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焼きばめとキーによるトルク伝達について
- 焼きばめとキーによるトルク伝達の図面を良く見かけますが、一方ではダメなのでしょうか?
- キーの許容せん断力を計算すると値が小さく、キーだけで十分と思われるのに、それにさらに焼きばめが組み合わされている。
- 焼きばめによるトルク伝達で十分なのに、キーが組み合わされている。保険をかけている解釈でいいのでしょうか?
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設計改善でよく見られる事象だと思います。もともとの設計段階ではキー 伝達であったものを負荷の変動や振動などにより,キーの往復動作における ガタツキが問題になることがあります。こうした場合改善のため,軸締結を 焼きばめにする場合がよくあります。結果としては焼きばめしめしろによる 摩擦力の方が大きく,キーは安全のための冗長部品になります。つまり焼き ばめのしめしろは形状誤差も含むため管理が難しく,ばらつきの範囲で締結 力が不足する場合も考えられます。キーはそのときのための安全確保の部品 ともいえます。焼きばめは製造面でもコスト高になるため,最近ではパワー ロックなどのユニット結合部品を使う場合も多いと思います。
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先のお二方の回答とは違う観点から述べてみます。 実は、冗長設計の様なこの手法、一度だけやったことがあります。 理由は、 1.軸芯を一致させたい。 2.それもあって、締り嵌めにしたい。(ガタが出たら嫌だな。) 3.プレスでの圧入は、傷を付けそうで嫌だ。 4.幸い、焼嵌め・冷し嵌めを、やってくれる会社が手近にある。 5.勘合部分の長さが取れず、ずれてしまっては危険になる。 6.ボスの径には余裕がある。 7.キーを追加しちゃおう♪ ・・・なんて感じでした。(なんちゅう設計だよ!) まぁ、そんな事情もあると言うことで。 (やっつけの駄目設計です。真似しちゃぁ、いけません。)
お礼
鶴屋南木 さま 安全サイドに立った設計手法だったのですね。 焼きばめ・冷しばめをしてくれる会社が近くにあるので、真似してみようかな(笑) 参考になりました。ありがとうございました。
Question 万が一を考えて保険をかけている、ぐらいの解釈でいいのでしょうか? Answer YESです。が、機能を考慮しての保険です。 万が一の衝撃荷重が掛かった場合、焼きバメのみでは大きく位相がズレ、 機械の破損をまねく恐れがある場合に、実施します。 最近は、他の回答者さんも記述していますが、TSUBAKIさんのパワーロック を焼きバメの代わりに使用しますが、 ? 万が一緩んだ場合、死亡事故等の人身事故が発生する箇所 ? 万が一緩んだ場合、機械破損で膨大な損失が発生する箇所 への使用は禁止すると、設計仕様書に記載しているメーカーが多々あり ます。それと、似た内容での対処方法です。
お礼
後の先、アフターユー さま ありがとうございます。 衝撃荷重も考えて人命第一・安全第一で設計する。勉強になりました。 ありがとうございした。
お礼
要素奇知 さま ありがとうございます。 コスト面も考えつつ設計をしないといけませんね。 勉強になりました。ありがとうございました。