- ベストアンサー
ぐっすり眠るに使われているぐっすりの起源は何ですか
擬態語でしょうが、どんな状況の表現なのでしょうか。ぐったりなどと関連があると考えられますか。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
熟睡している様子を表わす意味に使われる「ぐっすり」の語源について、日本国語大辞典では以下の2説を挙げています。 1)クヅチ(鼾)の転(大言海) 2)クツセイ(究棲)の転(俚言集覧) 大言海は「いびき」を表わす古語「くづち・くつち」に基づくという説で、これはわかり易いのですが、俚言集覧の説は上の説明だけではよくわからないので、国会図書館のデジタルコレクションにある当該部分のURLを下に示します。(コマ番号394の「ぐつつり」の項にあります) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991569 なおこの「ぐっすりと」は「十分、すっかり」という意味でも使われていて、江戸時代(天保年間)の為永春水の「春色雪の梅」には両方の意味の用例があります。 「前後を知らず一寝入り、ぐっすり眠りて眼さむれば」(「春色雪の梅」 四・上) 「ヘン、いめえましい雨だぜ、ぐっすりと濡れたア」(同 三・中) 余談ですが、回答者の郷里(九州)では、「ぐっさり土産ばもろうた」などと「たくさん」の意味で「ぐっさり」という言葉を使っていました。これも関係がありそうです。
その他の回答 (3)
- takuranke
- ベストアンサー率31% (3923/12455)
たぶん、鼾(いびき)の古い言葉で「クヅチ」の転化のようですがはっきりしません。 初出かは不明ですが、 享保10(1725)年成立の「清書帳」に 「ちゃんと爰(ここ)へ来てぐっすりと寝て」という記述があります。 「清書帳」は、 良く「すっかり全部」と言う使用法があるとして引用される 「即席耳学問」(寛政2年:1790年)よりも早い成立です。 なので、 「ぐっすり」を 「十分に」とか「すっかり」という意味で使用したのは、 後からだと思います。
お礼
古い言葉なのですね。
- bardfish
- ベストアンサー率28% (5029/17766)
「ぐっすりとは」で検索すれば色々出てきますけど… https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=34 「good sleepの略」というのは言い得て妙だと思いますが、300年ほど前から使われているそうですからそれはないですよね。 もしかしたら枕詞とか宗教的な習慣の総称、もしくは方言からきているのかもしれません。 いずれにしろ起源ははっきりしていないということみたいです。 「ぐっすりの起源はGood Sleep」というのは三谷幸喜のエッセイ集に書かれていた冗談が元ネタらしい。
お礼
やはり起源がはっきりしない言葉なのでしょうね。中学の英語の時間、同級生が来るの活用をコメカメコメ(米噛め米)と言って先生に褒められたことを思い出しました。
- NOMED
- ベストアンサー率30% (522/1725)
江戸時代に流通していた「即席耳学問」(市場 通笑, 1739-1812)という書物には、以下の一文が記されています 『其身六十にあまる比は、人も知る金持となりしを、ぐっすり息子に譲り』 「ぐっすり」という言葉が「すっかり」「そっくりそのまま」という意味で使われていました また江戸時代に創られた歌舞伎の演目「四十七石忠矢計」には 『又ぐっすり呑めるぜ、おい旦那は御如在がねえな』 という台詞があり、ここでは「十分に」「しっかり」という意味で使われていました 「ぐっすり」という言葉は、日本に英語が入ってくる以前から様々な用法で使われていたようです https://www.ichida-kyoto.com/column/trivia-gussuri/
- 参考URL:
- http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/search.php?cndbn=%E5%8D%B3%E5%B8%AD%E8%80%B3%E5%AD%A6%E5%95%8F
お礼
古い言葉なのですね。日本周辺の言語の中に似たものがあるかもしれませんね。
お礼
興味深いお話を伺えてうれしいです。