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オウム真理教のポアの起源は仏教の悪人正機説ですか

悪人こそが救済の対象だからサリンを撒くのが義務だったのですか?

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  • fujic-1990
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回答No.1

 オウム真理教と浄土真宗の悪人正機説はまったく関係ありません。両者は両立しません。排斥しあいます。  「悪人正機説」というのは、阿弥陀様の「衆生・衆愚(おろかな一般人)を救済するぞ」という決意(本願)に頼って、我々は極楽往生を遂げよう・遂げることができるのだ、という浄土真宗の考えに基づきます。  浄土真宗は、ひたすら「南無阿弥陀仏」と唱えて他(阿弥陀様)の力に頼る「他力本願」なのだから、一般人は自分で極楽往生をめざして修行などする必要は無い、と考えるのです。  なので、功徳を積もうとはしない人(これが言うところの悪人)こそ、阿弥陀様の決意によって救済が成されるべきであり、実際に救済が成されるであろう、という考え方が「悪人正機説」なのです。  どこにも、自力で救済されるという発想も、自分たちには他者を救済できるという発想も出てきません。  なので、阿弥陀様ではなく「自分たち」が他人をポアすることによって他人を救済しよう、「自分たちには他者を救済できる」というオウム真理教の思想は、 「阿弥陀様しか衆生を救済できない」「だから、ひたすら阿弥陀様の本願にすがるのだ」という『浄土真宗』の教えの対極、正反対側にあります。  オウム真理教の考えと浄土真宗の考え方は、矛盾するのです。両立しないのです。  故に、オウム真理教の「ポア」の考えと「浄土真宗の上に成り立つ悪人正機説」の考え方とも、矛盾し、両立しないのです。  故に、オウム真理教の考えよりは、キリスト教の教えのほうが、まだ悪人正機説に近いと言えるでしょう。  どちらも、ひたすら阿弥陀様・ヤハウェという、自分とは違う存在(他人)の「力に、ひたすらすがる」。その力にすがって、極楽浄土・天国へ行こう、という発想ですから。

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