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SKD11とSKS3の使い分けと違い
- SKD11とSKS3はポピュラーな合金工具鋼であり、アルミ板材のポンチ加工に使われます。
- SKD11は耐磨耗性に優れ、長時間使用する場合に適しています。
- 一方、SKS3は短時間使用や実験用途に適しており、耐磨耗性の要件があまり厳しくない場合に選ばれます。
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特性比較 被削性 焼入歪み 靭性 耐磨耗性 放電加工性 用途 SKS3 ◎ × 〇 〇 × 汎用プレス型 SKD11 △ 〇 △ ◎ 〇 量産用プレス型 少量生産の金型では、SKS3が使われます。量産時にはSKD11です。 今回のケースではSKS3で良いのではないでしょうか。
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SKS3にはどうもその会社によって好き嫌いがあるみたいです。 ウチでは基本的にSKS3は使いません。成型はすべてSKD11です。 その理由は ?ウチにとってSKS3はあまりにも中途半端な材料。 ?100~300ショットでも絞り形状が少しでもあるのならば、焼きつく恐れがありますので、ウチでは絶対使いません。 ?SKS3を使うならば、S50Cを使ったほうがマシのイメージです。 ?焼いれ後、鋼材を綺麗にするのが大変。 ?焼入れ後、ひずみが大きすぎる。 ウチでは完全にSKS3に関して、毛嫌いをしていますが、一つの意見としてお聞きください。 参考になれば幸いです。
お礼
これまでの方の意見とは異なっており興味深いです。 どういった成形をしたいのか、といった点からも見なきゃいけないのですね。 参考にさせていただきます、どうもありがとうございました。
工具に求められる一般的な特性として、耐摩耗性と靱性が上げられますが、両鋼種を比較した場合、いずれも SKD11の方が優れております。一方、材料価格、熱処理費用、切削加工のし易さなど、イニシアルコスト面では、SKS3 の方が、はるかに有利で、おおよそ 30パーセント以上、安くあがります。ご質問の使用条件にたいしては、SKS3で、十分であります。ただし量産化、ハイサイクル化の場合は、工具の温度上昇などによる、焼き付け(凝着摩耗)の不具合が懸念されます。このような場合は、耐凝着摩耗性の改良された DC53など8Cr系ダイス鋼が推奨されます。JIS-SKD11は市場に出て、すでに50年経過、工具の使用条件が変化し切削加工性や耐欠け性など、ニーズの変化に対応出来ない例が多いので、新しい鋼種の開発が進んでおります。念のため追記します。
お礼
コスト面での情報をありがとうございます。 みなさんおっしゃられるように今回のケースだと間違いなくSKS3で十分なようですね。 量産化の際にはSKD11の改良タイプを選定したいと思います。 どうもありがとうございました。
100~300ストローク程度であればSKS3が良いと思います。 SKD11は被切削性が極端に悪く、研削加工ではワークを削っているの か砥石を削っているのかわからなくなるほどです。 (まあ、ボラゾンを使用するのが一般的とは思いますが・・・) 試作程度の量であればパンチの加工性を考慮し、SKS3がお勧めです。
お礼
確かに、下の方の回答にもあるようにSKD11だと試作レベルでは扱いづらい材料のようです。 ご回答どうもありがとうございました。
お礼
簡潔かつ判りやすい回答をありがとうございます。 確かに、特性から今回のケースだとSKSで十分だと思われます。 どうもありがとうございました。