ROBOTの間違いじゃないですか。それと、それ自体も変で実際はAIの話じゃないですか。
これははっきりいってデマネタですよ。
人工知能が発達して人間の仕事を奪うようになる、という、アシモフ時代のSFのネタを言っているのです。
熟練工でないとできない細かい仕事を、データをとりこんだ人工知能のあるロボットがやったら簡単にできるようになるから、職人を1から育てる苦労もなくなり、ロボットを複製すればいいから人権費がへっていろいろなことが安くできるようになる。当然いままで熟練の職人がやっていた仕事ができるんだからその職人は失業し、世の中は失業者だらけになる。
だから、人間以外ができないような仕事を作り、それをするようにすればいいのだ
そういう論理の話です。基本的に大きく間違いはないのですけど、なぜデマネタというかというと、失業者が増えて皆が餓えるという想像をぶち込んでるからです。
じつはこのOKWaveでもあちこちで、AIのおかげで今後失業者が増えるのなんのと言うことを言いたがる人が結構いて、私なんかが待て、とコメントするんですが、それをされることをわかっているから最初から私の回答を拒否したりするんですね。
私は別に困りませんけど、デマが広がるのは由々しき問題なんです。
この話、たとえば銀行業務で思い出してもらいたいんですが、昔銀行員というとそろばんがばりばりできなければそもそも雇ってもらえませんでした。巨大な数字を瞬時に暗算できるようなのが幅を利かせて働いていたものです。
ここに、電子計算機というものが入ってきました。当初は電卓と言う形で、それからコンピュータソリューションと言う形で入ってきました。
このせいで、月末に複数人が同じ計算をして合致していることを確認するというようなとんでもない業務はなくなり、銭の単位から兆ぐらいまでの計算が全く狂いもなくできるようになりました。
当然今は、銀行員になるのにそろばん能力は問われません。どうかすると簡単な暗算もろくにできないようなのがいたりします。
それはさておき、電子計算機が入ったおかげで銀行員は失業したか、です。
そろばんしか能がないみたいな連中はクビになったのか、です。
おわかりでしょうがそんな歴史はありません。
そろばん時代にしなかったことを皆しています。それは、コンピュータへの入出力の管理、処理段階の確認を含む業務管理です。前と違うけどあらたな仕事がありそれをやっていますから失業するようなことはありません。
英文タイプ、和文タイプをしていた人たちは、ワープロが出現してその仕事はなくなりました。そもそも使っていた機械がなくなりました。
しかし、ワープロを繰る人間は必要なわけで、それは文章を読み込んで自動的に手を動かせる能力があればその人たちがやるわけです。タイピストも別に路頭に迷いませんでした。
要するに新しい技術が出現すると、それが従来苦労していたことを片付けてくれる。そのかわり従来苦労していた人たちはその末端仕事はしなくていい代わりに新たに入ってきた機械を操作したり管理したりする仕事がまっているのです。
つまりAIが発展することで失業して路頭に迷う人なんかは出ません。
もちろんどうしてもそろばんでないとしごとをするのはいやだというひとには仕事がなくなるのと同じことは起きますが、古い機械や道具に対し貞操を守るなんて言う必要は基本的にありません。
資本主義社会というのは、資本を持つものが労働をしたいものを雇用し、彼らに食べさせてその代わり稼がせるという仕組みなわけですけど、便利な機械が発明されたらそれが成り立たなくなるんじゃないか、というような疑問が発生するわけです。経済は破綻し、世の中は闇になるんじゃないか。
それが起きるわけがないのは、さきほどのそろばんの話、タイプの話でおわかりでしょう。ただ、ここで起きているのは、従来の形の労働ではなく別の形での貢献が考え出され、その業務に従来の労働者がつくというだけのことです。
そういう話を、「ひとならではの分野を開拓」なんていうキレイな言い方で表現したんでしょう。
今後、自動運転が発達したら従来型の運転手というのは必要はなくなります。その代わり自動運転装置を監視して、異常な動作時に対応するオブザーブドライバは出てくることになります。通信販売で自動的にものを届けるようなドローンが普及したら、ハンコもらいながら宅配便ですといって渡して歩くドライバーは少なくなりますが、ドローンなんていうやつらがちゃんと状況をこなしているかのモニターと監査をする、新しい仕事をする担当者が出てくるのです。そしていずれの場合も、想定外の異例なことが発生したら人間が臨機応変にかたづけるという点では、時代はありません。
お礼
お詳しい内容に深謝いたします。 人間が臨機応変にかたづける。 有難うございます。