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死んだダンゴムシをゴキブリはよく食べるのでしょうか
ダンゴムシを鳥は食べないようですがゴキブリはよく食べるようです。なぜでしょうか。
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食べるか食べないかで言えば食べると思いますが、特にゴキブリがダンゴムシの死骸を好んで食べるという話は聞いた事が無いですね。どちらかと言えばアリやカマドウマの方がダンゴムシの死骸を好んで食べてる様な気がします。 ゴキブリは雑食性なので野菜も肉も両方、選り好みせずに食べますが、日本国内種のゴキブリはどちらかと言えば植物食性の傾向が強い様に思います。一般的には「ゴキブリは唐揚げが好物」みたいなイメージがあったりしますが、これは完全に見た目の脂ぎったテカテカ感から来る先入観に過ぎず、実際にゴキブリを飼育してみた結果の印象としては専ら水気の多いキュウリとか白菜みたいな野菜類を好む印象です。大手製薬会社の研究室での飼育データとかでも同じ感じの研究結果だった様に記憶してます。 質問者は実際に、ゴキブリがダンゴムシの死骸を食べている現場に遭遇した経験がおありなのでしょうか?だとしてもそれは単なる局所的偶発的な事象に過ぎず、ゴキブリ種の全体的な傾向では無いと思います。一応、ペット用などに出回っている外国産種のゴキブリの中には肉食傾向が非常に強い種類もいますので、そういった種類のゴキブリであれば手軽に捕食可能なダンゴムシを襲って食べる事は充分に考えられますが…通常の国産種のゴキブリでは考え難いですね。 ただし前述の様にゴキブリは雑食性なので、空腹状態であれば割と選り好みせずに何でも食べようとしますので。偶発的に目の前にダンゴムシの死骸があった場合には、とりあえず食べられるかどうか齧ってみるという様な事はあるかと思います。閉鎖的な飼育環境だとゴキブリに充分なエサを与えていても、それでも一定数は必ず共食いを起こして数を減らしますので。それもまた生物の本能と言ったところなのでしょうか…? P.S. ダンゴムシには自然界に実に様々な天敵が存在しており、自分以外は皆全て天敵と言っても過言では無い様な過酷な環境で日々を暮らしています。その中でも鳥類は最も普遍的な天敵の一つで、さらに鳥はダンゴムシの "切り札" である「丸まって身を守る」状態になってもお構い無しにそのまま丸呑みにして食べてしまいます。 質問者は何かで「青いダンゴムシ」の話を見聞きした事がないでしょうか?この "青いダンゴムシ" はイリドウイルスというウィルスに感染した病気のダンゴムシのみに見られる特徴で、このウィルスに感染してしまったダンゴムシは、通常の本能とは異なる行動を取る様になり。本来は天敵である鳥類から身を隠すために物陰の暗い場所を好むダンゴムシが、ウィルスによって本能を乗っ取られて天敵に見付かり易い開けた平地の明るい場所へ出たがる様になります。 またこのイリドウイルスに感染する事によって、ダンゴムシの体表面の色が本来の地味な灰色から鮮やかな目立つコバルトブルーのキレイな青色になり。それによってさらに上空からでも天敵である鳥類に発見され易くなります。そうして鳥に発見された "青いダンゴムシ" は、それを捕食した鳥類が青いダンゴムシをウィルスごと消化して糞を排出して、さらにそのウィルスが混じった鳥の糞を分解者であるダンゴムシが食べる事によってまた感染して…というサイクルを繰り返しています。
お礼
詳しくご経験に基づくお話を伺い大変ためになりました。私が述べたのはこのようなことを行った結果です。ダンゴムシを多量に捕獲し熱湯で殺し鳥のえさ場に置いたところ他のものはよく食べられたにも関わらずダンゴムシの死骸は何日もそのままでした。残りのダンゴムシの死骸をゴキブリがよく出る家屋内に置いておいたらきれいになくなっていました、状況からゴキブリ以外に食べる生物はいないと思います。