表現をつかいたかったわけではなく、「なるようになるから抗わない」といった意味合いで使ったのです。この考え方と低い視点が大衆に受けるのだと思っていました。  物事は変化するものだから、変化を見守るような視点という意味で、諸行無常という単語をつかってみたまでであり、親鸞の「悪人こそが救われる」みたいなことですかね?私は親鸞といえばこのような言葉しかしりませんが…意味も考えずにきどったわけでもなんでもありません。諸行無常という言葉は、文章表現で使われても何か意図をした手法でもなんでもないと思います。  また、どこの中学でも平家物語をやっているので、全国共通の中学生にも通じる言葉だと私は思います。文章を読む人間なら多くの人間が意味をしっている四文字熟語でしょう。  私は19歳ですが、年齢ををばらさなければよかったというふうに後悔しています。きっと、No3さんのいうように、何か触れてはいけないものにふれてしまったのでしょうか。  自分の感想や見解、立場がまったく書いていない文章よりははるかによいと思って、今自分が思っている感想を書いたのです。  悪くとるほうがおかしいと思うのですが…。自分の中の権威である存在の吉本隆明氏を、若造に軽々しい言葉で表された、怒りがあるのでしょうか?  私は悪くとられても、質問をする時は、回答者に自分の立場をわからせるために、これからもありのままに自分の文章を書いていこうと思っています。  No3さんのいうように、吉本隆明は軽々しく語るものではないのだということが分かった気がします。  批判する相手が小林よしのりだったら、みんな飛び跳ねて喜んで書いてくれるんですけどね。 逆に、 >吉本隆明に青年を求めるのは幻想です。 とか、 >素人の特権 とかのほうが、実に分かりにくい、衒った言葉だと思うのですが…。なにはともあれ、ありがとうございます。詩集などを調べてみることにします。図書館で蔵書を探してみます。

回答No.1

吉本隆明なら、「共同幻想論」を読んでください。 うちには、いろいろな人の手を経て、飴色に変色した単行本があります。たぶん成田闘争の頃に誰かが置いてった記憶がある。 私はぜんぜん真面目に読まなかったですけど、本箱にあるとカッコイイので並べてましたねー。

参考URL:
http://www.asahi-net.or.jp/~rt8s-ymtk/shohyou_essey/kyoudougensouron.html
adaypajimy
質問者

お礼

香ばしいにおいのするくらい(?)のわら半紙みたいになってしまった本ですか…さがしてみることにします。古い本だと図書館でも見つからないようなきもしますが…。 成田闘争という闘争もしりませんでした。もうすこし当時の学生運動というものを調べてみようと思います…。

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