ほぼ100%で薪、つまり近隣地域から伐採して来た木材ですね。質問者が危惧する通りで、紀元5世紀頃までには古代ローマ帝国は深刻なエネルギー資源不足に陥っており、これが帝国衰退を大きく後押ししたものと考えられています。石炭自体は「燃える石」として古代ローマ帝国時代以前から知られてましたが、一般的な燃料として使われる様になるのは16世紀過ぎたくらいからで、古代ローマ帝国では全く使われていません。因みに油はこの時代、ほぼ100%で明かりを灯すための照明用か、或いは料理用です。
で、古代ローマ帝国の建築物は高温で焼き固めたレンガが使われていますが、帝国初期の頃はこの厚さが薄くて軽く非常に硬く丈夫なモノが使われています。ところが帝国末期になるとこのレンガは厚く重く脆いモノが多くなります。木材が不足して燃料の値段が高騰し、以前の様に充分な火力で長時間レンガを焼き固める事が出来なくなるから、低温で短時間で焼いた粗悪なレンガ主流になる訳です。
海外からも木材は大量に輸入されていて、特に古代ローマ帝国時代のレバノン杉は日本で言う所の檜材(ヒノキ)みたいなモノで、高級木材として高値で取引されていましたが…前述の様に取り尽くしてしまい、現在ではほとんど残っていません。しかしこれはキリスト教ガーとか西欧物質文明ガーとかいう話では無く、日本でも全く同じで樹齢100年を超える古木を手当たり次第に刈り尽くしてしまい、江戸時代の中期には多くの山々が禿山になっています。
よくアホな議員や民族主義者達が「日本の縄文文明は持続可能な社会を1万年~」とか嘯いていますが、これは大嘘で単純に昔は日本の人口が少なくて乱獲乱伐しまくっても取り切れないくらい自然資源の方が多かっただけです。もしも日本人が古代ローマ人の様に優秀で大昔に100万都市を古代社会に実現していたら、同じ様に早く取り尽くして早く滅亡していただけです。
お礼
ローマ文明もご他聞に漏れずですか。 ご回答ありがとうございました。