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文学部、どう思いますか?
高校2年生の女子です。 大学の学部選びで、文学部と法学部で迷っています。 自分は学んだらすぐに役立つような知識にあまり興味が持てず、もっと学問的で人間として深くなれるようなことが学びたいと思っています。(哲学など) 文学部は一般に社会的評価が高くなく、就職にも不利といわれていると思います。 でも、何冊かの本(教養について書かれている本です)を読んで、たとえ就職に不利であっても文学部に進むべきじゃないかと考えました。 藤原正彦も「国家の品格」の中で、十分に教養をつけた者が真のエリートになるべきだ、みたいなことを言っていたと思います。(別にエリートになりたいわけではないですが) ご意見お待ちしています。
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ちょっと他の方とは違った視点を・・・ 私は医療系の国立理系学部から私立の文学部に移りました。 やりたいことを追求する方が人生が楽しいです。 ただ、文学部は、「独自性」というものをとても強く要求されます。 「自分の頭で論理的にきっちり考え抜く力」もです。 その意味で、あなたは文学部に向いていますか? たとえば、あげていらっしゃる藤原正彦の「国家の品格」、 ここでは細部に立ち入りませんが、あの本は論理構築という視点からは落第です。破綻している、互いに矛盾する箇所が大変多い本です。また、前提となる事柄は彼の思いこみのまま、事実かどうか検証も行われていませんし、論理展開はしばしば恣意的に飛躍しています(「本人だけがわかっている」というやつですね)。 以上のような点を、あの本から見つけることができますか? 自分がその説に賛成か反対かに関係なく、その本を「批判的に読む」ということが文学部では要求されますよ。 試しに「国家の品格」を、あなたが彼の主張に賛成か反対かはさておいて、論理展開の欠陥を批判しつつ読んでみて下さい。 できますか? できるなら、あなたは文学部で幸せな四年間が過ごせるでしょう。 それが「教養」であり「知性」の本質的な働きです。最近の言葉で言えば、「メディア・リテラシー」能力ですね。これは必須です。 この視点から、自分が文学部に向いているかどうか、考えてみては? まったり過ごすだけなら、法学部の方がお勧めですもの。就職もいいし。
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大学たからと言って、職業で直ぐに役に立つ実用的なことを学べるところはないと思いますよ。文学部と法学部のどちらを選ぶかで迷ってxxx、ということはあなたが何に興味があってそれを少しでも深く勉強したいか、分かっていないと状況にあると思います。 私は中学一年から高校の三年までずっと英語に興味を持っており、英文科へ と考えておりました。英文/英語関係で受けたところは力不足でだめ、しかし8月以降にある学校のドイツ文学科に興味を持ち、そこに入学できました。卒業後は、皮肉にも会社勤めの2/3以上は英語が必須の部署でした。しかし、大学で過ごした4年間は英語専攻でなくて良かったなと思いますよ。 卒論がありましたが、何を書くか参考資料はxxx自分個人の考えと努力で捜して集めねばならず、今までの授業との内容とは全く関係の無いものになる場合が極めて多いと思いますよ。それだけに、自主性が要求されます。
お礼
回答ありがとうございます。 興味があるのは圧倒的に文学部です。 小さいころからずっと文学や哲学に興味を持っています。 でも、他の方のご意見にもあるように、今現在興味があるというだけで学部を決めていいのか考えています。
- tosembow
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文学部を卒業して、教員をしている者です。同じ文学部の学生時代の友人のその後は、大学院へ進み研究者になった者、民間企業へ就職した者、公務員、教員などさまざまです。 これまでの回答にもありますが、「文学部が就職に不利」というのは誤解に基づいた考え方です。企業の採用に当たっては、特殊な資格や技術を必要とするものでない限り、学部が問題にされることはほとんどありません。そもそも、「文学部が就職に不利」というのは、「就職活動にあまり意欲的でない学生が、他の学部よりも相対的に文学部に多い」ことにより、就職内定率などが結果的に経済学部や法学部よりも低くなってしまうということに過ぎません。あくまでも問題となるのは個人の資質や努力です。本来、大学は就職のための予備校ではないのですから、学問を深めようという質問者様の姿勢には深く共感する次第です。
