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アリ溝の溝角度について知りたい
- アリ溝の溝角度について疑問があります。
- 今まで気にしていなかったアリ溝の溝角度が60°ほどであることに驚いています。
- この角度は力の分散によるものなのでしょうか?専門家の回答をお待ちしています。
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加工や設計の難易度から、60°の方を選ぶことが多いということだと思います。 加工の難易度を考える場合、45°のアリ溝カッターと60°のアリ溝カッターを想像していただければわかりやすいかと思います。 45°のカッターの刃先の先端部は60°に比較して早く傷みやすく良い切削面を得るための加工条件が難しくなります。大型装置の修道面では、油溝を加工することになりますが、それらの加工方法なども難しくなります。 設計の立場から考えると、45°の方が摺動部分の占める割合が多くなることや、加工の際のカッターの柄の部分の干渉などもあり、自由度が狭くなります。
確かにアリ溝には45°と60°があります。 身近な工作機械を見ると、旋盤の刃物台縦送り機構にはほぼすべて60°、フライス盤ベッドの横送り機構には45°と60°が混在しているようです。 アリ溝によって直線案内機構を構成したものを「ダブテイル形案内面」といって、摺動体の位置を水平・垂直に拘束します。力学的には45°の方が勝りますが、作りやすさや設計の容易さから60°が選ばれるようです。質問のシグマ光機など、小型のメカニカルテーブルでは工作機械のような大きな負荷加重を考える必要がないことから、コスト的に優位な60°が多く使われているものと考えられます。
お礼
詳しくご回答頂きまして有難うございます。ひとつ質問よろしいでしょうか?60°の方が作りやすさ、設計の容易さで優れているということですが、60°の方が面が加工しやすいという理解でよろしいでしょうか?宜しくお願い致します。
力のかかる方向に関係があります。 45度だと押さえつける方向(ステージ面の方向)が強くなりすぎるので60度前後になってます。 スライド力とがたのバランスが一番良いのだと思います。
お礼
ご回答有難うございました。
お礼
非常に分かりやすく説明して頂き大変有難うございました。すごく理解できました。