- ベストアンサー
稲刈り後の乾燥期間が長すぎると青米がなくなる?
- 稲刈り後の乾燥が長いすぎると青米がなくなるのか?原因は乾燥に日にちがかかり過ぎているからなのか、それとも最後に刈った時期が既に遅かったのか。高温障害の乳白米とも言われるこの問題を解説します。
- 今年の稲刈りも終わり、最終の籾すりも終了しました。しかし、乾燥期間が長すぎることで青米がなくなる可能性があると言われています。この問題の原因と対策について詳しく説明します。
- 稲刈り後の乾燥が長すぎると青米がなくなる理由は何でしょうか?乾燥に日にちがかかり過ぎていることや最後に刈った時期が遅かったことが関係しているのかもしれません。また、高温障害の乳白米とも呼ばれるこの問題について詳しく解説します。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
出穂始めは1粒でも籾が抜け出て見え始めた日のことを言います。出穂期の定義は、ほ場全体の茎の40~50%が出穂した日ですので、これに準じると穂が抜き出た日ではなく40~50%の茎から籾が見えた日となり、農家の普通の感覚よりもやや早くなります。 出穂始めから穂揃期(80%が出穂)までの日数は、品種や栽培方法だけでなく幼穂形成期や出穂時期の天候に影響されます。暑い年では最速で3日、天候不順年などで遅いと1週間程度かかります。さらにすべての穂の開花が終了するのは遅いと2週間程度かかることもあります。 1本の穂がすべて抜け出るのには1~3日かかり、抜け出た日に開花する籾もあれば翌日に開花する籾もあることから、穂数が多いと1株の中でも開花が終わるのに1週間程度かかります。 さらに1穂の中でも籾の付く位置によってデンプンの転流に差があり、開花が早い籾ほど充実が良い傾向にあります。 このように開花の早い籾ほど早く黄化し、遅い籾ほど緑色が抜けるのが遅くなり、さらに遅い籾はデンプンの蓄積の少ないくず米となります。 このようにある程度玄米の色に幅があるはずなのに青米がほとんどないというのは刈遅れぎみであることは確かですが、検査で1等であればギリギリセーフだと思います。 なお、高温障害が玄米に出るのは、出穂後20日間の日平均気温が27℃を超えると障害が出やすくなり、気温が高くなるほどそのリスクが高まると言われています。ただし、品種によって高温に対する抵抗性は大きく異なります。 籾にデンプンが蓄積される時に順調に転流すれば透明となり、何らかの障害が起きると充実が悪くなりスリガラスのように乱反射して白くなります。デンプンの蓄積する部位には順番があり、白くなっている部分によって障害にあった時期や種類(高温か日照不足かなど)が推定できます。 したがってどんな症状によって高温障害と判断されたかによりますが、「高温で登熟が早まっていたのに、通常どおり刈ったために結果的に刈り遅れてしまい玄米の色つやが悪くなった」のでなければ早刈りしても高温障害は回避できません。 高温障害の仕組みや対策についてはそれだけで本が1冊書けるほどです(実際に売ってます)。お住いの地域にあった対策は、地元の県やJAからの情報を参考にしてください 以上、聞きかじりや自分の経験からの説明ですので、栽培条件が違うと多少異なるとは思います。参考にしていただければ幸いです。
その他の回答 (3)
- eleusine00
- ベストアンサー率100% (1/1)
青米については2種類あります。 未熟粒に分類される「青未熟粒」と死米に分類される「青死米」です。地域によっては前者を死青(しにあお)、後者を生き青(いきあお)と呼ぶこともあります。 【農水省Webサイト 検査用語の解説】 https://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/kensa/kome/k_kikaku/k_kaisetsu/ 「青死米」は遅れ穂などで収穫時には登熟が完全に停止している粒で、籾摺り・調製時に砕けたりグレーダーの篩目から落ちてくず米となりますが、篩目が細かったり流量が多かったりすると製品の中に混じってきます。 今回の話はもう一方の「青未熟粒」のことだと思います。「青未熟粒」は登熟後半の状態で中身(デンプン)は詰まっており、これから籾の黄化に伴って徐々に青みが抜けていきます。 「青未熟粒」は精米すれば普通の白米と区別がつかないので農産物検査時に等級落ちの理由とならず、かえって刈り遅れていない証拠としてある程度の混入が推奨されているはずです。 稲刈りをする目安は何を基準にしていますか。 台風や倒伏などの特殊事例を別にすると、(1)出穂期後の日数、(2)出穂期後の日平均気温の積算気温、(3)青籾の残存程度、(4)穀粒水分、などの目安が品種や田植時期に応じてそれぞれの県ごとに刈取適期の基準としてあると思います(地元の県やJAのWebサイトを確認してください)。 刈取適期を簡単に言うと、ここから刈り始めてここまでに刈り終われば1等に合格するよという目安です。刈取適期の幅はおおむね1~2週間の間かと思います。 さて、osiete-2012さんの「あきさかり」は稲刈りの前半と後半の田んぼでは出穂期がほぼ同じだと思いますが、刈取日が1週間違うのでこの間に登熟が進み青籾割合が低下したものと思われます。yuki_n_yさんが回答しているとおり、乾燥中には青籾の色は抜けないので田んぼの段階で黄化したものです。 ここで、最後に刈った時期がもう既に遅かったのかですが、農産物検査で1等に合格するようであればセーフです。ただし、検査員に1等の中での上中下や刈遅れると発生が増える茶米や胴割粒の割合などを尋ねて、今後の参考にすればいいと思います。 「あきさかり」を育成した福井県のWebサイトでは、積算気温や刈取時の穀粒水分を刈始めの目安としているようですので、乾燥機に張り込み時の水分を記録しておくと今後の参考になると思います。 また、当然のことながら高温年は出穂や登熟が早まります。さらに登熟と温度は密接な関係があるので高温条件での登熟では出穂後日数は当然ですが、通常の積算気温よりも早刈りをしないと品質が低下しやすくなるので注意が必要です。
