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先って?前って?
「先」という言葉を辞書で引いてみました。 ・時間、順序の上で、前に位置すること。 ・時間、順序の上でこれから展開するほうにあるもの。 「前」という言葉も引いてみました。 ・その時よりも早い時点 ・以前に会ったこと と気になることが書いてありました。 おかしくないですか? 一つの言葉で時間的に前のことも後のことも言うんですよ。 私たちはどのようにこれを使い分けてるのでしょうか? 「先」と「前」っていう言葉の概念はどのようになってるのでしょうか? 今まで意識した事がなかったのですが、 気になり始めたらもう止まりません。 考えれば考えるほど、分からなくなってきました。 どうなってるの!?
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時間と自分の関係をどのように捉えるかの違いから2つの意味が生じるのではないでしょうか。 まず,「さき」の基本的な意味は「先端,突きだした部分」です。矢印でいうとやじりのあるほうですね。「→」なら右が「さき」です。 で,過去から未来へと続く時間の中を,自分が未来へ向かって進んでいる,というイメージを頭に描いてみます。 過去 ======= 自分→ ======= 未来 この場合は未来のほうが「さき」です。これから自分が向かっていく方向,ということで,「一寸先は闇」などというわけです。 逆に,自分が止まっていて,時間というものが未来のほうから過去のほうへ流れているイメージを描くと, 過去 ←------ 自分 ←------ 未来 今度は時間的に早く起こった物事のほうが「さき」になります。時間が未来のほうから流れてきて,止まっている自分にまず突き当たる先端部分,それが「さき」(「彼がいちばん先に着いた」)であり,それが自分を通り越して過去に向かっていってもやはり「さき」(「先の大戦」)と言えるのでしょう。 以上,当てずっぽうですが,いちおう理屈をつけてみました。
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- puni2
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私もnananさんと煮た疑問を持ったことがありました。 確かに同じ「先」でも,「先日」では過去を,「これから先」では未来を指していますね。 これはAliasさんやrei00さんのおっしゃるとおり,自分の意識がどちらを向いているか,ということだと思います。 たいていは文脈というか慣用で判断しているのではないでしょうか(って,言葉の問題でそれを言ったらおしまいか?)。 ワープロやエディタなどで文章を作成していると,編集やカーソルの移動などの際に「文書の先頭」「末尾」という言い方が出てきます。 通常は「先頭」といえば,一番最初に書き始めた部分(つまり過去)なのでしょうが,私にはなんだか,カーソルが「僕の前に道はない」などと言いながら,足元に文字を1文字1文字落としつつ進んでいく様子が連想されてしまい,一瞬戸惑うことがあります。(^^) 「新ANSI C言語辞典」(技術評論社,1997)という本を読んでいたら,著者の方もかなり「前」などの使い方が気になったらしく,面白い例がありました。 いわく,「前」という表現は,これから進んで行く(目が向いた)方向ではなく,空間に存在する「前部」を意味し,「A・B」において「A」を意味する。…「前」「後」「先」という表現は紛らわしく,他文献を参照の際には注意する必要がある。 として,いろいろな例が上がっています。 「前述」=↑ 「前に進んでいく」=↓ 「先を読む」=↓ 「先日」=↑ 「先のページ」=↓↑? 「先日」なら過去を向き,「これから先」なら未来を向く,といった慣用が定着していないと,混乱してしまうのでしょうね。 ついでに揚げ足取りに関連して… 漢文の訓読では,「もって」と読む時は普通返りませんか。 少なくとも,起点を表していることが明らかな場合には「より」と訓読するのが普通だと思います。 「「~より」と言おうが「~をもって」と言おうが意味は変わらないでしょう。」というのはちょっと乱暴な気がします。 「東京以北」は「東京より北」(埼玉とか青森とか北海道とか)ですね。もし「東京を以て北となす」と読むと,東京という場所自体を北にあると考える,という意味になりませんか。少なくとも「意味は変わらない」とは言えないような気がします。 また,そう読む時は「以東京為北」と書くのではないでしょうか。「○以×」を「○をもって×とする」と読ませるような例は,少なくとも一般的ではないでしょう(漢文は専門ではありませんが,私は見たことがないです)。
お礼
お答えありがとうございました。 ワープロやコンピューターのほうでも このようなことを気になる人がいたなんて、 ちょっとうれしいです。 この本を調べてみようと思います。
- rei00
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全くの一般人で自信無しなんですが,皆様の回答を拝見して思った事を述べさせて下さい。 この問題は「先」や「前」を使う人が,時間的にどちらを向いているかで考えるとスッキリしそうな気がします。 つまり,時間的に後の事を言う時には,その人は未来の方を向いている。時間的に前の事を言う時には,その人は過去の方を向いている。 こう考えると,言葉の概念(?)としては,その人の意識の上で,自分の「前」か「後」かと言う事で統一されるように思いますが。 いかがでしょうか。
お礼
お答えありがとうございます! 自分がどちらを向いているのかで決まるんですね。 意識してなくてもこうゆうのを自分で使い分けてるんですよね。 言葉って不思議ですね。
sesameさん、揚げ足取りをどうも。 漢字の意味を分解していったつもりです。 「以」は訓読みで「もっテ」です。「以前」は「より前」には違いありませんが、「以」自体は起点を表す意味があるのであって、「~より」と言おうが「~をもって」と言おうが意味は変わらないでしょう。そういう「点」を強調する意味で回答しましたが、間違いでしょうか。漢字辞典を引いたわけではありませんので正確ではないかもしれませんが、「以」という漢字にはそのようなニュアンスがあると認識しております。 また、御指摘の通りに「より前」に訂正しましても、論旨は成立していると思いますがダメですか。
- sesame
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vitamin-powerサマ すみません揚げ足取りで。 おまけにnananさんの疑問への直接の解答にも寄与していないので恐縮なのですが…。 >>これを分解すると「~以前」は「~をもって前とする」という事ですね。 >>「~」が前にある時点をさしているわけです。 「~以前」の「以」は「~をもって」じゃないですよ~。 「~より」です。したがって「~以前」は「~より前」です。
時間的な関係と空間的な位置関係でともに「前・後」という文字を当てる為にややこしいのでしょう。 時間経過は不可逆的に未来に進むものですから、未来が前(人の向いている方向)というのは感覚的なイメージです。過去をさして「前」というのは正確には「以前」でしょう。これを分解すると「~以前」は「~をもって前とする」という事ですね。「~」が前にある時点をさしているわけです。漠然という時には「~」は現時点という事になると思います。 現時点が前(先)にある、というのはつまりは時間経過を遡った時点のことでありますから、過去を示す事になります。これで過去を前と表現する事にも説明はついたと思うのですが如何でしょうか。 また、系図を辿る、などの場合のように「辿る」といった運動の表現においては、運動の方向性を意識して前とか先とか言いますが、これを時間経過と混同しないことは容易であろうと思います。「先代」とか「先の」とか言う場合には、系図のようなルート図が意識されているのであって、時間経過を意識してはいないはずです。
お礼
お答えありがとうございます! 時間と空間的な捉え方が違うんですね。 言葉って難しいですね。
お礼
分かりやすいお答えありがとうございました。 図で表して見ると分かりやすいですね。 辞書で調べても分からないことってたくさんありますよね。 ありがとうございました!