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水墨画が単色で描かれている理由?
水墨画にも有彩のものも少なくないと思いますが,いわゆる水墨画は白黒の単色のものが多いように思います。単に絵の具の問題ではなく,敢えて白黒で描く意図があったのではないかと思います。「墨に五彩あり」というひとことや単色画やモノクロ写真の良さにも通じるものがあるのだと思いますが,敢えて単色で表現することの良さについて教えてください。
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質問者が選んだベストアンサー
『日本美術の見方―中国との比較による』(戸田禎佑著、角川書店)の中で、中国絵画が色彩を捨てたことについての記述があります。著者は中国美術史研究の第一人者ですので、これが最も信頼できると思われます。
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- unnsinn
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予想なんですが、禅画とか、禅宗と関係あるのでは? 禅画だと絵なのか、書なのか分からない感じの絵とかありますよね。(書に近い絵というんでしょうか) あと、江戸時代の肉筆浮世絵で遊女を有彩で、恵比寿、布袋など七福神のメンバーを墨一色の水墨の表現で同一画面にあらわしている絵を見たことあります。 その絵の解説には、遊女とかけ離れた存在の神仏を水墨の表現で同一画面に取り入れ、両者の違いを際立たせている。と書かれていました。 江戸時代の日本では、水墨画(墨のみの表現)といったら、当時最先端の国、中国からきた禅宗の格式高い?とか最先端の情報みたいなイメージで、とらえられていたのでは? ちなみに布袋さまは確か、禅宗にゆかりのある方だったと思います。 後考えられるのは、墨と紙という限られた条件のなかで、どれだけの世界があらわせるか?というような難問に挑戦するワクワク感とか。 画家の筆致をライブ感覚で伝える墨の魅力っていうのかな?そういうのもおおきな理由だと思います。 でも、皆さんおっしゃってる通り、水墨画はじめたのは中国のひとですよね。その最初にはじめた人って、なんではじめたんでしょう? 墨しかなかったからなのか、他に表現方法があるのにあえて墨のみで表現したのか。なんか知りたくなって来ました。 ?ばっかりですみません。思いついたことをかかせてもらいました。
お礼
たいへんお礼が遅くなって申し訳ありませんでした。また,たくさんのコメント,ありがとうございました。水墨画に詳しくないので,このような質問をしたのですが,研ぎすまされたものと,気楽さを感じるものとがあるところも,水墨画の良さなのでしょうか。また調べてみたいと思います。
- Water-planet
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南画って言葉は知っていますか? 日本はもともとは近い中国に多大な影響を受けていました。墨一色の潔さ、簡潔さ。そこには余分なものは一切ありません。墨絵の世界で大切なのは、精神ではないでしょうか?
お礼
たいへんお礼が遅くなって申し訳ありませんでした。素人なので,墨絵の精神がどのようなものなのかが知りたくなりました。とりあえずいろいろな作品を観てみたいと思います。
- adaypajimy
- ベストアンサー率20% (201/964)
視覚的なかっこよさがわからないのでしょうか…言葉で説明がつかないと理解できないということでしょうか。理解しているけど、言葉に置き換えなければならないのでしょうか。 墨と紙という自然物であり、質素な道具ででき、かつ躍動感あふれる魅力があるのだと私は思います。巧みな表現方法で、それとわかるものが描けるすばらしさがあります。
お礼
たいへんお礼が遅くなって申し訳ありません。つい知識として知りたくなりまして。おっしゃる通りだと思います。私のような素人でも感じるところはありますよね。
- SSSIN
- ベストアンサー率62% (547/875)
書道を少々やっておりましたのが、墨絵は同じ白黒の世界ということで共通する部分があると考えています。 墨絵の良さは、白黒の究極の陰陽の色を使いながら、墨のにじみ・かすれ・濃淡で繊細かつ大胆に墨色の調子を自在に駆使して描く深い表現力にあると思います。 また、書道と同じくやり直しやごまかしがきかないので、自然に一筆一筆が純化していき、無駄な部分が削ぎ落とされ、本質的な部分が浮き彫りになる良さもあると思います。 見る側としては、視覚以外の五感が研ぎ澄まされ、心の目で情景を感じることができることが良さでしょうか。視覚的な美しさも勿論魅力ですが、目では見えない心で感じる部分がより魅力的なのだと思います。
お礼
大変お礼が遅くなって申し訳ありませんでした。一発勝負という緊張感はありますよね。拝見していていつか「心で感じる」ことができるようになりたいと思いました。
- shige117
- ベストアンサー率27% (108/398)
白黒で描く事に意味が有ったんですかね?最初は、ただ単に手元に有ったのが文字を書くための筆と墨と紙だったんじゃないのかな?昔は徒歩で旅行することが多かったでしょうから、画材一式なんて持って歩けなかったと思いますよ。 赤味の墨、青味の墨、光沢差も入れたら、それこそ沢山の墨色って存在しますよ(濃淡ではありません)。
お礼
大変お礼が遅くなって申し訳ありませんでした。おっしゃるように,一番の始まりは道具の問題だったのかも知れませんね。描かれるうちにその良さが認められて一つの領域になっていったのかもしれませんね。有り難うございました。
お礼
大変お礼が遅くなって申し訳ありませんでした。「中国絵画が色彩を捨てた」というフレーズが非常に気になりました。調べてみたいと思います。ありがとうございました。