お礼
回答ありがとうございます。 就職には別に不利ではないんですね。 学校の先生に文学部に行きたいと言ったところ、「まあ女の子だし結婚するんだから、就職は・・・」みたいなことを言われて不安に思っていたんです。
大学卒業後の進路をどのように考えていますか? もし、文学部の中に学びたい学問があって(一つでなくても、例えば哲学、ドイツ文学、西洋史…などいくつかまたがっていてもいいです)、 学問を究め、その道で食べていくんだという強い意志と熱意があれば、文学部に進むといいです。 そうでなければ、あまりおすすめしません。もちろん文学部出身でもそうえなくても、就職できる人はできますしできない人はできません。 ですが、「もっと学問的で人間として深くなれるようなこと」は、法学部や経済学部では学べないのでしょうか? 法学や経済の専門家は学問的でなく人間としても浅いのでしょうか? 大学では学びたいことを学ぶのが一番だとは思いますが、何も知らない高校時代において、あまり分野を限定するのは如何なものでしょう? 質問を読んだ限りでは、あなたはまだ、学問も社会も全く分かっていない、世間知らずな高校生、という印象を持ちます。 (まだ高校生なのですからそれは当然です) 私も高校生の頃は「学んだらすぐに役立つような知識にあまり興味が持てず、もっと学問的で人間として深くなれるようなことが学びたいと思って」いました。でも結果的に、あなたのいう「学んだらすぐに役立つような知識」を研究する分野にいきました(学際的ではありますが)。 私の場合は文学や哲学といった「学問的で人間として深くなれるようなこと」への興味が失せたというか、ただ古典を読んで考えるということに疑問を感じたからでした。 余談ですが参考までに。
お礼
回答ありがとうございます。 法学にせよ何にせよ、哲学以外の何かを究めている人が学問的でなく人間としても浅いとは思っていません。誤解があったのならすみません。 ただ、興味がないので深くのめりこめないだろうと思ったんです。 でもおっしゃるように実際田舎者の世間知らずな高校生なので、確かに興味の有る無いで分野を限定するのは良くないですよね。 柔軟にいろいろ吸収するようにします。
私は、理学部化学科を卒業しましたが、言語学や哲学に興味があるのでその方面に進めばよかったと思うこともあります。法学部に入学しても哲学は教養科目で取れると思いますし、副専攻の制度のある大学もあるので法学部のほうが良いと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 そうですね、法学部であっても法学関係の授業ばかりではありませんし、大学によっては比較的自由に授業が選べるところもあるようです。 文学部という形でなくても、学ぼうと思えば学ぶことができそうです。
- minato-125
- ベストアンサー率39% (91/232)
就職についてですが、よく、法学部とか経済学部はつぶしが利くと言われていますが、ほとんどの企業の採用条件では学部学科不問です。 つまり、大学でのレベルでは仕事に生かせないのです。 例外は特定の仕事をするために特定の学部を選び、その学部に直結しているような資格を持つという場合です。 それを除けば大学では自分自身が勉強したいもの、つまりその勉強する学部を選択するのであって、興味のない勉強をしに行く所ではないのですからね。 従いまして、質問者様は文学部へ進みたいという理由や動機があるわけですから、文学部へ進まれた方が良いと思います。 このように回答しましたが、私は法学部卒です。
お礼
回答ありがとうございます。 就職については意見が分かれているのですが、企業によって違ったりするんでしょうね。 もう少し調べてみたいと思います。
