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金型の磨き方と離型性について
- 金型の磨き方と離型性について知りたいです。特にダイカスト金型において磨く方向と離型性の関係について教えてください。
- 縦にペーパーで磨くのと回転させて横に磨くのでは離型性に差が出るのでしょうか?また、旋盤でピンを磨く方法や金型を磨く方法についても教えてください。
- 金型の磨き方について詳しく教えてください。縦方向に目を揃えて磨く方法や特殊な道具についても知りたいです。
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古い質問ですが、既回答は少し違うと思うため、投稿します。小生は金型製作の経験はありませんが、金型材料屋として多くの金型を見てきました。 1. 離型性に磨き方向の関係。ダイカスト型のキャビ面については、そのような話はないと思います。しかし射抜きピンについてはあります。 2. 射抜きピンでの「かじり(焼き付き)」。キャビ面と同じようにAlと鉄の化学的反応による場合もありますが、単に凝固したAl合金がピンを「凝固収縮によりしっかりと抱え込んでいる」場合が少なくありません。このような場合は、磨き方向を縦方向(軸方向)にした方がかじりにくくなります。但し磨きは面倒になります(回答(1)(2)の通り)。どうするかは、型メーカーのノウハウのようです。 3. キャビ面の磨き。磨き方向が離型性に影響することはないと思います。ただ面粗さは重要です。残存している磨き傷はヒートチェックの起点になります。一方離型性や湯流れ性向上のために、わざと表面を粗くする手法もあります。この場合、ヒートェックの起点にならないように、シボ加工やョットピーニングなどにより、緩やかな凹凸をつけます。 4. プラスチック型との違い(回答(2))。プラ型では型面粗さがそのまま成形品に転写されます。透明部品用金型などでは、鏡面仕上げします。一方ダイカストは離型剤を使用し、製品は鋳肌であり、型表面が転写されるわけではありません。このためキャビ面を鏡面にまで仕上げることはありません。 5. ダウエルピン(回答(2))。明記してありませんが、質問は射抜きピンに関するもので、ダウエルピンとは事情が異なります。 ダイカスト型の表面仕上げ。使い込んでいくと多孔質で凹凸のある薄い酸化物膜(確か数10μ厚)が生成するので、鏡面仕上げする意味がありません。
ダイカスト型はあまりピカピカでは無いような。 プラスチック型はピカピカが多い。 離型性は筋目で違いがあります。しかしそれも粗いからで、細かくすれば違いはなくなります。 ピンは磨きやすい。市販のダウエルピンは研削だけのものでも目は細かい(Ra0,8)。?超仕上げ?という磨き加工をしているものもある。 それはピンを回転させ、細かいソフトな砥石を振動させながら当てる。粗さはRa0,01になるが、その割りに単価はやっすい。 http://mizui.co.jp/original2.html でない異形の金型、とりわけ内形状のダイの磨きは手間かかります ↓↓ 筋目のコントロールは簡単ではないという制約があります。 磨き作業の本質に近い話になりますが 硬い砥石を使う研削 動きが高速かつ特定方向だけなので筋目がハッキリしている。面は砥石形状が転写される→砥石の細かさ以上の面粗さにはならない。 ダウエルピンなど円筒部品は回転させつつ削るから横目になる。逆は能率わるく殆どやらない。 ソフトな砥石または遊離砥粒を使う磨き 動きを1方向だけにすると、大きい砥粒がひっかいてできた凹が解消せず逆に拡大してしまい?目?が目立ってくることがある。 なので上記の機械磨き:超仕上げでは砥石を振動させて均している。 金型磨きは手磨きに頼ること多いが、方向を交叉して磨くのが能率的にも?目?のためにも優れる。 ソフトな砥石なので押付け圧を下げれば砥粒の細かさ以上の面に磨くこともできる。 目をコントロールするなら研削。しかし複雑な形状が多い金型部品には無理なことが多いです。
お礼
いつもありがとうございます >離型性は筋目で違いがあります。しかしそれも粗いからで、細かくすれば違いはなくなります。 とありますが、粗い目で縦に筋目のある型よりも、細かい目でRa0.01まで仕上げたものの方が離型性は良いということでよろしいでしょうか?
>>非常に手間がかかる気がします。 http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&event=IE0004&wid=234789&target=knowledge 非常に手物かかる物です http://www.yamatoseito.co.jp/02G-02.html
お礼
ありがとうございます 金型の磨き工程については非常に重要な、かつ手間のかかる加工と認識しています。 一方で、職人技的なノウハウであるからかインターネット上では情報が少なく、このQ&Aナレッジを活用させていただくこともしばしばです。
お礼
回答ありがとうございます 鋳抜きピンについてはまさに、縦みがきの有効性について疑問視していた部分でした というのも、横方向に磨いたものの方が面粗度が良く、縦みがきをうたうピンには横磨きの後に縦方向の筋をつけたような物も見られたからです シボ面が離型性向上に用いられることと縦の磨き目を合わせて考えると、一見荒いように見える縦の磨き目に意味があることに納得できました 元々、社内の鋳抜きピンの磨きは横磨きで行っており、縦みがきはどうやって何のために行うのか、金型に使う所もあるのか、などと気になっていた所から質問しましたので、非常に的を得た回答に感謝します