人間は社会的動物です。
社会で育たなかった人間は、二足歩行すら
できません。
人間にとって、社会は必須なのです。
その社会を維持構築するためには、秩序が
必要です。
秩序を作る為には色々な技術があり、その
なかに、道徳や法、法律があります。
これらをまとめて社会規範ともいいます。
法、というのは法的効力を有する社会規範です。
法的効力というのは、国家権力によって担保されて
いる、ということです。
担保の方法には色々ありますが、強制力を伴う
モノが普通です。
(例外的に、強制力を伴わない法もあります)
法律、というのは法規範の一種で、議会が法律として
制定したモノを指すのが通常です。
道徳というのは、国家権力の担保がなく、社会の
圧力によって、効力を担保しようとするものです。
だから道徳には、原則として国家の強制力はありません。
法律は、最小限の道徳を規定したものだ、という
人もおります。
道徳の中で、これだけは、国家権力を使っても守らせる
というのが法だ、という説明です。