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レバニラ炒めとレチノール摂取の頻度について
- レバニラ炒めのレシピを調べると、一人前に100gほどのレバーが使われています。レバーには13000μg/100gのレチノールが含まれていますが、一食当たりの目安は221μgです。レチノールは脂溶性で肝臓に蓄積するため、頻度に注意が必要です。
- 仮にレチノールの摂取を絶った場合、毎日食べると20日に1回ほどが妥当です。ただし、レチノールは他の摂取量や個人の体質によって半減される可能性もあります。
- レバニラ炒めは栄養価も高く、安価で作れるメニューですが、レチノールの摂取頻度に注意が必要です。ビタミンAと比べてもコレステロールには十分な注意が必要です。
専門家の回答 ( 1 )
- 専門家ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) 薬剤師
こんにちは。脂溶性ビタミンは体内(おもに肝臓)に蓄積されるというのはよく知られており、過剰摂取は気になりますね。 レチノール(ビタミンA)の推奨摂取量や過剰摂取について厚生労働省がまとめた資料があり、これが参考になります。 http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042635.pdf <「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」報告書>各論(脂溶性ビタミン) ご質問に関連するところを読み解きますと、 ・ヒトが摂取するビタミンAの単位はμgRAE ・RAEとはβカロテンをビタミンA(レチノール)相当量に換算したもの ・レバーはβカロテンを含まないので、レバーに含まれる13000μgのレチノールはそのまま13000μgRAEに書き換えられる ・成人男性の推奨摂取量は1日あたり800~900μgRAE ・最低健康障害発現量は 13500μgRAE/日 ・耐容上限量は 2700μgRAE/日 ・最低健康障害発現量とは「健康障害が発現したことが知られている習慣的な摂取量」の最小値 ・耐容上限量とは「健康障害が発現しないことが知られている習慣的な摂取量」の最大値 これらを整理すると、 毎日13500μgRAEのレチノールを摂取したらほぼ必ず健康障害が発生し、2700μgRAE以下に抑えれば健康障害は発生しない可能性が高い、となります。 これを踏まえますと、100gほどのレバーを使用したレバニラ炒めを毎日食べたらかなり危険ですが、ほかの日にレバーを食べないことを前提にすれば週に1回程度であれば1日あたり2700μg以下に収まります。 (多くの栄養学の情報で「レバーは週に1回程度」と書かれている根拠) 成人男性の体は何もしなくても1日500~600μgRAEのレチノールを排泄します。 摂取推奨量は「欠乏に至らない量」として計算しているので、健康体であれば週一回程度のレバニラ炒めなら問題にはならないかと思います。 ご参考になりましたら幸いです。
ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール
ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。 健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。 ...
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