- ベストアンサー
船底塗料が海洋生物に与える影響
世界的に問題になっているようですが、海洋生物特に貝類がこの塗料の汚染で雌雄のバランスが崩れてきた と云うことですが これに関するWEB等がありましたら紹介して下さい。 環境ホルモンのことだと思いますが 色々と教えてく ださい。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
まず概要を。 有機スズの水棲生物への影響については、イギリス(※1)、日本(※2)で断定 されています。 ※1:ヨーロッパチヂミボラ(巻貝)、ローチ(コイ科魚類) メスの雄性化/産卵不能 ※2:イボニシ(巻貝)、バイ(巻貝) メスの雄性化、産卵不能、生息量 有機スズ系の防汚塗料(※3)は、海棲生物汚染に対して効果が非常に高いため 船舶の船底に限らず、魚網・発電所等の水路等、海水に常時浸かっている部分に 対して、広く用いられてきました。 ところが、1980年代から欧米を中心として、海洋生物(以後海棲生物)への影響 を防止するために規制が導入されまして、日本も法及び行政指導による規制を始 めました。(※3) ※3:それに伴い、新種の防汚塗料の研究・切替が一気に進んだという 状況もあります。 なお、現在は「毒性で防止するのではなく物理的な性質で防止する」 という方向で、シリコン系(付着しにくい素材)が主流となりつつ ある様子。 □ 日本で巻貝類を断定したのは、堀口敏宏氏(国立環境研究所主任研究員)等の 論文で、この問題を含め、参照したい場合は以下のURLで見る事が出来ます。 1.有機スズ化合物含有船底塗料の国際的規制の動向 http://ss.nrifs.affrc.go.jp/news/news22/2208.html 2.有機スズ化合物による地球環境汚染の概要(国内情報が主) http://www.aist.go.jp/NIRE/publica/news-2001/2001-01-2.htm 3.堀口敏宏氏の論文要旨 http://www.nies.go.jp/edc/edrep/report/3-1-18-1.htm
お礼
詳しいご回答を戴きありがとうございます。 日本のWEBサイトを英語に翻訳機能で訳しこちらの研究者に差し上げました。今後とも宜しくお願い申し上げます。