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今後の日中関係の行方は?
- 習近平体制二期目以降、日本との友好的な態度が目立つ
- 経済面では一帯一路に協力を表明し、新しい関係に進むムード
- 中国企業の日本市場参入が加速し、日本への依存が増す一方で、中国の先進技術や産業の発展にはついていけないという課題も存在
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質問者が選んだベストアンサー
新年でもありますので目先のことからちょっと離れて、歴史的に日本と中国との関係を振り返ることも参考になるかと思います。両国の間には、それこそ金印を授けられた時代以来の2000年もの交流の歴史がありますが、産業革命期から最近までの近代の一時期以外は、中国の方が経済大国であり、貨幣の使用や交通の発達など多くの面で「先進国」でもありました。 この間の日本と中国の経済関係・貿易関係は現代人が想像するよりもはるかに密接で、例えば中世から近世の初めまで日本で使われた銭貨は私鋳銭以外は中国のもの(宋銭や明の永楽通宝など)でした。古代の一時期を別にすれば、日本で本格的・安定的に貨銭が鋳造されるようになったのは江戸時代からで、それ以前の日本は大量に中国から銅貨を輸入していたのです。 また人の往来も盛んで、鴻臚館の時代以降日中貿易の中心となって繁栄した九州の博多などには多くの中国商人が住み、日本人の妻との間に子どももいました。こうしたことは京都(政治)中心に歴史を見てしまうと見落としがちです。時代がくだって江戸時代になりますが、国姓爺合戦で知られる英雄・鄭成功もその中国人の父と日本人の母の間に生まれた子どもの一人です。 もちろん逆に、日本から中国に渡航した人もいて交流の足跡を残しています。、唐代(西暦722年)に同地で死去した遣唐使の一人「井真成」の存在が、2004年に偶然工事中に発見された墓誌から初めて明らかになりました。今に伝わることなく歴史に埋もれてしまっているこのような人物はまだ多くいることが推測されます。中国側にもこうした人物を昔からの両国の交流・友好の象徴としたい考えがあります。西安に旅行した際、阿部仲麻呂の立派な記念碑を見ました。 こうしたことを考えれば、日本と中国との関係は鎌倉時代のモンゴル襲来や、近代の日中戦争などの例外的な時期を除外すればおおむね良好で、双方に利益があったと言えるのではないかと考えます。この歴史的な基盤がある以上、これからも中国の経済発展が続き、日本のはるか先を進むようになったと仮定しても、紆余曲折はあるにせよ双方は何とかうまくやっていけるのではないかと回答者は楽観的に考えています。
お礼
ありがとうございます。 この質問回答がなかなかつかないので閉じようかと思っていましたので助かりました。歴史的視野、大局的に見ることは大事ですよね。 中国はいずれ世界一の経済大国になり、政治、経済、安全保障上日本への影響もずっと大きくなると思われます。私もそうですが多くの日本人が拒否反応を持つのではないかと思います。一方で、世界一の経済大国が海峡を挟んで隣にあるメリットは本来絶大なはず。中国の城下町、衛星国として栄えないはずが無いと思います。 でも、現在の状況をミクロな視点で見ると、中国の野望や態度の豹変、それ安定を手に入れた習近平の次の手、周近平後にまた変わるだろう対日スタンスなどすごく不安定要素が多く見え信用出来ないんです。 でも、staratrasさんの様な大きな視野での俯瞰するのは大事ですね。 またよろしくお願いします。