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擬態語は外国人にどのくらい理解できるのか

と思います。逆に私たち日本人がどうして擬態語での表現に納得できるのか不思議でもあります。御経験を教えていただければと思います。

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  • Nakay702
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回答No.3

以下のとおりお答えします。 >擬態語は外国人にどのくらい理解できるのか >私たち日本人がどうして擬態語での表現に納得できるのか不思議でもあります。 ⇒確かに擬態語は外国人泣かせの代表格と言えそうですね。昔、大学の入試委員会に関わった時実感した記憶があります。留学生入試小委で、ある印欧語系の先生(ドイツ人)が言いました。日本語の問題は一般に難しいが、特に印欧語圏出身留学生にとっては、アジア系(漢字文化圏)に比べて不利な感じがあるが、緩和する方法はあるか、と。確かに日本語の問題、特に長文読解などは漢字文化圏出身者に有利な感じがありますね。しかし、あまり差につかない材料もあって、それが他ならぬこのOnomatopoeia(擬声語・擬態語)のジャンルです。(これが有利というのでなく)どちらの出身者にとっても「共通に苦手」という意味で差がないのです。論理性を問うような問題は日本人も外国人も大差はないのですが、この擬態語の問題に関しては、断然日本人が有利なのです。それだけ、「日本語の非ネイティブにとってこの擬態語は難しい」、ことが分かりました。  逆に、我々日本人にとっては何がしんどいかと言うと、その擬態語をどうやって英語に訳すか、という問題です。辞書を参照しながら考えてみましょう。 ・「半鐘がガンガンと鳴った」の、「ガンガン」に当る英語としては、clangという擬態語があります。→ A fire bell went clang, clang. ・「彼はドアをバタンと閉めた」の、「バタンと」はwith a bangと表せます。→ He slammed the door with a bang. ・「彼女はニコニコしながら私に挨拶した」の、「ニコニコしながら」もwith a smileでいいでしょう。→ She greeted me with a smile. ・「彼はポケットの中のコインをジャラジャラならした」の、「ジャラジャラならした」は、1つの動詞jingledで近いニュアンスを表せるでしょう。→ He jingled the coins in his pocket. ・「その映画の最後の場面まで私はハラハラしっ放しだった」の、「ハラハラして・しながら(ハラハラ状態に留まらせられた)」は、~ kept me in suspenseと説明するしか方法はないと思われます。→ The movie kept me in suspense until the last scene.  ところで、本来このOnomatopoeiaは、自然音を当該言語の音韻で写し取って、似かよった音に再現した手法ですので、異なる言語間でも多少は似た感じがあります。例えば、ニワトリのなく声はたいていの言語で〔K〕音が用いられます。私の知る範囲で唯一の例外はタイ語(イッ、イッ、イッ、イー)だけです。 また、英語のlaughは、実は、語源的には擬態語だったそうですね。それで傍系のドイツ語ではlachen、フランス語ではrire、スペイン語ではreírと言います。何が共通かと言いますと、いずれの限語でも流音(〔l〕・〔r〕)が用いられることです。「ラ行音」と「笑い声」の間には何か共通のイメージがあるのかも知れませんね。おっと、余計なことへ逸れて失礼しました。

kaitara1
質問者

お礼

改めて擬態語の投げかける問題が興味深く感じられました。論理が必要な場で擬態語が使われるとがっかりすることが多い理由が分かったように思いました。異常に短い詩である短歌や俳句ともつながるのかなとも思いました。大変ためになるお話が伺えて幸せでした。

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その他の回答 (2)

  • SPS700
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回答No.2

 #1です。訂正と補足です。 1。訂正  #1に書いたのは間違いで、guffaw が正しい綴りです。お詫びして、訂正します。 2。補足  笑い方には、 giggle というのもあります。

kaitara1
質問者

お礼

動詞と副詞の関係で大切なことを教えていただいたと思いました。

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  • SPS700
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回答No.1

1。 擬態語は外国人にどのくらい理解できるのか  人によって、その人の母語によって、違います。英語圏の人にはあまり通じません。 2。逆に私たち日本人がどうして擬態語での表現に納得できるのか不思議でもあります。  自然現象の分類の仕方が違うからだと思います。一般語彙が細分されて一段で済ませる場合と、一段目では大きく分け、2段目に擬態語で細分するという二段構えとの差です。 3。同じ出来事を目撃した人がニュースに出た時、  英語だと  First, there were sparkles, then it developed into flames, then there was an explosion. 日本語だと、  初めは「パチバチ」と音がして、間も無く「ボーボー」と燃え出し、最後に「ドカーン」という音がしました。  といった、違いがあります。 4。笑うというにも英語には一般語彙が細分化されていますが、日本語では「笑う」一語で、あとは擬態語で処理します。英語に序数詞(=classifier)が無いのも同じ理由からでしょう。 例えば英語では、smile, snicker, sneer, chortle, gaffaw, laugh, cackle, deride などといういろんな動詞がありますが  日本語の方は「ニコニコ」、「へラヘラ」、「ゲラゲラ」、「クスクス」、「アッハッハ」、「イッヒッヒ」、「ウッフッフ」、「オホホ、「キャッキャッ」+「笑う」一語です。

kaitara1
質問者

お礼

本来の言葉が未分化でそれを擬態語で補っているということですね。納得です。擬態語は副詞のような働きですね。

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