初代ウルトラマンの娘である女優の吉本多香美さんが14歳のとき、家族でアフリカ旅行をしたそうです。んで、彼の地では14歳が結婚適齢期で彼女が14歳だと知った族長から牛10頭で我が村に嫁にこないかと誘われたそうです。そして、数年後に再び訪れたら牛が豚に変わって(豚のほうが安い)「価値が下がった」ことを体感したそうですよ。
発展途上国では、15歳前後が結婚適齢期とされることが多いみたいですね。そういえば「赤とんぼ」も「十五でねえやは嫁にゆき」とあります。
おそらく理由は初潮と精通だと思います。初潮と精通を迎えるということは、妊娠が可能な体になったということです。栄養の発達と共に二次性徴の前倒しは起きていて、現代日本では小学生で初潮を迎えることが多いですが戦前は15歳から17歳くらいで初潮を迎えることが多かったといいますから、経験的にそこらへんが「大人になる」という感覚だったでしょうね。
ちなみに生物学的には、ヒトのメスが最も妊娠に適した年齢は20歳から23歳くらいだそうですよ。
今は成人式は20歳ですが、社会的には子供扱いですね。昭和末期までは「女とクリスマスケーキは同じ。24まではチヤホヤされるが、25になったら価値が暴落する」なんていわれていました。私が子供の頃は28歳で結婚していなければオールドミスって感じでしたよ。友達のお母さんを「高橋君のおばちゃん」とかいってたけど、30代前半かヘタすりゃ20代後半だったんだよな・笑。
江戸時代の成人に関しての有名な話は「八百屋お七」ですね。
お七という娘が火事で避難したときに美男の若い武士(寺の小姓というのもあります)と出会い、彼と再会したさに火事になればもう一度会えるかもと放火をしたという話があります。放火というのは古今東西どこでも大罪と決まっています。現代でも、放火罪は死刑や無期懲役もある重罪です。
ところが捕まったお七はまだ若かった。十五だと成人で火あぶりの刑になるのですが、それを不憫に思った奉行は「お前は十四だな」と聞きました。「お前はいくつだ?」「十四です」といえば、奉行を騙したということになります。しかし奉行が「お前は十四だな」といって「はい」と答えるには間違えたのは奉行ですからお七は咎められません。また当時は1歳の間違いくらいは些細なことでした。彼女は「はい」と答えれば未成年者扱いとなって罪に問われませんが、彼女は「いいえ。私は十五です」と答えたから刑場の露と消えたという伝説が残っています。
お礼
いろんな具体例を示してくださってありがとうございます。 なるほど!と頷ける話で、区切りとしての15歳の意味がよく分かりました。 「おそらく理由は初潮と精通だと思います」とのことですが、言われてみて、そのとおりだと気づきました。 昭和30年代、職場の女性は22,23歳ごろまでに寿退職していましたね。 それを過ぎると遅いな、と思った記憶があります。