法学部卒ですが(あなたの程度によりますが)学んで すぐに役立つ知識を得るとは限りません。 法律は自分では色んなルールをどのように解釈していく かが大学での中心であり一般的な知識を得るような ところではないと思います。 正直、簡単な法律の本でなんとかなります。その程度で 何とかなると思います。法学部ですぐに役立つ知識に であえる確証はありません。 働くと色んな知識が役に立ちます。それは文学部で 培った知識も法律で培った知識も知識という点では あまり変わらないような気がします。 時事問題は知っておくべきだとは思いますが。 学部については、学部の先生が企業にコネをもってる という話はききますが学部そのものが優遇される時代 からは違ってきているんじゃないかと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 知識と言う点ではあまり変わらない、ですか・・・ 物事にはいろいろな側面があって、それには分野の枠を超えたいろいろな方向からのアプローチが必要なのかなぁと、ふと思いました。 法学部についても具体的に調べてみようと思います。
- chinatsu1984
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もともと大学というところは就職のための予備校ではありません。学ぶために進学するところなので、やりたい学問を選択するべきでしょう。 しかし我が国は資源もなく国土も狭いので、頭を鍛えるしかなく、また明治時代以降のドイツ法家思想で凝り固まった国ですから、法学部以外では食っていくことが難しく、皆、法学部を目指します。 文学部は確かに、広く文学を学び教養を身に付けることはできるように思えますけど、実は教授の好みを押し付けられるだけになりかねません。○○教授がいるから××大学へ行く、なんてところまで絞り込んでるわけではないでしょう? (ちなみに分かりやすい例は邪馬台国論で、東大はすべて九州説であり京大はすべて畿内説で、これに中で反論することは不可能です) さて、あなたは文学を学んで教養を身に付けたいという希望だそうで、それには総論賛成ですが、各論としてどこの大学、どの教授、どの研究室と決まっているなら、文学部で良いでしょう。しかし、もし家にも大してお金がなく親にこれといったコネがなく、大卒で会社に就職して働くのであれば、就職に有利不利は厳然としてあると思いますね。
お礼
回答ありがとうございます。 そうなんですか・・・目から鱗です。 具体的には少しは考えてはいましたが、やりたい学問を選択しても、そんな風になりかねないのなら自分で勉強しようと思います・・・
- 10ken16
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より広い選択肢という意味では法学部です。 それに、単に法律を学ぶだけでも、 その体系は一つの哲学ですし、その法律の生成過程は、 多くの人々の理想と、試行錯誤の歴史でもあります。 それを読みとるり、学ぶことも教養です。 これは、どこの学部でも同じことです。 大学は、結果として教養も得られますが、 教養を求める場所ではありません。 自分で求めて学んでこそ、教養ないでしょうか? 実際『国家の品格』の著者も、数学者ですね。 論理だけに頼るのではなく 広く、古典や歴史から学び、磨かれた感受性による 総合的な判断力こそが、日本人が大切にすべきことです。 それは、文学部だから学べることではなく、 広く教養を求めて自分で学ぶことです。 たとえば、『平家物語』『方丈記』『徒然草』… こういった古典を味わうことは 日本人としての感性を豊かにするでしょう。 学部選びは、自分の将来を見据えて行い、 教養は、普段の生活の中で身につけていく、 これがよいと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 10ken16さんのおっしゃるように、教養って自発的に学んだ結果身につくものなのかもしれませんね。 法学であっても何であっても、一つの分野にとどまらず広い視野を持ちたいと思います。 あと、古典読むのは好きなので、これからも読んでいきたいと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 とても興味深いご意見でした。 「独自性」ですか・・・ 自分の中でしっかりとした論理がなければ矛盾が起きてしまう。 (確かに「国家の品格」についてそういうことは聞いたことがあります。) 理論上のものだったり、曖昧ではっきりとした答えのないものを考えるとなると、ひとりよがりな考えに陥りやすいですよね。 これからはもっと論理展開を意識して、安易に筆者の考えに振り回されないようにしたいと思います。