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算術平均粗さについて
- 算術平均粗さの求め方について調べています。
- レーザー変位計を使用してコンクリート表面の粗さを測定し、算術平均粗さを求めたいのですが、評価長さの意味が分かりません。
- 初心者で手探りで進めているため、レーザー変位計の設定方法についても詳しく教えていただけると助かります。
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- ohkawa3
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標準的には「評価長さ」は「基準長さ」の5倍の値ですが、場合によって異なる基準を適用することもありそうです。 十分な長さのデータを取得して、その中から基準となる部分を抽出するような意図に基づいて、どの程度が十分な長さなのかを示しているように思います。 JIS B 0601: http://kikakurui.com/b0/B0601-2013-01.html
- kon555
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>>基準長さは測定端子の測定移動距離 これは違います。これはどちらかと言うと評価長さの方が近いですね。そのものズバリではないですが。 理屈から行きますが、線粗さ(または面粗さ)では、粗さというものを「波形」で捉えます。ザックリ言えば、粗い面というのは振幅の大きい波形になり、多くの場合波形の幅(周波数)も広い波になります。高い山は裾野も広い、というようなイメージです。 この事から、高い山(と深い谷)であるほど、長い距離で捕まえなければ全容が分からない事になります。 しかし広く大きく測定範囲を広げると、今度は細かい波が捕まえられなくなります。山全体を見ようとすると、小石や窪みは見えなくなる、と考えれば近いです。 つまり「粗さ」という物を見ようとするなら、「どのサイズ感での粗さなのか」を決める必要がある訳です。 これが基準長さです。この長さよりあまりに細かい凹凸はノイズとして切り捨てられます。 評価長さとは、物品を実際に測定する際の距離の事です。当然ですが、基準長さを1つ以上含む必要があります。 JISの場合は「評価長さは基準長さの5倍」が標準として規定しています。これは、粗さというのはミクロなレベルでバラツキが大きいため、5回分は粗さを測定してそのバラツキの影響を均質化しろ、という考え方です。 ちなみに多くの測定機の場合、測定開始直後と終了前後はバラツキが大きくなるため、そこを切り捨てる事を前提として基準長さ×6の範囲を測定しているようです。 粗さについては、このページなどを参考にすると分かりやすいと思います。 https://www.keyence.co.jp/ss/products/microscope/roughness/line/glossary.jsp https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspe/78/4/78_301/_pdf ただここまで書いておいて何ですが、粗さパラメータにはノイズ処理やフィルタリングが深くかかわるため『初心者で手探りで進めている状況』というのはあまり信頼性のあるデータにはなりません。 社内の管理用であったり、参考値ならばそれでもいいですが、対外的に出せるようなデータにはならない、という点には重々注意が必要です。 レーザー変位計の設定についても、そうした用途を元々想定している製品でないなら、ご自身で各種設定をテストして行く必要があります。 もしもそうした対外的にも通用するような測定値が必要なのであれば、キーエンスが粗さ測定可能な変位計を取り扱っていますので、一度相談する事をお勧めします。 https://www.keyence.co.jp/products/measure/laser-positioning/