>高校生の書く小論文の内容の矛盾はどこまでが許容範囲ですか
⇒小論文の「内容」といっても、それを査読する者は、まず「形式」を先に見ると思います。以下、この「形式」と「内容」の両面について「ここまではいいよ」でなく、「こうするといいよ」というタッチでお答えします。
「形式」について
(1)なるべくきれいに書きましょう。例えば、書き損じの場合、消しゴムで消して上書きするよりは、二重線で消して横に書く方がたいていきれいで読みやすいです。
(2)段落の始まりを1字分インデントすることは、もちろんご存知ですよね。小論文の場合、段落数は3~5個くらいが妥当な範囲だと思います。
(3)「です・ます体」で書くか、「だ・である体」で書くかは状況によって決めるとしても、最小限、どちらかに決めたら、首尾一貫しましょう。
「内容」について
(1)与えられたテーマ(主題)に対して、副題に当たるものを想定し、(その題名を原稿上に書かない場合でも、意識して)それと中味がよく対応するように配慮しましょう。
(2)全体を導入部・本体部・結論部に分けるような構成にして、各部に少なくとも1段落(以上)を割り振ります。本体部は2, 3段落になってもいいでしょう。
(3)文と文の間を適切な接続詞でつなぐことを意識します。先行文を肯定するなら順接(そして、また、例えばなど)を使い、否定する場合なら逆接(しかし、とはいえなど)を使います。なお、接続詞が多すぎて煩わしくなる場合はそれを省略しますが、逆接は省略できません。
(4)結論部は、本体部で論じたことを1文で要約し、その後全体のまとめで締め括ります。要約は多くの場合執筆者の主張になり、まとめは、「以上、○○について、△△の観点から述べました」のような文言にするのが自然な感じです。