1。 擬態語は外国人にどのくらい理解できるのか
人によって、その人の母語によって、違います。英語圏の人にはあまり通じません。
2。逆に私たち日本人がどうして擬態語での表現に納得できるのか不思議でもあります。
自然現象の分類の仕方が違うからだと思います。一般語彙が細分されて一段で済ませる場合と、一段目では大きく分け、2段目に擬態語で細分するという二段構えとの差です。
3。同じ出来事を目撃した人がニュースに出た時、
英語だと
First, there were sparkles, then it developed into flames, then there was an explosion.
日本語だと、
初めは「パチバチ」と音がして、間も無く「ボーボー」と燃え出し、最後に「ドカーン」という音がしました。
といった、違いがあります。
4。笑うというにも英語には一般語彙が細分化されていますが、日本語では「笑う」一語で、あとは擬態語で処理します。英語に序数詞(=classifier)が無いのも同じ理由からでしょう。
例えば英語では、smile, snicker, sneer, chortle, gaffaw, laugh, cackle, deride などといういろんな動詞がありますが
日本語の方は「ニコニコ」、「へラヘラ」、「ゲラゲラ」、「クスクス」、「アッハッハ」、「イッヒッヒ」、「ウッフッフ」、「オホホ、「キャッキャッ」+「笑う」一語です。
お礼
改めて擬態語の投げかける問題が興味深く感じられました。論理が必要な場で擬態語が使われるとがっかりすることが多い理由が分かったように思いました。異常に短い詩である短歌や俳句ともつながるのかなとも思いました。大変ためになるお話が伺えて幸せでした。