お礼
具体的な助言ありがとうございます。 やはり刈り遅れということになるのでしょうか。 ほぼ一週間単位しか作業できないので、籾の色から判断するのって難しいですね。また、出穂後何日とか、積算気温も、出穂の基準というものがあまりわかっていないのですが、7/23頃だったと思います。7月は雨が多かったが、8月は非常に暑かったので、やはり早くなっているのでしょうか。毎年、高温障害とも言われますので、もっと早いほうがよいのでしょうか? と言っても、盆明けからすぐには段取りかかっているのですが。
- yuki_n_y
- ベストアンサー率58% (921/1571)
青いままで、そのうち変色 とは 枯れると言った方がイメージしやすいかも (青い草が、刈取後枯れる様な) 袋に入れて貯蔵・低温貯蔵していれば、一年ぐらい青いままで 古古米になれば、青は消えて白いスポンジみたいになります 玄米なのに、もち米みたいに 青を精米すると白くなるのと同じです 玄米は透けて見える 乾燥は 刈取後から18%から17%まで一気に下げます 但し、刈取時か張り込み時の水分が25%前後(上は27~28%位) その後、今までの経験時間をおき 籾間の水分移行をはかります(乾燥した水分が、高い方から低い方へ自然に移る) そして、既定の水分値に設定しなおして乾燥 時間当たり平均0.8%乾燥下げ率設定で残り、3~4時間自動乾燥させ 都合の良い日に籾摺り 夕方会社返り後乾燥しても、睡眠時間までには止まります、朝でも タンクに籾が有る場合と外湿度の問題で、外部が結露する事も 籾摺り一日前か、数時間前に循環して手動水分値を見ても良いと思います(0.1ぐらい高く戻ります) 籾の変色は無いと思いますが、試しに17.5ぐらいの設定で試されては (蒸れている???) 後は、通風乾燥ですが 外湿度が高いと、少しも下がりません(電気代の無駄です) 乾いている空気を入れ込む様にか、低温設定 こちらはこれからで、あー天気に悩まされています
お礼
お疲れ様です。これからなのですね。 一年位は青みはそのままということは、乾燥機での時間は関係なさそうですね。 青米は精米すると、擦れてなくなるのでしょうか? 青米は少し残ったほうが食味がよいようなので、やはり刈り遅れということになるのでしょうか?
- yuki_n_y
- ベストアンサー率58% (921/1571)
乾燥が長すぎると青米がなくなる 無くなりません 商品になった青粒を一つ干してみてください 青いままで、そのうち変色 (抜いても、30.5kgは変化なし) 養分が足りない未熟米です 米選別機1.85ぐらいと思いますが 其処を通過しないのは、粒が大きいから 刈取適期が早かったような気がします 稲穂の根本、2.3粒青い時期がベスト 当然米選機下は青だらけと思います 籾摺りを自宅で行っていれば、揺動板・選別板の上を覗けば 青が多い少ないの見分けが出来ます 機械乾燥の時間は、急激な温度変化による胴割れを防ぎます 私は、17%で止めて、12から24時間以上おきます(フレコンへ出す) 二段階乾燥で仕上げ15% 米の検査・質は検査員に色々と言われます その都度勉強するのですが 高温障害の発生時期は、出穂期(穂が50%出そろう)からの高温で夜間の温度も下がらない時に発生しやすく、日中、水田のかけ流しを行い水温を下げてあげる(人間の熱中症対策と同じ方法) 白濁は、温度差が少ない時、窒素成分が残って見える 胴割れも トータルで高温障害と読んでいます 胴割れ・破壊米があると等級が下がります(消費者も嫌がる)
お礼
さっそくにありがとうございます。 >…青いままで、そのうち変色… とは、乾燥に時間がたつと、やはり青みがなくなって褐色に変色してしまうということでしょうか? 一週間もかけると色が変わるので、2日位で二段乾燥して、速やかに検査に出荷すべしということでしょうか? 土日しかできないので、一週間単位の作業となってしまいます。 また、高温対策に水のかけ長しとは聞きますが、用水なので何ヵ所かせき止める必要があり、近隣の手前、何日もはそのままにできないのも現実です。できるだけ夜に冷たい水を入れようとしていますが手間がかかりますね。
お礼
詳しい説明をありがとうございます。 出穂が初めて見えた時をコシヒカリ7/12、あきさかり7/23としていたのですが、一週間たって見るとほぼ全面的に出ていたので、その真ん中の日とすべきだったのでしょうか。 残念ながら1等になったことは私が継いでから5年程で一度もなく、昨年は台風でコケたのもあってか3等でした。 高温障害も同じですが、だんだん暑くなり早くなってくると、天気や台風そして休日に左右され、微妙なタイミングで刈るのって難しいですね。