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ハードターニング加工について
- ハードターニング加工とは、ワーク硬度がHRC50〜65の材料を旋盤で加工する方法です。
- ハードターニング加工の用途やハードターニングを行う条件(設備・刃具・治具等)について教示を求める質問です。
- 質問者は、特に困難な加工ではないと思っているが、面粗度が少し厳しいためハードターニング加工できるかどうか確認したいと述べています。
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一般的なハードターニングとは、調質などの熱処理を施したHRC50~65 程度の高硬度鋼を、cBNインサートを用いて加工することを指します シャフトワークの外径加工では、研磨の代替手段としても用いられます また自動車エンジンミッションギアなど、高硬度材の断続加工も可能です さて、被削材がS20Cとのことですが、焼き鈍しでHB120-170程度なので、 何らかの方法で表面硬度をアップさせているのでしょう ワークの硬度や表面処理方法は図面に記載されていますか? 外径長手10mmの連続加工であれば、高硬度鋼仕上げ加工用のcBNインサート を用いれば恐らく大丈夫でしょう (住友、三菱、タンガロイ...どこでもラインナップしています) 約φ10ですので、何とか4,000min-1まで回転を上げて切削速度vc125m/min、 仕上げ切込み~0.1mm、クーラントは用いずに必ずドライで加工して下さい よほど特殊な表面B処理でなければ、面粗さも十分クリアできるでしょう 機械的には、上記の通り十分な回転速度が得られることと、バックラッシ などのガタが無いこと、□20~25のバイトを装着できて剛性が高いこと、 が必要と考えます 追記拝見しました どのように処理されるのか興味深いですが、まさにcBNによる ハードターニングの適用ピッタリの硬度ですね 高硬度鋼を切削速度100m/min以上で加工するので、HRC55ぐらい からは刃先が極めて高温になり火花を散らすようになります ここにクーラントをかけると熱衝撃(高温の切削点と冷たいクーラ ントの温度差が凄い)で刃先が一撃で欠けてしまいます また、水溶性クーラントの水分が蒸発して油分だけが残り堆積した 切り屑と混ざった状態で放置しておくと、ハードターニングの 火花で着火~火災が発生する恐れがあります(小生も一度経験あり) 従って、ハードターニングを行なう前に、機械下部の切りくずを 綺麗に掃除しておくことも極めて重要です cBNは焼き入れ鋼用と鋳鉄用の材種がありますので前者を選択してください ワークが細いので振動によりチッピングが発生する恐れもあるので、連続 加工・断続加工両方に対応する耐摩耗性と耐欠損性の両方を備えた汎用的 な材種が適すると考えます(各メーカ共に一押しの材種です) なお、耐摩耗性を向上させるため、コーティングを施したcBNもあります しかし、今回のお仕事が量産でなければ、コーティング無しのcBNで十分 でしょう テストカットもコーティング無しで良いと思います
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http://www.takamaz.co.jp/technology_pdf/no.16.pdf https://mt.fuji.co.jp/products/hardturning/ ハードターニング加工 ハードスカイビング加工 C B N工具を用いた焼入鋼の加工 S20Cは素では焼入が難しいが、浸炭などの処理および硬さの指定が抜けているのかも または客先が生材に用語を使った間違いかも。いずれにしろ問い合わせを
お礼
いつもお世話になっております。 回答(1)様からもご指摘いただきましたが、 質問内容に不足が有り失礼致しました。 硬度:HV700 (HRC50-65) です。 ご紹介いただいたURLを拝見させていただき勉強になりました。 ハードスカイビング加工にも興味が有ります。 この案件が量産受注になった際には新規設備導入が必要になるので、 こちらも視野に入れて検討したいと思います。
お礼
いつもお世話になっております。 ご指摘いただいた内容を質問に追記いたしました。 面粗の情報も抜けていたので追記しております。 硬度:HV700 (HRC50-65) 円周方向粗さ:Rz0.3-1.9 軸方向粗さ:Ra1.6 です。 ご指摘有難う御座います。 非常に分かりやすい解説有難う御座います。 CBNは使用実績がないのでこの機会にテストカットしてみます。 バイトは□20、□25仕様の設備があるので使用できそうです。 早速インサートを手配して御教示いただいた条件でトライします。 重ねて質問ですが、 『クーラントは用いずに必ずドライで加工』 とありますが、 どういった理由でドライで行う必要があるのでしょうか? ドライ加工の理由についてご解説有難う御座います。 弊社2軸旋盤は全て油性の切削油を使用しているので かなり危険なにおいがします。 テスト前には機械周辺から清掃し設備の油にも切粉が飛び散らないように 保護する必要が有りそうです。 現時点では加工可否検討のテストカットですが、 量産受注となると約80,000/月の流動になるので コーティングもトライできればやってみます。 勉強になりました。 有難う御座いました。