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日本にWaste Managementがない理由
アメリカにはWaste ManagementやRepublic Servicesという会社があり、高度な収集システムを持っているので分別が不要のようです。 なぜ日本では同様の会社やシステムがないのでしょうか?
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民主主義という観点から日本の社会 System を形作っている行政環境は米国と似ているように錯覚しがちですが、実は日本の行政機構は米国型ではなく、英国に倣ったものです。 私は米国に 10 年余住んでいたのですが、米国は「小さな政府」と「州単位での独立性」が重んじられている事から公共 Service には実に多くの私企業が混ざり込んでいます。 私が New York で小さな会社組織を起業した際には、企業登録を New York 州 (或いは New York 市) の庁舎ではなく、私企業の公共 Service 会社に行って手続きをするように説明されて驚いたものです。 まぁ考えてみれば米国の財務省って米国の政府機関ではなく米政府とは分離した (米政府は 1 株たりとも所有していない) 民間機関として設立された FRB (Federal Reserve System:米国連邦準備制度理事会) に属するものであり、$ 紙幣を見れば「米国政府が発行する債券を担保に New York 連邦準備銀行等 12 の連邦銀行が政府に貸し付けた『債権証書』」である事を示す『Federal Reserve Note』と記されているのですから「$ 札はいわゆる紙幣ではなく(紙幣なら米国憲法違反の違法行為)『利子がつかない小額の FRB 社債』を示す借用書」に過ぎないものでしかありません。 事程左様に米国って公共 (Public) よりも個人 (Personal) が上に立つ社会なのです。 民主主義というのは本来はそうあるものであり、例えば日本でも駐車場に「不法駐車は 3 万円を科料します」と書かれている立て札は「国法にそんなものはないのだから『違法』」と言うわけには行かず、個人の所有地に不法駐車したものは駐車場所有者の宣言通り、3 万円の罰金を支払わねばならないように、米国では「国よりも州、州よりも郡や市町村、郡や市町村よりもそこの自治会、そこの自治会よりもその土地家屋を有する家主が決めた法律の方が上位」が徹底しているもので、だからこそ Halloween で「Trick or Treat(^_^)/」と身重の奥さんを脅かした高校生に奥さんの旦那が「Freeze!」と怒鳴ったのに「逃げようと動いて」しまった日本人留学生を撃ち殺してしまった旦那が裁判で無罪になる国なんです。 日本と米国では社会の成り立ちが根本的に異なります。 日本では「オカミ」という概念が強く、国内問題では国法 (政府)、国際問題では国連 (本当は連合国であって「国際連合」ではないのですが) に頼ろうとする気風があるのですが、米国は一般市民が創った国ですので「オカミ」の概念が希薄です‥‥だから「小さな政府」「州単位で独立」の考え方が強く、公共 Service も私企業が担おうとするわけです‥‥Volunteer の精神も普及していますし‥‥。 米校社会に対する日本人の誤解も数多いですよ。 例えば「PR」という言葉は日本では「Appeal (自己表現、宣伝)」という意味に誤解されており「企業 PR」とか「自己 PR」というふうに用いられていますが、米国で PR と言えば「Public Relation」の事であり、自分自身 (或いは企業) を宣伝することではありません。 企業が町の Junior League (野球) Team 運営に資金を援助し、社員が Volunteer で監督や Coach になる‥‥その際に子供達の Uniform には出資企業名なんて入れず、社員もそのための課外給与なんて一切受け取らずにあくまでも Volunteer で支援する‥‥宣伝なんかしなくても子供達の親は企業が支援してくれていることを知っていますし、そこ事を他の親達にも紹介しますので、企業が敢えてその事を宣伝する必要はない‥‥それが PR なんです。 日本でも「敢えて説明したり主張しなくたって時が経てば自然と判ってくれる」という感覚のものが庶民生活の中にはたくさんあるものですが、日本国内ではそれが通じても国際社会では全く通じないというものも多々あります。 そうした社会の様相の違いとも言えるものの 1 つが御質問者さんが気付かれた Waste Management や Republic Services に於ける日米の違いなんです。 日本では地域 Community が塵の分別運動を促進し、その元締めになっているのが都市の清掃局だったりするのですが、実際に塵を収集して廻っている Paccar 車の横に記されている字を見れば「あれっ? 私企業じゃん!」って判りますよ。 「産業廃棄物処理車」に並んで「○○商事」みたいな私企業の字が記されていますから‥‥。 実は日本社会も Waste Management や Republic Services に相当する System があり、私企業が分別を行っているもの (例えば Alumi'-Can と鉄缶の分別や Pet Bottle の栓や Film (PET ではない部分) の分別、大型塵の Glass や電子部品の分別) もあるのですが、家庭でできる分別は各家庭に行ってもらう事により分別 Cost (公共事業 Cost) の低減を行っているわけですね。
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- 92128bwsd
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> アメリカにはWaste ManagementやRepublic Servicesという会社があり、高度な収集システムを持っているので分別が不要のようです。 環境への意識がアメリカで最も高く精度的にも厳しいカリフォルニアに住んでいましたが、この話しは到底信じられず、日本のシステムを知らないアメリカ人が自慢しているとしか思えません。 カリフォルニアでは、ゴミの回収は市や行政組織が行っていますが、一般ごみ、リサイクル、草木の3種類の分別があります。ただ、それぞれ色分けされたでっかいゴミ箱に入れ、収集日にはゴミのトラックがやってきて各家庭の前のでっかいゴミ箱をロボットアームでつかんでひっくり返してゴミを積み上げて行きます。つまり、それぞれの箱に何が入っているかなんて誰もチェックしていません。一般ごみにはその中に入れば大抵の物を入れても良いので、壊れた家電製品をボコッと入れることもあります。動物の死骸は捨ててはいけないことになっていましたが多分捨てている人も居ると思います。 会社のオフィスなどにも一般ごみとリサイクルのゴミ箱がありますが、厳密に守っている人を見たことがありません。ランチとか食べた食べ残しはスープの様に液体がまだ残っていても平気でゴミ箱に捨てます。一方それを部屋に集めに来るのは会社が雇った業者の従業員で大抵ヒスパニック系。英語が喋れず、一般ごみとリサイクルの区別もしていません。 こう言う状態の中で、市が回収されたゴミがその後分別されてリサイクルのために最適化されるとは到底思えません。 一方で、壊れた家庭用品や家電製品を寄付する仕組みもありそちらの方は集配所が受け取る時に分別しています。 日本では、家電などに関してはメーカーがお金を出しあって、売ったものを責任を持ってリサイクルする設備が何箇所かあります。そう言うところでは製品を解体して分別して基板などに使われている金メッキやレアメタルなどを抽出して再利用したり、かなり細かくリサイクルをします。ただ、お金はかかるのであらかじめ製品に上乗せされています。アメリカにはこんなに細かくリサイクルを行うようなシステムも設備も無く、恐らく専門のビジネスも相当洗い物でしょう。 それからリサイクルビジネスはよほど細かく分析しないと何をやっているかわかったものではなく、お金を取ってリサイクルと称して不法投棄したり、発展途上国に持ち込んで先進国では禁止された薬品を使ってお金になりそうなものだけ分離して公害を引き起こしたり、単に無人島に捨てたりなどどろどろした話がいくらでもあります。 日本は世界的にも進んでいると思います。それでも裏に回ると怪しい事がたくさんあります。
- f272
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そういう会社がなくてもうまく社会が回っているからです。そのシステムがよいというのなら,自分でそういう会社を立ち上げてください。