文学部の日本史関係の学科を卒業しました。直接役立ったことから思い付くままに挙げます。
満州国関係の卒業論文を書いた時に知った地名や当時の歴史についての知識などは、就職後「中国残留日本人孤児の肉親捜し」に関わる業務では、大いに役立ちました。
国立国会図書館などに日参して戦前の新聞をマイクロフィルムで閲覧した経験が、30年以上経って職場で外部の高齢者から昭和18年のことに関する問い合わせを受けた際、地元の図書館で地元紙のマイクロフィルムで確認する作業に生きました。マイクロフィルムのリールをすばやく回して目的の日付の記事を見つけるにはコツがあり、何十年ぶりかでしたが「手が覚えて」いました。さすがに昭和18年の資料は職場には残っていませんでしたので。
個別の事例を離れて言えば、日本の近・現代史にかかわる問題は極めて政治性が高く、扱いを誤ると思わぬ方面に影響が及びますが、「転ばぬ先の杖」になってくれました。年々炎上の危険性が高まっているように見えるこの社会で、「引火点が低い危険物を取り扱っている」という自覚を与えてくれたという意味でもあります。
お礼
素敵な経験を書いてくださり、ありがとうございます! 自身も文学部で学んできましたが、少し自信をなくしているところでした。 ですが、やること全て何もかもを今すぐ価値を見出すことの方が難しいのかもしれませんね。そう思うと、いつの日かやったあのことが後々忘れた頃くらいになって返ってくる?って思うくらいがいいのかもしれないですね^ ^ 貴重な体験を教えてくださってありがとうございました!